【記者会見動画】菅官房長官が東京新聞の望月衣塑子の質問を拒否?

菅官房長官が記者会見で、東京新聞の望月衣塑子記者の質問に対して「あなたに答える必要ない」と拒絶したことが話題になっている。

該当の場面の動画やその答弁について調べた。

菅官房長官が質問を拒否

時事通信はこのように伝えている。

 菅義偉官房長官は26日の記者会見で、事実に基づかない質問を繰り返しているとして首相官邸が対応を求めている東京新聞記者の質問に対し、「あなたに答える必要はない」と回答を拒んだ

首相官邸は「事実に基づかない質問は厳に慎むようお願いする」などと再三、東京新聞に対応を申し入れている。同記者のこの日の質問は「会見は国民の知る権利に応えるためにあると思うが、何のための場だと思うか」との内容だった。

この直前に同記者は、他のメディアにも対応を求めたことがあるかと尋ねた。菅氏はそれに直接答えず、「この場所は質問を受ける場であり、意見を申し入れる場ではない。『会見の場で長官に意見を述べるのは当社の方針ではない』と東京新聞から(官邸側に)回答がある」と指摘した。

文中の「東京新聞記者」とは望月衣塑子(もちづき・いそこ)記者のことである。

望月記者は以前から記者会見の場で、裏の取れていない情報に基づく質問や過度に長い質問を浴びせることで注意をされていた。

同じことに関して、こちらは産経新聞の記事である。

菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は26日の記者会見で、東京新聞記者が事実誤認の質問をしたとして首相官邸が同紙に送った抗議文の内容をめぐり、同記者が「質問や表現の自由にまで及ぶものが多数あった」と指摘したのに対し「(記者会見は)質問を受ける場であり、意見を申し入れる場ではない。東京新聞から『会見の場で長官に意見を述べるのは当社の方針でない』というような回答がある」と述べた。

東京記者は「会見は国民の知る権利に応えるためにある。この会見は一体、何のための場なのか」と発言。菅氏は「あなたに答える必要はない」と語気を強めた。

東京記者は午前の会見でも、質問中に官邸報道室長から「簡潔に」などと言葉を挟まれたことを取り上げ、「(室長の)妨害が毎回、ネットで拡散している」と訴えた。この点についても菅氏は「妨害していることはあり得ない。会見は政府の考え方を国民に知ってもらうのが基本だ。(妨害ではなく)『質問にしっかり移ってほしい』ということだ」と答えた。

東京記者の質問をめぐっては、官邸報道室が昨年12月、内閣記者会に「事実を踏まえた質問」をするよう文書で要請した。これに対し「取材の自由への侵害」などとして新聞労連が抗議声明を出し、弁護士やジャーナリストらが文書の撤回を要求している。

興味深いのは、産経は右派メディアなのにはっきり官邸寄りというわけではない書き方をしていることだ。

『菅氏は「あなたに答える必要はない」と語気を強めた。』という書き方や、最後が弁護士やジャーナリストの抗議で終わっているところなど、この件に関して左派メディアの東京新聞に批判的かと思いきや、必ずしもそうではないようだ。

やはり同じマスコミとして、政権がメディアを批判するという動きに対して、一定の最低限度の警戒感があるように見える。

菅官房長官が望月記者の質問を拒否する動画

こちらは該当のシーンの動画。

菅官房長官 記者会見 2019/02/26午後
東京新聞の望月衣朔子が自分の会社に見放され大爆笑の菅官房長官の記者会見

「あなたに答える必要はない」という答弁が出た経緯

首相官邸はおそらく望月記者の相次ぐ執拗で程度の良くない質問に対して業を煮やしたのだろうが、東京新聞に抗議文を送っていた。

それについて望月記者が「わが社(東京新聞)以外にもこのような対応を申し入れたことがあるのか、これからも抗議文を出し続けるつもりなのか」と質問している。

菅官房長はこれに答えず「(記者会見は)質問を受ける場であり、意見を申し入れる場ではない。東京新聞から『会見の場で長官に意見を述べるのは当社の方針でない』というような回答がある」と述べる。

さらに望月記者が「記者会見は国民の知る権利に答えるための場。この会見は一体、何のための場なのか」と質問する。

それに対し、望月記者の発言の終わりにかぶさるように「あなたに答える必要ない」と言って記者会見が終わっている。

菅官房長はいつも望月記者がどのような質問をしても、一応は辛抱強く答えているイメージなので、このような反応は珍しい。

途中、(最初の動画で9分25秒あたり、次の動画で2分あたりには)望月記者の「今の関連」という言葉が可笑しかったのか、菅官房長の笑みが見える場面もある。

そして首相官邸が東京新聞に「事実に基づかない質問は厳に慎むようお願いする」と対応を迫った結果、「会見の場で長官に意見を述べるのは当社の方針ではない」という一歩退いた回答を得たということは、望月記者は自分の社である東京新聞に梯子を外されたというような形にも見える。

これからの記者会見の変化にも注目したい。

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