沖田臥竜(おきた・がりょう)氏は、元山口組二次団体の最高幹部という経歴をもった異色の作家です。
最近では吉本の闇営業問題などについて積極的に発信して話題になりました。
ここでは沖田臥竜氏の本名、極道としての経歴、嫁(奥さん)について調べました。

沖田臥竜の本名は崎田俊昭?
沖田臥竜氏は1976年2月生まれで、兵庫県の尼崎の出身です。しかし生まれについては伊丹市だといいます(『尼崎の一番星たち』「終わりに」の記述)。
名前は「おきた・がりょう」と読み、「臥竜」は「がりゅう」ではなく「がりょう」と読むそうです。
また沖田氏の本名については「崎田俊昭」(さきた・としあき)だと言われています。
実際にその名前で沖田氏はフェイスブックをしているようです。
騙りである可能性もわずかにあるものの、挙げられている写真の中には本人でなければ挙げられそうもないようなもの(子供と映る写真など)もあることから、やはり「沖田臥竜=崎田俊昭」と考えて間違いないのではないでしょうか。
沖田臥竜のヤクザとしての経歴は?
上田組の組員に
沖田臥竜は21歳の時に、ヤクザになった暴走族の先輩の後を追う形で、五代目山口組・松野組・緒方組の傘下の上田会(四次団体)の組員になったといいます。
この上田会は、山口組が五代目から六代目に移行するのにともなって、(二つ上の)上部組織の松野組組長が除籍されたことから、大半の組員が二代目大平組へ移籍したそうです。
そして沖田氏は2度目の懲役の間に、二代目大平組傘下の上田会の若頭になったとされます。
沖田臥竜が所属した二次団体は二代目大平組
そこから2011年9月頃に二代目大平組の直参に昇格(上田会から上部組織の大平組に移籍)、二代目大平組「組長付き」という役職に起用されました。
沖田氏は「元山口組二次団体の最高幹部」という肩書を持っていますが、まず「山口組の二次団体」というのは、この「二代目大平組」を指しているようです。
そこから役職が二代目大平組「若頭補佐」を経て「若頭代行」になります。
沖田氏はこの時に「最高幹部」としての役割を果たします。
「若頭代行」は「若頭」よりも下の地位のため、「最高幹部」ではないように思えますが、これは説明すると次のようなことです。
沖田氏が最高幹部だったというのは、2013年9月に二代目大平組の中村天地朗組長と若頭が逮捕され、大平組内で沖田氏より上の地位の人が誰もいなくなったために、組長に代わって六代目山口組本家の定例会に出席したこと、このことを指しています。
この本家での定例会出席は『尼崎の一番星たち』でも取り上げられており、その際、中村組長の奥さん(姐さん)からは「定例会にはヒゲを剃って行きなさい」とアドバイスを受け、怪訝に思いつつもそれに従ったそうです。
結果的には当日、周りの代理出席者でヒゲを生やしている者など誰一人おらず、沖田氏は姐さんの助言に感謝することになったとか。
この本家の定例会で、沖田氏の役割は呼ばれた時に「代理です!」と一言答えるだけだったそうですが、定例会の異常な緊張感から「寿命が3年は縮まる」ほどだったといいます。
沖田臥竜の嫁は?
沖田さんの奥さんは「ひか」というあだ名で呼ばれているみたいです。
「ひかる」という名前を縮めて「ひか」と呼んでいるようです。
下がその奥さんと思しき画像です。
やっぱりちょっと若いでな。 pic.twitter.com/S1QLsYOl7R
— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) July 25, 2017
「やっぱりちょっと若いでな」と言ってるので、ツイートした2017年7月よりも少し前の古い写真なのかもしれません。
ちなみに奥さんが抱っこしてるのがお子さんで、女の子みたいです。
#七夕の願い事
娘はキューレンジャーになりたいらしい。本当にそうなられると父としては、少々困惑するのだが、、、。 pic.twitter.com/N0OEGoQM8r— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) July 7, 2017
作家としての再出発
沖田さんはもともと書くことは好きだったそうですが、21歳で逮捕された時にはじめて漫画以外の本を読む機会がありました。
そこでミステリーやハードボイルドなどを中心として何百冊もの本を読んで、自分も創作したいと思ったことが後に作家になることに繋がったといいます。
沖田さんは2014年に、自分の親分だった二代目大平組、中村天地朗組長が引退したタイミングで一緒に引退しました。
そして引退から1年ほど経った2015年6月頃から、ニュースサイト『R-ZONE』にて記事を執筆し始めて作家として活動を開始します。
書籍では2016年10月に発売の、自分の兄弟分である「文政(ぶんまさ)」について描いた『生野が生んだスーパースター 文政』でデビューしました。
以後も『2年目の再分裂 「任俠団体山口組」の野望』(2017年7月)、猫組長との共著『「惡門」のすゝめ』(2017年7月)、『尼崎の一番星たち』(2017年11月)、『死に体』(2018年7月)、山之内幸夫氏との共著『山口組の「光と影」~昭和と平成それぞれの分裂』(2019年5月)などを出版しています。
この記事は以上になります。
