大山倍達の孫の大山照羅が関わる仮想通貨「マスコイン」に詐欺疑惑?

大山倍達の孫の大山照羅(おおやま・あきら)氏が、覚醒剤使用で執行猶予中に大麻を所持していた容疑で逮捕された。

それだけでなく、大山照羅氏が深く関わる仮想通貨「MAS OYAMA COIN」(マスコイン)をめぐって、未払い問題が浮上しているという。

この仮想通貨の「MAS OYAMA COIN」(マスコイン)について調べてみた。

「MAS OYAMA COIN」(マスコイン)

マスコインのトップページにはデカデカと大山倍達の画像が使われている。

マスコインのホームページでは発行経緯(目的)について、「大山倍達の名前を一生涯残し、様々な格闘技と極真空手を結び付けてくという思いでMas Oyama Coinの製作に至りました」と説明している。

また使用用途は、

  • MASデビッドカードを発行し、MASで買物やATM出金を可能にする
  • 選手の育成、大会の開催、道場の拡張
  • 選手の優勝賞金としての配布
  • ボランティア団体に対する寄付をMASで行えるようにする
  • K-1などの興行イベントのチケットの購入
  • 空手やジムなどの月謝の支払いをMASで可能にする
  • 飲食店の支払い
  • 大山倍達の限定グッズをMASで販売

といったことを書いている。

マスコインに関わっている人

マスコインのホームページでは、関わっている人として4人の名前・写真が掲載されている。

大山照羅・大山喜久子・母子

一番はじめに大山照羅氏、次にその母の大山倍達の三女・大山喜久子(きくこ)氏が出ている。

大山照羅氏は自分自身の言葉と見られるもので抱負を語っており、やる気が感じられるのに対して、母親の大山喜久子氏は自分の「来歴」を記しているに留まる。

母親の喜久子氏は(大山照羅氏もそうかもしれないが)、純粋に名前を貸しているだけなのかもしれない。

それにしても(笑ってはいけないが)照羅氏が「私が最も力を注力していくつもりなのが、非行少年の更生と青少年の育成に対するMASコインの導入です。MASコインを利用して、誰もが青少年の育成及び非行少年の更生に対して応援できる環境づくりをしていきたいと思います。」というコメントをしているのがどうしても可笑しく感じる。

覚醒剤と大麻で逮捕された人がそれを言っていたのか。

しかし、自分がそうしたことをしてしまうからこそ、「非行少年の更生」といった事業に対して漠然と憧れがあったのかもしれない。

同じく母親の喜久子氏が「サラ・ローレンス大学に在学時にはCRIMINAL PSYCHOLOGY (犯罪心理学)とハーボロジー(西洋漢方)を専攻」と書いているのも、また妙な感じだ。

学問的に「犯罪心理学」を学んだら、よりによって息子が犯罪者になってしまったのか。

最高営業責任者・最高管理責任者

大山照羅氏、大山喜久子氏は表向きの看板だが、「メンバー」の欄に他にも二人の人間の名前が見える。

その二人は共通して「一般社団法人国際空手道連盟大山倍達極真会館 理事」という肩書を持っており、なおかつ一人は「 Mas Oyama Coin最高営業責任者」一人は「 Mas Oyama Coin最高管理責任者」としてある。

最高営業責任者は「AKIRA ICHIMARU」(いちまる・あきら)、最高管理責任者は「NAOAKI OKUBO」(おおくぼ・なおあき)であり、どちらもローマ字表記のためにどういう人なのか調べづらいが、ネット上の噂では2人は「市丸・大久保」であり、極真空手から派生した空手団体・士道館の飯島道場の関係者だという話である。

そこで該当の士道館道場のページに行ってみると「市丸晃」「大久保直明」という、たしかに「いちまる・あきら」「おおくぼ・なおあき」と読めそうな名前が見つかる。

一応かなりもっともらしいが、現時点では確証があるわけではない。

しかし掲載されている写真はかなり似ているように思える。

この(飯島道場の)市丸晃氏と大久保直明氏の二人は「2010オールジャパン(新人)空手道選手権大会」では同じ<中級 一般色帯重量級(70Kg超級)>で、市丸晃氏が優勝、大久保直明氏が準優勝という成績を残しており、階級(体重)も近いようだ。

ちなみに飯島道場の師範・飯島三治氏には、1994年に「K-1」でアンディフグVS村上竜司の審判を務めたという格闘技ファンなら思わず食いついてしまうような面白い経歴もある。

資金を使いこんでしまった?

そして本題のマスコインの話だが、今このマスコインが未払いの騒動でもめているという。

50人以上の購入者達が3000万円以上の返却を求めているというのである。

「FRIDAY DIGITAL」では「仮想通貨関係者」の談として次のような話を伝えている。

  • 昨年度に準備が整い、いよいよ上場する手筈だった。
  • ところが昨夏に突然資金不足で活用ができないという話が持ち上がる。
  • 原因は大山照羅氏や関係者が遊んで使い込んでしまったから。
  • 予定していた配当金は出せないことはもちろん、元金の回収でいっぱいいっぱいになっている状況。詐欺事件に発展する可能性もある。

大山照羅の弁は?

照羅氏に雑誌記者が直接取材している。

――中には詐欺と仰られる方もいますが、照羅さんとしてはそうではない、と。
「はい、そうですね。コイン運用に関してもたぶん今後もしていくでしょうし、返金に関しても応じる形になるとは思われる、としか言えませんね」

――集めたお金を照羅さんが使い込んでしまったという証言も得ています。
「あー、それはよく言われるんですけど、一円も使っていないですね。コインの権利自体も母が持っているもので、それに関して僕の一存で動かすわけにはいかないので」

引用:FRIDAY DIGITAL

照羅氏は詐欺について否定し、いずれ正式発表もする、返金もすると思う、とした。

また使い込んだという疑惑についても否定して意外にも「母親に権利がある(ので自分には使えない)」という風に説明、そして上場の可能性についても「近い将来、たぶんすぐ上場と思います」として捨てきってはいない。

もっとも、そう言う以外にないからそう言っているだけかもしれない。

最後に照羅氏は「僕のほうから申し上げられることは特にありません。マスコインとして行動が遅くなってしまっていることに関しては、反省すべきところはあるのかな、と」と述べている。

マスコインに関するYouTube動画

マスコインについて解説しているYouTube動画を見つけた。

昨年6月2日公開のもので、マスコインの問題が顕在化する前の動画だ。

大山倍達『極真空手』が仮想通貨にキターーー!マスコイン考察

この解説者自身が極真空手系で空手をしていたらしく、しかもマスコインについては将来性がある、という観点から解説している。

その根拠は、マスコインで集めた資金によって大山倍達がVRで直接指導するというサービスができるらしく、極真空手の人間は必ず指導を受けたいと思うはずだからだ、としている。

少なくともプランの段階では、かなり期待感を持たせる事業だったのかもしれない。

また動画では大山照羅氏と「ミスター・ジョー」という人物が知り合ったことで、大山母子が仮想通貨に参入することになったらしいという話もしている(6分15秒頃から)。

ミスター・ジョー

この如何にも胡散臭い名前の「ミスター・ジョー」という人物だが、マスコインを取り上げたJ-CASTニュースではこのように書かれている(2018/1/19の記事)。

実際、公式サイトの「メンバー」欄を見ると、最高統括責任者の照羅氏、喜久子氏をはじめ、国際空手道連盟大山倍達極真会館の理事4人の名前が並んでいる。そのほか、香港を拠点に仮想通貨ビジネスなどを行っている「MR. JOE M」という人物が、

MASコイン・エバンジェリスト(伝道師)

との肩書で紹介されている。

引用:J-CASTニュース

ところが、先ほどメンバーについて触れたように、現在「マスコイン」のページで紹介されているのは大山照羅氏、大山喜久子氏、AKIRA ICHIMARU氏、NAOAKI OKUBO氏の4人であり、「MR. JOE M」なる名前はなかなか見つからない。

前は名前を載せていたが削除してしまったのだろうか。

しかしマスコインのホームページでも、「ニュース」の欄にかろうじてそれらしき人物が写っているのが確認できる。

またツイッターなども調べてみたところ、本来はどこかにこのような画像・文が掲載されていたらしい。

引用:Twitter

極真空手の創始者である大山倍達の孫の大山照羅(おおやま・あきら)氏が覚醒剤のために逮捕されて執行猶予中に、さらに大麻所持の疑いで逮捕されてし...

まとめ

大山照羅氏は本当に最初から確信犯的に詐欺のつもりで仮想通貨を始めたのではないのかもしれない。

しかしそれにしても、(私はそうしたことにあまり詳しくはないものの)仮想の通貨にしろ実際の通貨にしろ、結局「信用」で価値を保っているものではないのか。

それなら、そこに深く関わる人間が覚醒剤・大麻で逮捕されたというニュースが流れ、また未払いの問題でもめているとなれば、どうしてその仮想通貨事業が上手くいくということがあるだろうか。

「つもりはなかった」にしても、結局投じた金がまったく戻ってこないなら、資金を投じた側は当然「騙された」という印象を抱くことになるだろう。

今後の経過も見なければ断定はできないかもしれないが、現時点では「マスコイン」の先行きはかなり暗いと言わざるえない。