右翼が街宣車を男性にぶつけた容疑で逮捕されるという事件があった。
この事件で逮捕されたのは、会社員で右翼団体「政治結社大日本実誠塾」代表、逆井徹容疑者(44)である。
この「政治結社大日本実誠塾」や逆井徹容疑者について調べた。
右翼が街宣車を男性にぶつけて逮捕
街宣車で男性に向かって発進し、2回衝突させたとして、埼玉県警公安2課は30日、暴行の疑いで、会社員で右翼団体「政治結社大日本実誠塾」代表、逆井徹容疑者(44)=埼玉県春日部市備後東=を逮捕した。
「私は車を男性にぶつけていない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は、2月9日午後6時半ごろ、春日部市内の路上で、60代の男性に向けて街宣車を発進し、下腹部に2回衝突させたとしている。男性にけがはなかった。
県警によると、街宣車でドラマ「必殺仕事人」のテーマ曲を大音量で流していた逆井容疑者に、男性が音量を下げるよう促すと、マイクを使い「そんなの関係ねえ。街宣許可を取っている」などと話したという。
男性は「右翼の人とトラブルになった」と110番通報。ナンバーを確認するため街宣車の前へ移動すると、逆井容疑者は通話中の男性に向かって街宣車を2回発進、衝突させ、そのまま立ち去った。
逆井徹(YouTube)
「逆井徹」を調べたところ、YouTubeアカウント「逆井徹」という名前で、「軍歌❗」という名前の再生リストを作っているのが見つかった。(チャンネルではなく、単に再生リストを作るのためのアカウントがあったというだけ)
再生リストに登録されている40曲ほどを見ると、如何にも右翼らしいセレクトだった。
一番はじめに国歌の「君が代」、他にも「嗚呼神風特別攻撃隊」「大和民族の歌」「昭和維新の歌」「九段の母」「空の勇士」といった感じの選曲。
多いのは尾形大作の『敬天愛人~幕末青春グラフィティー』シリーズで、これは幕末の登場人物一人一人別の歌がある。例えば、近藤勇、坂本龍馬、高杉晋作、西郷隆盛といった具合に、いくつかの歌を登録している。
また長渕剛の「CLOSE YOUR EYES」もある。これは映画『男たちのYAMATO』のテーマソングだったものだ。
また、「音量を下げろ」と言われて事件の発端となった「必殺仕事人」BGMもちゃんと登録されていた。
「政治結社大日本実誠塾」
大日本実誠塾は代表の逆井徹容疑者が埼玉県春日部市備後東の人なのだから、埼玉県の右翼団体なのだろう。
右翼団体といっても、ヤクザでも小さな組があるように、こじんまりした右翼団体なのではないかと思う。
政治資金収支報告書
総務省の政治資金収支報告書にも「政治結社大日本実誠塾」の名がある。
しかし書類(平成29年度)を見ても、収支・支出ともに0円、さらに資産の欄も建物・土地すべてに「無」としてチェックされている。(⇒政治結社大日本実誠塾)
他の右翼団体もそんな感じなので、何のために提出するのかよく分からないが、総務省のホームページを見る限り、右翼団体は軒並み提出しているようにも見える。
街宣車
またネット上の「街宣車写真集」に、大日本実誠塾の街宣車がいくつも写されていた。
車は三菱「パジェロ」、日産「テラノ」、トヨタ「グランビア」があるが、もし今回の事件と関わっているとすれば、撮影日が比較的新しい(平成24年4月29日)トヨタ「グランビア」かもしれない。
出典:http://gaisen.fc2web.com/dainihonjisseijuku.html
なぜそもそもこんな写真集がネット上に堂々と掲載されているのか疑問に思ったが、おそらく右翼団体の人間は、暴走族がバイクを自慢に思うのと同じ感覚で街宣車を自慢したい気持ちがあるから、意外と(撮影意図に悪意がない限り)車を撮影されても不快に感じないのかもしれない。
以上である。