お笑い芸人のたむらけんじさんに対して「カメラ回ってない時はおもろないやつ」というツイートをしたことが切っ掛けで炎上した「麺家いさむ」だが、ラーメン屋として肝心な味についてはどうなのだろうか。
ネット上で集められる限りの情報をまとめてみた。
麺家いさむ騒動の経緯
一応まず最初に騒動の経緯について簡単に説明すると、
- たむけんが麺家いさむに来店、店員と一緒に写真を撮る。
- 麺家いさむがその写真をTwitterにアップして「カメラ回ってない時はおもんない」とディスる。
- それをたむけんが「何でこんなこと言われなアカンの?」とリツイート。
- 炎上し始める。
- たむけんと麺家いさむが電話で直接話すも、たむけんは「もう二度と関わらないで」と伝える。それに麺家いさむが「はいはい」とふてくされたような文面で返したことで、炎上が勢いを増す。
- 麺家いさむが、自分のアカウントに書き込まれる攻撃コメントに、いちいちリプライして反撃したり茶化したりし続ける。
- 店に対する無言電話などが増える。
- 麺家いさむは謝罪するも、炎上は止まない。
- テレビ出演して無言電話をしないよう訴えたり、電話の非通知拒否などの処置をしつつ、現在に続く。
細かく経緯を追いかけていないので出来事が前後しているところもあるかもしれないが、おおむねこのような経過を辿っている。
なぜ唐突にたむけんをディスったのかは不明。
「たむけんに何か悪く言われたのでは?」という声もあったが、たむらけんじの人間性について今まで否定な噂が出たことがそれほどないこともあり、ツイッターの垢主(麺家いさむ社長)は少し子供っぽい人間で、さしたる理由もなくそんな非礼をしたとされている。
また麺家いさむのアカウントは一度凍結されて再始動したため、凍結中に作ったアカウントと二つのアカウントがある。
そして注意してもらいたいのは、現在出回っている、麺家いさむ前でたむけんと従業員とが撮影した有名な写真の中に、炎上当事者(ツイッターアカウント主)はいないらしいということだ。
だからたむけんも気の毒だが、写真を一緒に撮影した従業員にしても、有名人と機嫌よく写真を撮ったら、後日ネット上で出回ってコラージュ画像などを作られて、ボロクソに叩かれて、たまったものじゃないだろうな、と思う。
麺家いさむ社長は謝罪
2月6日に麺家いさむはツイッター上で謝罪している。
【お詫び】
この度は、私の軽率な言動ならび行動によりたむらけんじさんに不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。
現在出回っている、たむらけんじさんと映った写真に関しましては、いち従業員であり、ツイートをした者ではございません。
続く→— 麺家いさむ (@menya_isamu) 2019年2月6日
従業員は一切関係なく、今回の騒動において、書き込みの事実を知った次第です。
ツイッターを含め各種SNSの更新は全て私が行っており、社長の私に全て責任がございます。
今回の件に関するご批判ならびに叱責については、私個人まで頂きますよう宜しくお願い致します。
続く→— 麺家いさむ (@menya_isamu) 2019年2月6日
最後に、たむらけんじさん並びに大変多くの方々に不快な思いをさせてしまったことを重ねてお詫び申し上げます。
麺家いさむ 社長
— 麺家いさむ (@menya_isamu) 2019年2月6日
ただしあまりにも文体がシッカリしすぎているので、「本当に今まで(何にでも噛みついてた狂犬のような『中の人』)と同一人物か?」と疑いたくなってしまう気持ちがなくはない。
麺家いさむのラーメンはうまいのか?
ここからが肝心な味の話になる。
食べログの評価は3,55
まず麺家いさむの食べログでの評価は3,55と比較的高い。要は食べログだけの評価でいえば、麺家いさむのラーメンは「美味い」と考えていいようだ。
また食べログの微妙な評価としては、魚介が好きかどうかで好き嫌いが分かれるかもしれない、という意見や、匂いが強くて気になったという声があった。
星が3,55だから当たり前だが、総じてレビュアーの評価は肯定的で、それだけでなく「サービス」や「雰囲気」といった接客と関わるようなところでさえ否定的な評価は少ない。
食べログだけ見てると、この後炎上騒動が起こる店のものと思えず、「何で炎上したんだ?(何で社長は暴走したんだ?)」という疑問が沸くほど。
麺家いさむへの否定的評価
食べログだけでなく、ツイッターなども含めての色んな肯定・否定の意見を総合すると、このようになる。まず否定的評価について。
既に炎上中のために、無条件に否定的な意見を吐いているであろうものは無視する。
それを差っ引いた場合によく聞かれる不満としては、
- 生臭い匂いがする
- 値段が少し高い
というもの。また「ややしょっばい」という声もあったと思う。
店が生臭く感じたという不満は、魚介系のダシを使うせいらしい。
値段が少し高いというのは、食材として鯛や鮪のようないいものを使っているせいで、どうしても少し高くなるようだ。そうはいっても一押しメニューの「鯛カプチーノ」は950円ということなので、別にトリュフやフォアグラのような値段ではない。
麺家いさむは美味い・肯定的な評価
味についてはツイッター上でも擁護する声がチラホラ見られる。
そして麺家いさむ自身もTwitterでせっせとこれらをリツイートしてる。
今話題の #麺屋いさむ なう
鯛カプチーノのスープ美味しい、まじ美味い(*´ω`*) pic.twitter.com/0TCaHWqFfq— じゅん (@sato0256) 2019年2月5日
「麺屋いさむ」荒れてるけどラーメンはまじで美味いから、風評被害は無視して行ってみてほしい。
初めて行った時、謙虚に「どうでした‥‥?」て聞いてくれたし鯛カプチーノ何回も食いに行ったわ。— しましま@Green Mush (@simasimaaaaan) 2019年2月7日
麺屋いさむラーメン美味しいのになぁ😢
残念!
でも味は美味いから接客勉強したらすごくいい店なると思うよ— 軟体的なふたり@サクライブ2019 (@kaki0015) 2019年2月7日
麺家いさむマジで美味しいから!!
ツイッターでの失言とラーメンの味は別やから!!— 麺ヘラ (@rounin_lb) 2019年2月7日
間違いなく美味いですよここ。
なんなら食べた中でもトップクラスに美味いです。
まぁほとんど食べたことないけど叩きたいだけやと思います😇
マズいし帰りにお釣無言で渡されたって意見もあったくらいなんで(笑)
ここ食券😇— ここへくまてぃある (@nocdmhex) 2019年2月8日
たまに気になるのが、擁護しているTwitterアカウントの中に、やけにツイート数やフォロー・フォロワー数が極端に少ないものが含まれているということ。
普段はほとんど稼動していないようなアカウントが、麺家いさむを褒めていることがある。
まさか自作自演なのか?と思うが、私はSNSに疎いのでよく分からない。
またこんな時なので、麺家いさむを少しでも擁護するような意見を吐けば巻き添えで叩かれるかもしれないために、捨て垢のようなもので褒めているという可能性もある。
麺家いさむに行ったユーチューバーの動画
こちらの動画では麺家いさむに実際に行ったユーチューバーがかなり丁寧に味や接客態度などを総合的に批評している。
動画中では極端な偏りは感じないものの、どちらかといえば辛口の評価を下している。
もともと星が3,55なのだからそんなに不味いわけはないと思うが、社長のバカなツイートで炎上してしまったから、それで職場環境が荒れて味が落ちてしまったという可能性もある。
また以前、麺家いさむには「厨房でタバコを吸ってる店員がいる」という噂があったが、この動画内ではユーチューバーが「ガムを噛んでいる店員がいた」ということを言っている。
憶測に過ぎないが、その店員は「タバコを吸ってる」という悪評がたってしまったので、タバコの代わりにガムを噛みだしたのかもしれない。
そう考えるとちょっと面白かった。
接客態度についてユーチューバーは、器を強めに置かれて「圧を感じた」ということだが、それくらいなら他の店でもありそうだし特別ひどいとは言えないだろう。もちろん、丁寧に置くに越したことはないが。
別のユーチューバーによる動画
別のユーチュバーによる動画も見つけた。
先のユーチューバーの動画に対して少し意識してダメ出ししつつ、こちらはどちらかといえば麺家いさむに肯定的・擁護的である。
麺家いさむのラーメンの味はうまい?まずい?接客態度の評価は?まとめ
麺家いさむは、ラーメンの味という点に関しては、食べログの点数を見ても分かるように、けして悪いものではないのだろうと思う。
当然好き嫌いもあるだろうが、魚介系が好きな人は、食べて不味いと感じることはないのではないか。
最初に行くならば、店おススメの「鯛カプチーノ」を頼むのがいいかもしれない(私が食べたわけでもないので言うのも変だが)。
接客態度についても、炎上してからの攻撃的コメントを除くならば、極端に批判的な意見や態度が悪いという声は見つからなかった。
店主の性格については、攻撃されると反射的に余計に頑なになって反撃する、というところが見える。幼稚・子供だといえばそれまでだが、いつの間にかプライドが肥大化して性格をこじらせている人間はたまにいるものだ。
たぶんあまり育ちの良くない人なんだろう。亀田兄弟の親父さんを、一回りタチ悪くした感じの人間が、麺家いさむの社長なのではないか。
そして麺家いさむの社長に対して「感謝の心が足りない」と言う人がいた。
もちろんそうなのだが、誰に対してなのか。まずは客に対してだろうが、それ以上にこんな状況になっても一緒に戦い続けてくれる従業員に対して、一番感謝すべきだろう。
麺家いさむについて色々出ている情報の中で、個人的に一番いただけないと思うのが、従業員を大事にしていないことだ。
店に関しては、個人的にはつぶれずに残ってほしいと思う。
Twitterで炎上事件があると必ずボロクソに叩かれてネットリンチに合う。
もちろん、たむらけんじさんとのことに関しては、100対0で麺家いさむの社長が悪いのだろうが、それにしても一度Twitterを炎上させてしまってはノーチャンスな社会というのも、如何にも寂しすぎるのではないかと思う。
これで店が閉店、社長や従業員は散り散り、というよりも、きっちり反省すべきことを反省した上で、何とか態勢を立て直して、何年か先には「しくじり先生」のようなテレビ番組に出ていることを想像した方が愉快ではないだろうか。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
追記:麺家いさむが閉店
結局、麺屋いさむは2019年5月25日を持って閉店してしまった。
この閉店は2019年5月10日に公式Twitterで告知された。

それだけでなく、公式Twitterすら現在では閉鎖されてしまった。
そのままにしておけば「やっと閉店か」「自業自得」などのコメントで溢れかえっただけだろうから、致し方ないだろう。
このSNSリンチ全盛の時代、新たに別のラーメン屋として再起することも難しそうだ。たぶん再開したらネット民にすぐに嗅ぎつけられてイジメられるだろうからだ。
身から出た錆とはいえ、少々気の毒な気もする。