お笑い芸人の千原ジュニアさんには、芸人になった時に始まり人生の転機となるバイク事故までを書き綴った『3月30日』という自伝的な小説があります。
この小説には多くの登場人物がいますが、それらの人はすべて名前を伏せられています。
これらの人物について分かる範囲で書いてみました。
情報元(根拠)はネット情報と私自身の記憶です。なるべく確証性の高い、自信のあるものだけ書きましたが、もし間違ってたらスイマセン。
千原ジュニア『3月30日』匿名の登場人物は誰?映画監督・芸人など
神社の境内の漫才コンテストで優勝したコンビ
『3月30日』の第1章では、神社の境内で漫才コンテストが行われ、1年先輩のコンビが優勝したという話が出てきます。
これは「ベイブルース」というコンビです。
「ベイブルース」の河本さんは若くして亡くなっており、その話も第2章に出てきます。
大阪球場のプロ野球の試合に乱入した同期芸人は誰?
同じく第1章では、どうしてもテレビに出たい同期芸人が野球の試合に乱入して取り押さえられ、その事件で本当にテレビに出たというエピソードがあります。
これは「頸動脈」というコンビを組んでおり、解散後にピンで活動したものの引退した同期芸人「あんどう鰐」(本名:安藤八主博)さんです。
この安藤さんは若手のトーナメント大会で「優勝しなかったら芸人を辞める」と宣言し、実際に千原兄弟に敗れたので宣言通り引退してしまいました。
安藤さんは現在は「ザ・たこさん」というバンドで活動しており、そのかたわら、奥さんの経営する串焼き屋で働いているそうです。
またこのエピソードに先行して登場する、西成暴動に巻き込まれてボコボコにされた同期芸人は、この方の元・相方(増田丈八さん)さんだった気がしますが、これについてはうろ覚えでちょっと自信ないです。
雨上がり決死隊の宮迫さんも同じようなエピソードを持ってるようですが、彼は千原ジュニアの同期ではなく1期上なので違うはずです。
失礼な女性に怒った芸人と相槌を打ったもう一人
第2章では、カラオケパブで女性と先輩芸人らと一緒に飲みに行った時のエピソードが出てきます。
先輩芸人の知り合いであることからジュニアさんをこき使う女性に、「俺の後輩だけどお前らの後輩じゃないんじゃ!」と先輩芸人が怒るというエピソードです。
女性を叱った「いつも明るい先輩」とは今田耕司のことです。
またそこで怒った今田に「そらそうや」と相槌を打つのは板尾創路です。
このエピソードはテレ東の深夜にやっていた『やりすぎコージー』という番組内で話していた記憶があります。
映画監督志望のインタビュアー
また同じ第2章で、映画監督志望のインタビュアーが出てきます。
これは『青い春』などの映画を撮った豊田利晃さんです。
『3月30日』で、豊田さんは「いつかお前で映画を撮る」と千原ジュニアに言っていますが、これは『ポルノスター』という映画で実現しています。
第5章で出てくる「日本映画監督協会新人賞を受賞した」という映画がそれです。
豊田さんは板尾創路が監督した『火花』でも共同で脚本を書いているそうです。
キレそうになったジュニアを止めた師匠
第2章で、商店街の営業で泥酔したガラの悪い客にヤジを飛ばされ、キレそうになった千原ジュニアを師匠が止めてくれるというエピソードがあります。
この時、師匠は「キレたら負けや」と小声でジュニアに言ってから、ギャグを披露して冷え切った会場を沸かせたそうです。
この師匠は「 西川のりお・上方よしお」の西川のりおさんです。
またこの時やったギャグは「ツクツクボーシ」だったと思います。
このエピソードもテレ東の『やりすぎコージー』で話してました。
大人数と喧嘩になったエピソードで登場する芸人たち
第2章で後輩芸人といる時に、そのうちの一人が「火かしてくれや」とからまれ、9人相手に喧嘩になって、仲間は一人を除いてみんなボコボコにされるという話が出てきます。
この話で相手の一人を一本背負いするのは「桂三度」(旧・世界のナベアツ)です。
逃げて無傷だった一人は当時「ジャリズム」で桂三度とコンビを組んでいた山下です。
これも『やりすぎコージー』で話してました。
千原せいじと喧嘩になった芸人と止めに入った芸人
第3章で、千原せいじと喧嘩になり、千原ジュニアに頭を蹴られる芸人がいます。
これは現在は解散した「やるじゃねぇかーず」の浦井崇さんです。
動画で右の背の高い方が浦井さんだそうです。
浦井さんは芸人を引退後、役者に転向、直近では2019年に『あなたがここにいるだけで~むなかた三姉妹物語~』という映画で監督を務めたといいます。
同期の浦井君が監督したドラマのスポットが公開されました。
福岡と大分のエリア限定放送となりますが、見られる方はお楽しみに!
宗像ドラマ
「あなたがここにいるだけで」◆30秒バージョンhttps://t.co/J0WwYYcZPb
— 竹若 元博 (バッファロー吾郎) (@takewakatake) September 23, 2017
ちなみにこの浦井さんとの喧嘩の時、舞台の直前だったために極楽とんぼの加藤浩次さんが止めに入り、熱くなっていた千原ジュニアは加藤に「やかましいわ、コラッ!」と怒鳴りつけますが、後にそのことを悔やんだそうです。
2012年の『人志松本の○○な話』でこのエピソードを話して、それが切っ掛けで『めちゃ×2イケてるッ!』で2人は共演しています。
病室に見舞いに来る芸人たち
第6章で、バイク事故の後に瀕死のジュニアを見舞いに来る芸人たちが出てきます。
雑誌を置いてぶっきらぼうに「何してんねん、はよ帰ってこい」と言うのは板尾創路さんです。
次に出てくる明るい先輩は今田耕司さん。
次に出てくる「どんな時でもおもしろいことを自分で見つけて、いつも笑っている人」は、おそらく東野幸治さんです。
そしてこの時に東野さんが置いていくビデオは、上岡龍太郎さんの番組「パペポTV」の最終回だったと思います。(どこかでジュニアさんが話してた気がします)
短い手紙を置いていく人たち
さらに3人の「いつもどんな人にも優しい人たち」が短い手紙を渡してきたといいます。
そしてその人たちはジュニアさんの退院後に、一人は大きな鶏ガラを持ってきて大量のスープを作った、もう一人は野菜をミキサーにかけてジュースを作ってくれた、とあります。
鶏ガラはキム兄こと木村祐一さん、ミキサーのジュースはYOUさんです。
これは同じくジュニアさんの著書である『うたがいの神様』と照合すると分かります。
最後に
とりあえず現在のところ私が把握してるのはこれで全部です。
実際に読んでいくと登場人物はかなり多く、半分も分かりませんでした。
全員を調べるのは難しいでしょうが、また分かったら人がいたら追記するかもしれません。
この記事は以上になります。