東京ガスが暴力団へのガス供給停止に向けて動きを見せ、ライフラインの一つが停止する可能性に直面した暴力団関係者を中心に衝撃が走っています。
このニュースはおそらくネット上では『 Smart FLASH』が発信したことで、関係者に広く知られるようになったものです。
発端は9月上旬、東京ガスが一部契約者に向けて配布した「ガスのご契約内容に関するお知らせ」と題するチラシだ。そのチラシは、東京ガスが顧客に向けて一部の契約条項が変更されたことを伝える内容のもの。
そのなかに「お客さまには、自己又は自己の役員が、現在かつ将来にわたって暴力団、暴力団員、暴力団準構成員、総会屋等の反社会的勢力に該当しないことを表明し、保証していただきます」と書いてあるのだ。
「東京ガスのホームページに掲載されている、より詳細な約款には『これらに違反した場合はガスの需給契約を解約することがあります』と書いてある。つまり、我々ヤクザがこのまま契約をしていると、ある日突然ガスを止めらる可能性があるということだ。この約款が実施されるのは10月1日からなので、あと1カ月もない。組をまたいだ暴力団関係者の間でもこの情報が一気に広まり、みんな動揺している」(前出の暴力団関係者)
さらに「都市ガス大手の大阪ガスも10月1日に、東京ガスと同様の約款の変更をおこなう予定」とも。
住吉会系の現役組員である敵刺も、笑い話に混ぜつつもこうしたニュースが与えた衝撃について、「電気・水道・ガスは(止めるのは)やめてほしいよね」と話しています。
(敵刺の発表でなぜか拍手が起こるのが面白いですね)
ツイッターでの反応
ツイッターでもこのニュースに対し、反社への取材・出版での関わりが多い草下シンヤ、大阪を中心としたアウトロー人脈に強いダルビッシュ翔らが反応しています。
東京ガスが反社と取引関係を含めて一切の関係を持たないと表明して裏社会がざわついている。「携帯、アパートに続き、今度はライフラインにまで手をつけたのか。どうやって生きていけばいいのか」と。国が反社は人ではないと決めた以上、逆らえない流れではある。嫌ならばヤクザをやめるしかない
— 草下シンヤ/作家&編集者 (@kusakashinya) September 11, 2021
締め付けすぎると、組織がどんどん見えにくくなる。半グレと呼ばれる地下組織は広がる一方で、暴対法が必ずしも世の中をよくしてるとは思えない。その反面、これらも、弱いものイジメをする、堅気を泣かす暴力主義の人達が産んだ副産物でもあるわけ。どの世界にも、必要な人、不必要な人は必ずいる。 https://t.co/3lVGiQ0yib
— ダルビッシュ翔 (@ehe7ks) September 12, 2021