東京・赤坂で飲食店従業員に「てめー、何見てんだよ」などと因縁を付けて集団で顔を殴るなどの暴行を加えたとして、徳島県や大阪府出身の不良グループの男5人が逮捕されるという事件がありました。
この事件と逮捕された容疑者らを調べたところ、彼らは大阪の「アビス」から分かれた「マンフット」のメンバーだとのことです。
徳島県や大阪府出身の不良グループの5人が逮捕
2019年6月6日のニュースで、事件が起きたのは2月2日午後11時半ごろ、東京都港区赤坂三丁目のビル前だといいます。日テレ24は次のように報じました。
東京・赤坂の飲食店従業員に因縁を付け、集団で暴行を加えたとして、徳島県や大阪府出身の不良グループの男5人が警視庁に逮捕された。
警視庁によると、元木一海容疑者や、渡辺和樹容疑者ら男5人は、今年2月、港区赤坂のビルの前で、飲食店従業員の男性に対し、「てめー、何見てんだよ」などと因縁を付けた上で、集団で顔を殴るなどの暴行を加えた疑いが持たれている。
5人は、徳島県や大阪府出身の不良グループで、今年に入ってから赤坂でみかじめ料を集めるなど勢力を広げていたという。
調べに対し、元木容疑者ら2人は容疑を否認し、渡辺容疑者ら3人は容疑を認めているという。
動画
逮捕の5人
ネットメディア「トカナ」は逮捕された5人の名前を次のように報じています。
- 元木一海
- 渡邉和樹
- 小畑秀治
- 吉岡翔太こと松田翔
- 柳生圭一郎
また「トカナ」はグループのリーダー格は元木一海容疑者と見られているとしています。
元木一海容疑者と渡辺和樹容疑者の顔画像
これが元木一海(もとき・かずうみ)容疑者と渡辺和樹(わたなべ・かずき)容疑者の顔画像です。左が元木一海容疑者、右が渡辺和樹容疑者になります。
出典:日テレ24
元木一海容疑者の顔画像
渡辺和樹容疑者の顔画像
松田翔容疑者の顔画像
不良・半グレが赤坂でみかじめ料を徴収?
このニュースで気になるのが、容疑者らについて「5人は、徳島県や大阪府出身の不良グループ」とされており、「暴力団員」とはされていないことです。
にもかかわらず「今年に入ってから赤坂でみかじめ料を集めるなど勢力を広げていた」とされています。
捕まった5人はアビスから分かれた 「マンフット」メンバーだった
調べたところ、彼らは大阪の「アビス」から分かれた「マンフット」のメンバーだとのことです。彼らのことをヤクザがミカジメ料徴収のために使っていたという情報があります。
大阪の半グレグループ「アビス」から割れてできた「マンフット」のリーダーが今日、警視庁に逮捕。
— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) June 6, 2019
沖田臥竜氏は「マンフット」のリーダーと言っており、逮捕されたのは5人で誰がリーダーか分かりませんが、トカナは元木一海がリーダー格としているので元木がマンフットのリーダーなのかもしれません。
大阪の不良集団「アビスグループ」ケツ持ちヤクザ組織の兼一会とは?
※続報 半グレのグループは、「マンフット」ではなく、「69on」(ロックオン)という名であるという報道がありました。「マンフット」、「69on」(ロックオン)、どちらが正しいかは不明です。
彼らが赤坂でみかじめ料をとった経緯は次のようだったといいます。
赤坂は住吉会・大日本興行の縄張りで配下の組員を使ってミカジメを取っていましたが、2017年11月に、ミカジメを取った事件で組長以下10人以上が逮捕され、組長には懲役2年半の実刑判決が下されました。
下記ニュースの松戸泰憲は「松戸一郎」とも呼ばれた「大日本興行」三代目会長です。
捜査関係者によると、逮捕容疑は平成27年1月~今年9月ごろ、赤坂の飲食店の責任者ら3人に「毎月5万円、盆暮れは10万円付き合ってもらえないか」などともちかけ、現金計約350万円を脅し取ったとしている。
組対4課は今回の逮捕を含め、これまでに住吉会系組長の松戸泰憲容疑者(54)ら暴力団組員や、客引きをする「キャッチ」の男ら計11人を逮捕。他にも2人が関与しているとみて行方を捜している。
引用:産経新聞
しかし逮捕後、諸事情から大日本興行には求心力がなくなり、組員の減少にともなって赤坂はヤクザの空白地帯となりました。
そこに目をつけたのが、大日本興行と因縁がある住吉会系の二次組織で、“アビス”の面倒を見ていた六代目山口組系「兼一会」の会長と兄弟分だった組長でした。
その組織はある事件がきっかけで大日本興行から処分されて別れ、その後は六本木などを地盤としていたといいます。その組織が元アビスのマンフット・メンバーを使ってミカジメを徴収していたということです。
以上です。