YouTubeで『ジュニア小籔フットのYouTube』を見ていると、千原ジュニアさんが「ミート君がバラバラにされた時はどう思うん?」、小藪さんが「ミート君がゆくゆくはミキサー大帝をバックドロップした時は涙出たけど」と言う場面があります。
私もそうですが、キン肉マンに詳しくない人は何のことか分からないと思います。
調べたところ、2つのシーンはいずれも続編の『キン肉マンII世』ではなく、『キン肉マン』の中にあるものだそうです。
「ミート君がバラバラに」とは何のこと?
千原ジュニアさんの発言の「ミート君がバラバラに」とは、『キン肉マン』の『7人の悪魔超人編』にあるエピソードのことです。
『7人の悪魔超人編』でバラバラにされるミート君
この『7人の悪魔超人編』では、冒頭で敵のバッファローマンのハリケーン・ミキサーによって、ミート君は体を7つにバラバラに分解されてしまいます。

画像:NAVERまとめ
このバラバラにされたミート君の体は敵の7人の悪魔超人ら持っており、10日と設定されたタイムリミットの中、彼らと倒していくことで一つずつパーツを取り戻す、というのが『7人の悪魔超人編』のあらすじです。
つまりこの『7人の悪魔超人編』では、ミート君がバラバラにされてパーツごとに人質にとられる、というのが話の切っ掛けになっているそうです。
キン肉マンと彼に味方するアイドル超人たちの活躍で身体のパーツが奪還され、蘇生する。
当然ながら、ミート君はキン肉マンとその仲間たち(テリーマン、ロビンマスク、ウォーズマン、ブロッケンJr.、ウルフマン、モンゴルマン)の活躍で最後には無事に体のパーツを取り戻して蘇生することができます。
矛盾の指摘もあるが…
ただこのミート君がバラバラになっても死ななかったことについては、キン肉マンのファンからはツッコミの声が上がることもあったようです。
というのも、その後に味方のウルフマンがバラバラにされて死ぬというシーンがあったためです。
この矛盾について原作担当の嶋田隆司さんは、
「詳しく考えたらダメです。悪魔霊術かなんか、そんなスゴい技を使っているんですよ、きっとアレは」
引用:ウィキペディア
と語って誤魔化してます。
また子供も抱くであろうその種の疑問に整合性を持って答えようとしたのか、学研の図鑑『キン肉マン「超人」』では、こんな説明もあるそうです。
そこでは、ミート君の肉体は激しい衝撃でバラバラになるものの、限られた時間だけならば仮死状態で生命を維持できる、なんて解説されているといいます。
ミキサー大帝へのバックドロップとは?
さらに例のYouTube動画には、小籔千豊(こやぶかずとよ)さんが「ミート君がゆくゆくはミキサー大帝をバックドロップした時は涙出たけど」という場面もあります。
このミート君の「ミキサー大帝へのバックドロップ」とは、前述の『7人の悪魔超人編』から『黄金のマスク編』を挟んで、『キン肉星王位争奪編』に登場するシーンです。
ミート君の『キン肉星王位争奪編』での活躍
この『キン肉星王位争奪編』は、キン肉マンの前にキン肉星王大王候補である「運命の5王子」が現れて、キン肉星の王位をめぐってキン肉マンたちが彼らと争うというお話です。
このストーリーで、ミート君はキン肉マンを真の王位継承者にすべき、キン肉マンとともにキン肉星・王位争奪サバイバル・マッチに参加します。
熊本城で行われた一回戦で「キン肉マンマリポーサ」が率いる飛翔チームとの対戦でミート君は初めてリングに上がります。
体も小さく実践経験も少ないミート君でしたが、当初の下馬評を覆し、見事相手チーム中堅のミキサー大帝に勝利する、という話です。
この時にミート君がミキサー大帝にかます最後のキメ技がバックドロップでした。
ミキサー大帝にバックドロップするシーンのアニメ動画
同場面のアニメ動画の短いものが見つかりました。
ミート君がバックドロップをするのは2分ごろからです。
全体的にこんな流れです。
- ミキサー大帝のミキサーに吸い込まれて完全に粉みじんにされたと思われるミート君
- ミキサー大帝が高笑いする中で、無理矢理ミキサーの蓋をこじ開けて脱出
- ミート君が脱出しながらミキサー大帝にダメージを与える
- さらにミキサー大帝の背後から組つきバックドロップを決める
- ミート君のバックドロップで粉みじんになるミキサー大帝
- ミート君の勝利に満場の観客は感動
最後に
ミート君、サブキャラと思ってたらこんなに活躍してたんですね。
私は『キン肉マン』の序盤しか読んだことがないので、「キン肉マン=ボケ」「ミート君=ツッコミ」程度のイメージしかなく、今回調べたようなことは知りませんでした。
この記事は以上になります。