手足グループは警察の誤認?中国人不良グループの西川口のメンバーが語る

昨年2018年1月に、「手足」と呼ばれる中国人グループが脅迫で逮捕されたという報道がありました。

しかし西川口の中国人グループメンバーに取材した2019年5月号の『実話ナックルズ』によれば、「手足グループ」などというものは存在しないそうです。

手足グループを逮捕のニュース

ニュースとして報道されたものは、例えば次のようなものです。

  中国人男性から現金を脅し取ったとして、中国人不良グループの男2人が逮捕された。

警視庁によると、中国人の温以鵬容疑者と金文双容疑者は去年8月、東京・池袋の飲食店に会社経営者の中国人男性を呼び出し、「社長、痛いのは怖いですか」などと言って、現金100万円を脅し取った疑いがもたれている。

2人は、中国語で「兄弟」を意味する『手足』グループのメンバーで、このグループは池袋を中心に中国人を狙った恐喝などを行っているとみられ、警視庁が実態の解明を進めている。

日テレNEWS 2018年1月11日 15:37

引用:「痛いの怖いですか」と恐喝 中国人を逮捕

『実話ナックルズ』が
中国人不良グループ、西川口のメンバーに取材

2019年5月号の『実話ナックルズ』が西川口の中国人グループメンバーに取材しています。

現在、西川口駅の西口界隈は、中国の東北部の地方都市のような様相を呈し、そこは中国人の新興勢力グループの巣窟と化しているということです。

以前、残留孤児2世3世を中心とした「怒羅権(どらごん)」といえば、即物的な暴力性で知られていましたが、新世代の彼らはまったく違った不良だといいます。

取材者が現場に行くと、そこには韓流アイドルのような髪型をした、不良感を感じさせない3人がいたといいます。

メンバーのリーダーは「鄭」を名乗りました。

「はじめまして、鄭と申します。ここじゃあれなんで、たまり場にしてる中華料理屋に移動していいっすか」

たまり場の中華料理屋は、ドンキ近くの雑居ビル二階の中国東北料理店で、メンバーによれば、元怒羅権関係者の奥さんが経営している店で、奥さんが皮から作っている水餃子が旨いといいます。

注文は水餃子と青島ビール(チンタオビール:中国の古いブランドビール)をケースごと頼みました。彼らは日本生まれですが、ケースごと注文するのは中国東北流だそうです。

現在、中国人不良グループは、「怒羅権」のような残留孤児2世・3世に代わって、鄭たちのような生粋の日本生まれ日本育ちのメンバーが主流です。

劉という21歳のメンバーは次のように言いました。

「このへんは怒羅権関係の先輩も多くいて、もちろん付き合いはありますよ。でも、違うんですよね、考え方が。すぐに暴力を振るうし、シマがどうだとか、仲間は家族と同じだとか。だから、挨拶したり、たまに金を渡したりはしますけど、基本的に関わらないようにしてますね」

もう一人の青年、李も言う。

「30代以上の中国系の人は、ほとんど日本人のヤクザと変わりませんよ。態度ばっか偉そうで、シノギはいまだに恐喝が基本。粗暴だし、付き合いづらいっすよね」

リーダーの鄭によれば、自分たちがやっているとは言わないものの、周りの同い年の者はインターネットの商材系詐欺とか、仮想通貨セミナーが主流だということです。

日本人の不良とバッティングしないように、ターゲットは日本に住んでいる中国人。そこで大金を稼いだら、マネーロンダリングのために池袋などに中国人相手のキャバクラやバーを作るといいます。

手足グループは警察の誤認?
西川口のメンバーが由来は「手足情深」と語る

「手足グループ」に関しては、記事では次のように説明されています。

昨年、池袋で会社経営者を監禁、金を脅し取った新興の中国人グループの存在が報道された。警察関係者は彼らの供述を鵜呑みにして、彼らを不良中国人の新興勢力「手足グループ」だと記者クラブで語っていたというが、鄭は「警察、アホですね」と言って笑い、こう”真相”を教えてくれた。

「”手足”なんてダサいグループ名つけるわけないじゃないですか。中国には”手足情深”って諺があるんですが、兄弟よりも深い仲って意味で、不良がよく使うんですよ。”俺たち手足だよな”って」

かつては逮捕されると、堂々と誇らしげに怒羅権などの組織名を名乗ることが普通だったが、最近の中国系の不良は目立つことを嫌い、警察から組織名を問い詰められると「俺たち”手足”です」というのが一種の流行のようになっているのだという。

そしてメンバーは、組織名についてあらためて訊かれると、「そんなものない」と答え、先輩たちの「怒羅権」のように100人以上のグループは新しい世代には存在せず、基本は5~10人で、彼らの場合は「鄭の仲間たち」のような呼ばれ方をするといいます。

彼らは「金が稼げればいい」と語り、勢力争いを馬鹿にしており、ネットが主戦場である以上、もはや「縄張り」などというものは無意味だと語っています。

そのためいわゆる「看板」の重みもなく、敵対勢力とトラブルになれば、中国東北部の貧しい人に金を渡して潰せばいい、そのようなドライな考え方が若い中国人不良グループの主流だそうです。

以上になります。