スノーボードで日本代表としてトリノ五輪に出場した成田童夢さんがオーナーを務める店で、現場責任者が従業員に暴力を振るっているというニュースがありました。
この現場責任者の「F氏」は、2003年5月に徳島県で発生した放火事件にからんだ逮捕歴があるとのことです。
この「F氏」について調べました。
成田童夢オーナー店「和馬’s Cafe」
まず成田童夢(33)さんは06年のトリノ五輪にスノーボードハーフパイプ日本代表として出場した元アスリートです。
ビッグマウスで注目を集め、結果は予選敗退でしたが、そのキャラクターの強さで一躍日本中の注目を集めました。
そんな成田童夢さんは昨年の2018年秋、カフェオーナーとなって「和馬’s Cafe」をオープン、開店時には平昌パラリンピックスノーボードで金メダルを獲った弟の緑夢(ぐりむ)(25)さんも花を出したといいます。
ちなみに「和馬’s Cafe」にはフォロワー数130人程度と少ないですが、専用のツイッターアカウントもあります。
元トリノ五輪代表の成田童夢が何故か突然カフェをオープン! 行ってみたらピザがあまりにも絶品すぎてビビった!!|ガジェット通信 GetNews @getnewsfeed https://t.co/iv9GNWtkRF
— 和馬’s Cafe (@kazumazCafe) November 9, 2018
和馬’sCafeの宅配の時間が変更になりました!
以前まで宅配の時間が
スタッフの人員不足といのもあり
短縮営業となっていましたが
今回から11時から22時の間に
ご連絡頂けますと
宅配対応致します(^^)/夜って無性にピザ食べたくなりますよね、、、?笑
宅配受付番号
和馬’sCafe 03-4500-1888 pic.twitter.com/qMal8lFwPV— 和馬’s Cafe (@kazumazCafe) May 11, 2019
ユーチューバーがお店でご飯を食べる動画もあります。動画最初に「成田童夢の店 和馬’s Cafe」という文字が表示されています。
食事は本当に美味しそうです。
成田童夢は名前のみでオーナーではない?
しかし成田童夢さんの関わりについて、事務所は関係を否定し、名前を借りたのみで報酬を受け取ったこともないとしています。
同店の「オーナー」である成田に取材を申し込むと、所属事務所の担当者からこんな答えが。
「成田はオーナーではありません。知人に頼まれて名前の使用を許可しているというだけで、経営はもちろん、店の運営にもタッチしていません。名前や写真の使用に関して報酬を受け取ったこともありません」
F氏による暴行・パワハラについても、「寝耳に水」とのことだった。
「和馬’s Cafe」の現場責任者が従業員に暴力?
ネットメディアはこのように報じています。
「この界隈じゃ有名ですよ。スタッフたちが店の前に立たされて、男がずっと説教しているんです。『なんでできないんだ!』とか大声を出して、そのうち暴力を振るい始めるんです。見かねた人が110番通報して、パトカーが来たこともありますよ。今年4月のことです」
(中略)
「店を仕切っている男性が、40代くらいの従業員の髪をつかんで平手打ちしていたこともあります。そんな怖い人がいる店に行けますか? お客さんがたくさん入っているのを見たことがない」
その後の取材によって、暴力を振るっていたのは、現場責任者で店名にもある「和馬」ことF氏であることが明らかになった。
暴力を振るっていたのは「F氏」で、「和馬’s Cafe」の現場責任者だということです。この記事によれば、「F氏」の名前は「和馬」であるかのように読めます。
さらに「F氏」についてこのように報じられています。
実はF氏には暴力団絡みの事件で逮捕歴があった。03年5月に徳島県で発生した放火事件だ。
当時の新聞報道によると、F氏は借金返済のため、知人の暴力団員らと共謀し、自身が経営していた居酒屋に火炎瓶を使って放火。保険会社から保険金3200万円をダマし取ったとして、詐欺と非現住建造物等放火の疑いで逮捕・起訴されていた。
この事件は、F氏の周囲にも知れ渡っているようだが、「和馬’s Cafe」に出入りしていたという業者によると、
「Fさんは『あの事件はまったくのデタラメで、裁判でも無実が証明された』と主張していました。放火事件にはヤクザが絡んでいましたが、時折、半グレみたいな連中とのつながりを吹聴することもあって、怒らせたらいけない人なんだ、と思っていました」
放火事件の顛末を調べると、確かに、06年3月2日に徳島地裁は無罪判決を下している。だが、その翌年、高松高裁は「事実誤認」を理由に審理を差し戻し、その後の一審、二審は有罪。12年6月には最高裁がF氏の上告を棄却し、懲役7年の有罪判決が確定していた。
これを読むと2012年6月に懲役7年の有罪判決が下ったとあります。
それで2018年秋からオープンした店の現場責任者になっているのは出てくるのが早すぎる気もしますが、中で問題を起こさない限り、服役するのがキッチリ7年ということにはならないためでしょう。
現場責任者「F氏」は藤本和正?
2003年5月の放火事件で逮捕されたものを探したところ、このようなニュースが見つかりました。こちらは2011年3月8日のニュースとされています。
03年5月、美馬市脇町で経営していた焼き鳥店に放火させ保険金をだまし取ったとして、非現住建造物等放火と詐欺の罪に問われた徳島市城南町、会社役員、藤本和正被告(45)の控訴審判決が7日、高松高裁(長谷川憲一裁判長)であった。長谷川裁判長は、懲役7年を言い渡した差し戻し審・徳島地裁判決を支持し、被告の控訴を棄却した。
06年3月の1審で地裁は「放火の依頼を受けたとされる暴力団組員の証言は、報酬について著しく変遷するなど信用できない」と無罪を言い渡したが、高裁は07年7月「証人の供述の信用性の評価を誤った疑いが強い」と差し戻した。10年1月の差し戻し審は「被告は実質な利得の大半を手にし、本件の首謀者というべき」と懲役7年を言い渡した。
争点の組員の証言の信用性について、長谷川裁判長は「被告の依頼だったと組員が話したことを他の共犯者3人が供述しており、証言は信用できる」と指摘。報酬についての変遷は「刑事責任の程度に直結すると考えると、真実を語らない者が少なくない。被告から放火を依頼されたとする証言部分まで信用性を否定すべきではない」と判断した。
判決などによると、藤本被告は知人の組員らと共謀、200万円の報酬で店に放火させ、保険金約3260万円を受け取った。弁護側は「組員の再度の証人尋問が、所在不明で実施できないままの有罪判決には、到底納得できない」と上告する方針。
事件の起こった日時や徳島県の事件、暴力団が絡んでいること、保険金の額、懲役の年数などがほぼ一致しています。ちなみに「美馬市」(みまし)は徳島県・北部にある縦長の形の市です。
裁判では証言した暴力団員の証言の信用性について争われ、信頼できないとされて一時は無罪判決になったとのこと。
またこの2011年3月8日のニュースでは「上告する方針」で終わっていますが、最終的には2012年6月にやはり懲役7年で落ち着いたということでしょう。
そして被告の名前が「藤本和正」となっています。
元の記事では「F氏」が苗字、「和馬」が名前のように解釈できます。「F氏」の「藤本」は一致するものの、ほぼ同じとはいうものの、下の名前は「和馬」(かずま)ではなく「和正」(かずまさ)です。
おそらく「和馬」は自称ということでしょう。
藤本和正と見られる「F氏」は経営者としてはやり手で、二号店である「和馬’s キッチン」もオープンさせることができたといいます。
調べてみると「和馬」を名乗っており、一号店の「和馬’s Cafe」や二号店の「和馬’s キッチン」に関りがあると見られる、「和馬くらぶ本部」や「謎の詩人和馬改め旅する詩人和馬」といったツイッターアカウントが見つかります。
ただし藤本和正と見られる「F氏」本人がツイートしているかは不明です。
成田童夢の店‼️
和馬’sCAFE東京浅草店
和馬’sキッチン共に、
絶賛営業中(^^)キッチン(居酒屋さん)にお越しの方は、一声くださいね^ ^
店舗まで行って、
何か書かせていただきます^ ^知り合いが増えるのは幸せだ‼️
人が出逢い費やした時間に、
無駄なものは何1つない(^-^) pic.twitter.com/PKIsuV9hU7— 謎の詩人和馬改め旅する詩人和馬 (@kazumaclub0424) June 6, 2019
和馬’sCafe東京浅草店‼️
高級弁当のラインナップ^ ^
提携会社との販売ですが、
03-4500-1888でも受付いたします^ – ^
原価割れの商品も(⌒-⌒; ) pic.twitter.com/bYFaIEbuuV
— 和馬くらぶ本部 (@kazumaclubhonbu) November 21, 2018
「和馬」こと「F氏」からの暴力被害
そして二号店である「和馬’s キッチン」の従業員が被害に合っているとのこと。
「F氏」による暴力被害やパワハラ等はこのように報じられています。
- 営業時間は18時から26時まで座席数は60なのに従業員は3人
- 居酒屋だけでなくカフェの仕出しも手伝っており、深夜2時に居酒屋を閉めて、翌朝8時にはカフェに出て弁当の仕込み作業をしている。
- 本人によれば一カ月休みがないこともザラ
- わずかなミスで怒鳴りつけられる
- 客が仲裁すると「犬のしつけと一緒」と聞く耳を持たない
このような証言もあります。
「Fさんの暴力はだんだんエスカレートしている様子。ある時、表からは見えない奥のスペースにAを引っ張って、『バキ! ボコ!』とか痛々しい音が聞こえてきたことも。確かに至らない点も多く、店は儲かってなさそうですが、明らかにやりすぎですよ」(男性客)
また被害の従業員は借金があるのか自分でアパートが借りられず、F氏と一緒に暮らしているという話です。
6月某日には目に眼帯をつけており、尋ねられても「ものもらい」だと答えるだけなので、別の男性客は「洗脳されているのでは?」と疑っているといいます。
以上になります。