すき家の炎上店員に損害賠償はあるのか?店舗や店員も特定済み?

大手牛丼チェーンのすき家で、店員が氷を投げつけたり股間に調理器具を当てがって「くびかくご」というテロップをつけた動画がツイッターで拡散され炎上、物議をかもしています。

そのためにネットでは店舗や店員を特定しようという動きが広がっているようです。

すき家のおふざけ店員「くびかくご」動画

すき家アルバイト店員の“くびかくご”動画が拡散(19/01/29)

これはお馴染みの「バカッター事件」とネット上では言われていますが、最初からツイッターに本人たちが上げたわけではなく、インスタグラムの24時間で消えるストーリー機能で投稿したものが第三者によってツイッターで拡散されたようです。

これは情報があっという間に拡散し、衆人の眼に晒されるこのSNS時代において「24時間で消える」ということが如何に当てにならないものであるかを物語っています。

すき家 謝罪の理由は店員の「くびかくご」動画

すき家公式サイトで謝罪

すき家運営の会社ゼンショーは公式サイト上で謝罪しています。

謝罪文のタイトルは「当社従業員による不適切な行為についてのお詫びとお知らせ」です。

当社従業員が当社の運営するすき家の店内において、不適切な行為を行ったことが、web上への動画掲載により判明いたしました。
お客さまには大変不安・不快な思いをさせてしまいましたことを心より深くお詫び申しあげます。

当該行為が行われた店舗および従業員はすでに特定しており、本件に関与した従業員は社内規定により処分いたします。二度とこのようなことが起きないよう、今後一層の従業員教育を徹底してまいります。

引用:すき家・公式サイト

この文には「当該行為が行われた店舗および従業員はすでに特定しており、本件に関与した従業員は社内規定により処分いたします」と、店舗および店員が特定済み・把握済みであることをわざわざ表記しています。

私はここに「後はもうこっちでやりますから、世間様はどうかこれ以上騒がないようにお願いします」というゼンショーの切なる願いのようなものを感じます。

炎上の店舗や店員の本名は特定済みか

ところがそのようなゼンショーの願いをよそに、炎上の店舗や店員の名前は既に正確に特定されてしまったようです。

しかし気が進まないので私はここで明かしません。

店舗は神奈川県内の某所にあります。

店員は映っている二名と撮影の一名、計三名、全員が高校生でした。

しょせんは子供のやることです。

どうしても知りたいという方は調べてもらえれば、すぐ見つかると思います。

店員への賠償請求はあるのか?

もうこの店舗にはお客は来ないと思います。股間に当てた食器があると思うと入る気がしません。この動画投稿者には店舗分の賠償額を支払うべきですね。
こういうことをしてもクビになるぐらいにしか思っていないと思うのできっちり賠償請求などをして自分がしたことの重大さに気づかせてやって欲しい
アルバイトだからといって軽い気持ちで仕事をするのはやめた方がいいということを世間に知らしめる為にも、損害賠償金を請求すべきだと思います。

この種の事件では「損害賠償がされるのか?」ということに関心が集まります。

一つには実際に企業に多大な損害を与えているから、という理由でしょうが、もう一つの理由としてバカな真似をした当事者に対して向けられる処罰感情が、こうした「損害賠償論」を作るのでしょう。

店員に賠償請求されないであろう3つの理由

もちろん今のところ損害賠償がされるか明らかではありませんが、ネットでの情報を調べる限り、おそらくされないのではないか、と思います。

というのも以前、小さい蕎麦屋の店員がこれに類似した行為を行った「バカッター」事件では、該当の店舗は閉店することになり、ついには店の店主が自殺する、ということがあったそうです。

店主の妻は「バカッター」事件に関わった従業員4人に対して1,385万円の損害賠償を起こしました(この時点で「自殺」という結果に比して少ない金額だな、と思えますが)。

その結果はどうなったかといえば、主犯は約130万円で残りの3人は一人あたり20~30万円というところで落ち着いたそうです。

参考ページ:バカッターで損害賠償!1つの投稿から生まれる悲劇

この前例から鑑みれば、「小さな店舗の主人を自殺に追いやった」という事件ですら20~130万円で終わったのですから、「巨大企業で(おそらく)自殺などの結果は引き起こさないであろう事件」で、高校生のアルバイトにわざわざ損害賠償をするとは思えません。

今回のような件は、小さな店で起こった場合には致命的な事件です。なぜなら、その一店舗のイメージが悪化したらもうお終いですから。

しかし、すき家やゼンショーのような大きな企業にとっては、迷惑には違いないでしょうが、深い痛手を負わせられるようなものとは到底言えないでしょう。

事件のせいで該当の一店舗が潰れたところで、すき家全体・ゼンショーそのものにとっては大した痛手ではありません。

そして真剣に見積もれば到底、高校生アルバイトに支払えるはずもない金額をわざわざ請求するなら、すき家の企業イメージにも差し障りがあります。

このような事件を見る限り、既にすき家は人材難で苦しんでいるでしょうから、店員の募集が少なくなるようなリスクを犯すことはしないでしょう。

加えて、このような事件は時間が経てば徐々に世間も忘れて、企業のイメージも回復する傾向がありますが、「高校生アルバイトにすき家が莫大な賠償を請求!!」のようなニュースが報じられてしまえば、まさに「火に油」のようなもので、世間は事件を忘れることができなくなるでしょう。

そして、すき家の公式サイトの謝罪文で「二度とこのようなことが起きないよう、今後一層の従業員教育を徹底してまいります」という言葉があったように、以前にも店員の不祥事があったすき家ですから、店員の教育制度にも何かしらの不備があるとも考えられます。

それを差し置いて店員に賠償を請求すれば、今度は「自分たちの教育の不備を棚上げして従業員のせいにするな」という世間の指弾を浴びる可能性もあります。

というわけで、

  1. 払えない金額を高校生アルバイトに請求した場合に、すき家の企業イメージが悪化し、アルバイト募集が減り、さらなる人材難に陥るという悪循環を引き起こす。
  2. 莫大な請求を行ったというニュースが流されれば、世間が事件を一層印象強く記憶してしまう可能性がある。
  3. 事件にはすき家自身の教育制度の不備という側面もあり、請求を行った場合にはそれを棚上げすることになり、そのことで批判される恐れがある。

もちろん絶対とは言えませんが、そうした数多くの理由を考えれば、すき家・ゼンショーが犯人に賠償を請求する可能性は低いのではないかと思います。

実際にネット上のバカッター事件のその後を調べてみると「損害賠償か?!」「多額の請求で人生詰みか!?」のような文は多いですが、大抵「検討中」だけで終わっており、「実際に~円請求され、~円払うことが合意されました」という記事や報告はほとんどありません。

すき家の炎上店員に損害賠償はあるのか?まとめ

このような事件が起こると、犯人たちへの処罰感情によって「損害賠償論」のようなものがしばしば起こります。

しかし、絶対とは言わないものの、そのようなものが必要だとは私には思えません。

既にネット上で店舗や店員の名前は特定されています。

ネット上に上がった名前や個人情報は、おそらく永遠に消えることはありません。

彼らのこれからの人生はきっと大変なものになることでしょう。

彼らへの処罰はそれだけで十分だと私は思います。

また、処罰感情からいたずらに犯人たちを批判するだけでなく、学校などの教育機関で、SNSの扱いなどについてしっかり教え、若者たちが学ぶ機会を作らないならば、このような事件はけして後を絶たないのではないかと思います。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

すき家が該当店員の処分を決めたようです。

すき家の炎上店員の処分決定!解雇のみで損害賠償請求はなし?

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