大阪府吹田市の小学校いじめ。担任の対応は?加害児童ら自宅に侵入?

大阪府吹田市の小学校で女子児童が2015年秋から17年春にかけていじめを受け、足首を骨折、ストレスで視力障害が出たなどのニュースがありました。

担任の教師の対応や加害児童らの行為について、調査報告書の該当部分をまとめました。

大阪府吹田市の小学校いじめで女児が足を骨折!視力障害まで発症

大阪吹田市いじめの小学校とは?女子児童へのいじめの調査結果詳細

担任の対応とは?

吹田市のホームページではこの案件の調査結果を、「吹田市いじめに係る重大事態調査委員会」というページにおいて「 調査報告書(公表版)」で報告しています。

これは該当のいじめの案件を調査した結果を公表するためのものです。

調査委員会は弁護士、医師、社会福祉士各1名と、臨床心理士2名の計5名で構成され、弁護士1名が調査委員会補助作業者として補助にあたったとされます。

1年時の担任の対応は?

1年時ではいじめを受けていたものの、まだいじめに関する強い訴えはなかったとされています。調査報告書は次のように述べています。

1年生時担任は、クラスで児童Aが被害児童のきょうだいの真似をするところを現認したことがあり、その場で加害児童Aに注意していた。

児童Aは、指導を受けると、教員の前ではそのような行為を止めていた。もっとも、教員が気づいたいじめはその限度にとどまり、それ以上の対応はなされていない。

2年時の担任の対応は?

2年生当時の担任は、最初の担任が6月から休暇に入り、別の担任に交代、それから授業中の私語や「終わりの会」で立ち歩く生徒が増えたといいます。

その担任と思われますが、被害女児がいじめを受けていることを訴えた2年生時1学期の生活アンケートを受けて、このように対処した(あるいはしなかった)そうです。

当時の担任は、1学期の生活アンケートの結果について、児童らの間で
些細な意地悪などはあるようだが深刻ないじめはないと認識した。

また、加害児童Bに対し、乱暴な言動をしてはいけないと声かけをしたものの、事実確認をしたり、保護者に連絡をしたりすることはなかった。

担任は、被害を訴えた被害児童から話を聞くこともなく、その生活アンケートの記載について他の教員と共有することもしなかった。

また担任は2学期のアンケートについては紛失したといいます。

3学期のアンケートでも、女子児童自身のいじめの訴えこそなかったものの、女子児童は加害児童が他の生徒の悪口を言っているのを見たと記載、しかしそのアンケートも他の担任と共有されることはなかったといいます。

また児童が被害を訴えて以後も、席を近くに設置するなど配慮を欠いていたということです。

被害児童は、6月ころのアンケートに、加害児童Bからされて嫌だった言動
を記載したが、担任から被害児童に対して改めて聴取することはなく、加害
児童Bに対する効果的な指導もなされなかった。

それだけではなく、被害児童のクラスでは担任が座席の配置を決めることになっていたところ、担任は、被害児童がアンケートで被害を訴えて以降も、複数回にわたって、加害児童B の近くに被害児童の座席を配置した。

(中略)

担任は、被害児童に対するいじめを認知する端緒があったものの、いじめとしての対応をせず,そのため学校も被害児童に対するいじめを認知するこ
とはなかった。

加害児童らの行為とは?

一方で調査報告書はいじめの加害児童らの行為を、身体的な暴行やつきまとい等、暴言、脅迫、自宅への侵入、その他嫌がらせ行為といった項目に分けて記述しています。

身体的な暴行やつきまとい等

① 加害児童A、B、C、D、Eは、被害児童に向かってサッカーボールを蹴
りつけるまたはドッジボールを投げつけるなどして、繰り返しその足首にボ
ールを当てた。
② 加害児童A、B、C、D、Eは、休み時間や音楽、図書などの教室移動
の際、校内の廊下や踊り場、階段途中で、被害児童を押した。
③ 加害児童A、C、D、Eは、授業中や休み時間に太ももや足首を蹴りつ
けた。
④ 加害児童Aは、他の加害児童と交互に、1 人が被害児童の手を押さえ
つけ、1 人が首の後ろを「チョップ」して叩いた。
⑤ 加害児童B、Cは、傘で被害児童を叩いた。
⑥ 加害児童B、Cは、掃除時間中、箒で被害児童を叩いた。
⑦ 加害児童B、Cは、登校途中に被害児童を待ち伏せ、蹴りつけた。
⑧ 加害児童B、Dは、被害児童の足を引っかけて転倒させようとした。
⑨ 加害児童B、Cは、学童保育へ向かおうとする被害児童のランドセルを
背後から引っ張り、転倒させようとした。また、別の機会には、児童 E が被
害児童のランドセルを背後から引っ張った。
⑩ 加害児童Aは、教室内の被害児童の後ろの席から、被害児童の椅子
をドンドンと蹴った。
⑪ 加害児童Dは、被害児童に縄跳びを当てた。
⑫ 加害児童Eは、拳で被害児童の身体を「パンチ」した。
⑬ 加害児童ら5名のうちいずれかの者が、以下の行為を行った。
・教室や図書室、トイレの出入り口、下足箱で待ち伏せし、時として叩く
などの暴行を加えた。
・手首を爪でひっかいた。
・鉛筆で浣腸をするように臀部を突いた。
・髪をひっぱった。

暴 言

① 加害児童A、Bを中心に、被害児童のきょうだいについて、悪口を言っ
た。加害児童らの中には、これらに同調し、笑うなどした者もいた。
② 加害児童Aは、被害児童がやせていることについて、「ガリガリ君」とあ
だ名をつけてからかった。
③ 被害児童が歯の治療により欠席した際 、加害児童 Aが 「ずる休みや
ろ。」と言った。

脅 迫

① 加害児童A、B、C、D、Eは、同人らが行っていた被害児童に対するい
じめ行為について、「先生に言ったらきょうだいにボール当てるぞ。」と言っ
て被害児童を脅した。

自宅への侵入

加害児童A、Dは、放課後、被害児童の自宅までついて行き、被害児童
の承諾なく家の中に立ち入った。その際、同人らは、被害児童の自宅内2
階まで被害児童を追いかけて叩くなどの暴行を加えたほか、タンスの引出し
を開ける、トイレに被害児童を閉じ込めるなどの行為をした。また、加害児童
Dは、置いてあったお菓子を食べた。

その他嫌がらせ行為

① 加害児童Aは、被害児童の筆箱を取り上げた。
② 加害児童Bは、教室内を歩いて移動していた被害児童の前に突然イス
を出して進路を妨げ、転倒した被害児童を見て笑った。
③ 加害児童Bは、被害児童の物とわかっていながら、プラスティック製色鉛
筆を落とし物入れに入れた。
④ 加害児童Bは、被害児童の机を斜めになるように動かした。
⑤ 加害児童Bは、被害児童を掃除道具入れに閉じ込めた。
⑥ 加害児童ら5名のうちいずれかの者が、被害児童に対して以下の行為
を行った。
・音楽ファイルを足で踏みつけて割った。
・傘で被害児童のランドセルに蛙の死骸をつけた。

出典は下記からです。

⇒調査報告書(公表版)

善悪の区別をつかない子供が行っているとはいえ、あまりに痛ましいことです。

調査報告書の文面からは、調査委員たちの義憤が伝わってくるような気がします。

以上です。

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