詐欺グループの忘年会に、吉本のお笑い芸人をはじめとした複数の芸人が出席し、ギャラを受け取っていたのではないかという疑惑が物議をかもしています。
さらに新たに出た『FLASH』の記事によると、吉本を解雇された入江さんは確実に詐欺集団であることを知っており、宮迫博之さんらその他の芸人も、その場での会話や刺青を露出した者もいたことから分かっていたはずとされています。
『FLASH』は詐欺グループの元メンバーだった人間の証言としてこのように伝えています。
「私は、少なくとも5、6回は入江さんと会っています。そのうち2回は、個室を借り切っての飲み会でした。
参加したグループの幹部連中には、手首近くまで入ったタトゥーが見えるのも気にせず、半袖になってくつろいでいる者もいました。酔いが回ってくると、『俺たちは「モシモシ」だから』と、(電話を使う)振り込め詐欺を、自らネタにもしてましたね。
でも、入江さんはそんな光景を目にしても顔色ひとつ変えずに、『捕まんないようにうまく立ち回らないとね』と笑っていました。入江さんは、うちのグループの催しに、10回以上『闇営業』に来ていましたから、つき合いも長いんです」
引用:『FLASH』
現役ヤクザ組員が詐欺グループ闇営業忘年会に出席?
そしてその証言から、幹部である大野春水の婚約発表もかねた忘年会には、現役のヤクザ組員も出席していた可能性も浮上しています。
A氏は、「宮迫さんが僕らの『正体』を事前に知らなかったとしても、当日の会場の雰囲気でわかったはず」とも明かす。
「会場になったホテルの駐車場には、20代の若者には似つかわしくない、ベンツやBMW、ベントレーといった超高級車が所狭しと並んでいました。こう言ってはなんですが、僕でさえ見たことのないような強面の男が多数いて、まともな集まりには絶対に見えませんよ(笑)。
ある幹部がひとりを指さして、『あの人は「現役」の方だから、粗相がないように』と注意していたことを、いまでも覚えています」
客の「正体」に気づいたとしても、宮迫に残されていた道は、芸人として最善を尽くすことだけだったのは確かだ。
引用:『FLASH』
またこの証言以外にも、以前からこの疑惑について情報を発信していた作家の沖田臥竜氏は、このようにツイートしていました。
半グレのパーティーで闇営業なんて言われてますが、しっかり現役がいてますよ。
— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) June 7, 2019
さらに「AERA dot.」の記事ではこのように書かれています。
詐欺を統括していた主犯は大野春水受刑者だ。FRIDAYの記事によると、パーティーは2014年12月27日に忘年会と大野受刑者の誕生会を兼ねて、行われたという。そこに入江や「雨上がり決死隊」の宮迫博之、「コンビ・ロンドンブーツ1号2号」の田村亮ら10人近い吉本芸人が呼ばれていたという。
「今回の詐欺グループには暴力団関係者がバックについていた。あの大野って主犯は今、刑務所だ。事情聴取で大野がバックの組の存在を喋らなかったので、助かったと聞いてます」(捜査関係者)
引用:AERA dot.
忘年会の現場に元メンバーや沖田氏が言う「現役の組員」がいたとすれば、それは、このグループの背後にいた組員なのかもしれません。
この詐欺集団のバックにいた「事情聴取で大野がバックの組の存在を喋らなかったので、助かった」ヤクザ組員とは誰なのでしょうか。
大野春水ら詐欺集団ケツ持ちは 山口組系ヤクザ組織の一蓮会?
※ここからは情報ソースの根っこが匿名掲示板の書き込みになってしまうので、あくまでも話半分に読んでください。
某大手匿名掲示板には、「お笑い芸人の入江が解雇された理由 」としてこのような書き込みがありました。
一蓮会代行の篠崎さんの元舎弟の日下(保谷)が率いていた詐欺グループに闇営業したから
これが本当だとすれば、詐欺集団の命令系統や組織図は、
一蓮会の篠崎義郎 ⇒ その舎弟の日下和也 ⇒ 詐欺集団・幹部の大野春水ら
という風になっていたと考えられます。
一蓮会や一蓮会の過去の事件とは?
一蓮会は初代会長が金伸一、二代目が角英男で、山口組系秋良連合会の傘下組織です。
そして書き込みの「一蓮会代行の篠崎さん」は会長代行の篠崎義郎のことと思われます。
この篠崎義郎にはニュースで報道されたような逮捕歴があります。
2016年03月12日、まだ一蓮会が初代だった時、会長の金伸一、幹部の篠崎義郎らは野村祐司、石坂といった他の幹部とともに、集団暴行をした疑いで逮捕されました。この一人を大勢でボコボコにする動画は当時SNSを通じて出回ったようで物議をかもします。
この動画では見ている人(撮影者かその友人?)が「あれ?あれ篠崎だよ。一蓮の篠崎だ」と言っているように聞こえます。
また暴行されたのは打越スペクターの元リーダー西村聡造だといわれています。
ただし事件の続報で一蓮会とは別のヤクザ組織の人間も逮捕されているので、本当に一蓮会関係者がこの暴行の犯人なのかは不明です。また会長の金伸一はこの事件に関しては止めに入っただけだったようで無罪になっています。
指定暴力団山口組の分裂をめぐり、対立する神戸山口組系の組員らに集団暴行したとして、暴力行為等処罰法違反の罪に問われた山口組系組幹部の金伸一被告(56)に対し、東京地裁は19日、無罪(求刑懲役1年8カ月)を言い渡した。
引用:朝日新聞
ちなみにこの一蓮会初代会長の金伸一さんは2017年8月11日にキリスト教の洗礼を受け、しばらくしてヤクザから足を洗ったそうです。(⇒参考)
篠崎義郎の元舎弟の日下とは?
「一蓮会代行の篠崎さんの元舎弟の日下(保谷)が率いていた詐欺グループに闇営業したから」という書き込みの話に戻ります。
「元舎弟の日下(保谷)」というのは、おそらく日下和也という男かと思われます。こちらのページに日下和也の言葉として「俺は保谷だけど練馬の篠崎義郎の舎弟になっていたから」というセリフがあります。
保谷は「ほうや」と読むようで、出身地を意味していると思われます。
そして2015年の4月4日に、週刊文春ウェブサイトから配信されたという記事に、次のような言葉があったそうです。
五輪を5年後に控える首都・東京に、八王子を本拠とした新たな犯罪集団の影が差し始めた。暴力団組員が減少を続ける中、警察当局は新たな治安不安定化要因とみて警戒を強めており、一部では「まるでイスラム国」(警視庁担当記者)だと、その悪辣非道ぶりに注目が集まっている。
3月26日に150人規模の振り込め詐欺グループのリーダーとして警視庁に詐欺容疑で逮捕された日下和也容疑者(34)もその1人だ。
引用:【東京】振り込め詐欺から強盗致死まで 台頭する「八王子国」の悪辣非道
★総勢150人 詐欺グループのリーダーを逮捕(03/27 00:05)
東京都の女性から400万円をだまし取ったとして、34歳の男ら2人が逮捕されました。男は総勢150人からなる振り込め詐欺グループのリーダーで、余罪は3億円以上とみられています。
日下和也容疑者ら2人は去年7月、都内の71歳の女性に息子を装って「会社の小切手が入ったかばんを病院に忘れた」などと嘘の電話を掛け、400万円をだまし取った疑いが持たれています。
日下和也は2015年3月26日に逮捕されたということです。(同じページに当時のテレビ朝日から抜き出したと思われる記事の言葉で、日下和也が「八王子市を拠点とする暴走族の元幹部」とあります。これは『八王子スペクター』のことでしょうが、しかし彼はスペクターではないと言う人もいます)。
そして掲示板の書き込みでは、この日下和也が、40人が一斉に検挙された大野春水の詐欺グループを率いていたとされています。
報道の「150人規模の振り込め詐欺グループ」というのは検挙人数の40人と矛盾している気がしますが、おそらく検挙や立件できたのがその人数ということでしょう。(実際に『フライデー』の記事で証言した元メンバーは、表に向けた企業を担当していたので捕まっていないと書かれていました)
また、警察はこの日下和也か、もしくは一緒に逮捕した男から情報を聞き出すことで、芋づる式に他の40人を検挙したということだと思われます。だから、6月の大野春水ら40人の逮捕には、同年3月26日の日下和也らの逮捕が先立っていたということになります。
しかしこの日下和也は「暴力団員」とは報じられていません。おそらくヤクザの舎弟ではあったが本人は半グレだったということでしょう。
または、いわゆる「企業舎弟」のような立ち位置だったのかもしれません。
闇営業忘年会にいたヤクザとは?
したがってグループを率いていたのは日下和也ですが、(掲示板の書き込みが本当だとすれば)その詐欺グループのケツ持ちのヤクザはその兄貴分の篠崎義郎だった可能性が高いです。
よって、AERAで「事情聴取で大野がバックの組の存在を喋らなかったので助かった」とされているのは、この一蓮会の篠崎義郎のことなのかもしれません。
半グレのパーティーで闇営業なんて言われてますが、しっかり現役がいてますよ。
— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) June 7, 2019
そして、もしかしたら沖田臥竜氏の言う忘年会の現場にいた「現役」とは、この一蓮会・篠崎義郎のことである可能性もあります。
一蓮会の篠崎義郎の顔画像
「東京ジャックスマフィア伝説の物語」というブログに、一蓮会の篠崎義郎とされる顔画像がアップされています。
以上です。