ラボットの開発者の林要とは?『GROOVE X』のCEOで孫正義と確執?

いよいよ今月に入って、予約受付が開始されたLOVOT(ラボット)だが、その開発者であり、開発した会社『GROOVE X』のCEOである林要(はやし・かなめ)氏とはどのような人物なのだろうか。

生年、経歴、孫正義との関係性など、また林氏を調べる過程で発見した興味深い事柄を中心に書いていきたい。

ラボットの開発者の林要とは?

ITジャーナリスト 林信行 × GROOVE X代表 林要 LOVOT TALK SESSION

林要氏の生年は1973年、年齢は45歳で愛知県出身。

高校は愛知県名古屋市にある地元では有名な市立高校、菊里高校を卒業。

大学は東京都立科学技術大学に進学し、機械システムデザイン工学を専攻、数値流体力学を学んだ。

と調べたことをそのまま書いているが、正直書いてる私自身意味が分からない(理解できたのは年齢くらい)。

だから一言で要約してみる。

バリバリの理系。

ということで次に、Wikipediaから経歴を見てみる。

1998年 トヨタ自動車にてキャリアスタート スーパーカー“LFA”等の空力(エアロダイナミクス)開発
2003年 F1(Formula 1)の空力開発
2004年 Toyota Motorsports GmbH(ドイツ)にて、F1の空力開発
2007年 トヨタ自動車 製品企画部(Z)にて量産車開発マネジメント
2011年 孫正義後継者育成プログラム「ソフトバンクアカデミア」外部第一期生
2012年 ソフトバンク 感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」のプロジェクトメンバー
2015年 GROOVE X 創業、代表取締役就任
2016年 シードラウンドとして国内最大級となる14億円の資金調達完了
2017年 シリーズAラウンドにて、43億5千万円の資金調達完了

引用:Wikipedia

林氏はトヨタ自動車→ソフトバンク→GROOVE XのCEOということで、その経歴は誰に見せても恥ずかしくないような素晴らしいものだ。

またここに注目してほしい。

『2011年 孫正義後継者育成プログラム「ソフトバンクアカデミア」外部第一期生』
『2012年 ソフトバンク 感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」のプロジェクトメンバー』

そこで孫正義後継者育成プログラムとされる「ソフトバンクアカデミア」というのを調べたところ、このように書いている。

ソフトバンクアカデミアは、ソフトバンクグループの創業者である孫正義が、2010年に設立した企業内学校である。(中略)

引用:Wikipedia

ということで、林氏は孫正義の愛弟子のようなものらしい。

そこで次にソフトバンクや孫正義との関係性について調べてみた。

孫正義と確執か?
ペッパーのプロジェクトリーダー?メンバー?

実は林要という人はLOVOT(らぼっと)開発前からあることで有名な人だった。

私は知らなかったが、知ってる人にはたぶん常識だったろう。

それはあの有名なPepper(ペッパー)の「開発者」「生みの親」「プロジェクトリーダー」としてだ。

ところが、今ではこの肩書は使われていない。

理由はPepper(ペッパー)である開発元のソフトバンクロボティクス・冨澤文秀社長の名義で、このような文章のある通知文が報道各社に送られたからだ。

元弊社社員であり、GROOVE X株式会社の代表取締役である林 要氏についての報道において、林氏をPepperの「父」「生みの親」「(元)開発者」「(元)開発責任者」「(元)開発リーダー」などと呼称することで、あたかも林氏が弊社在籍当時Pepperの技術開発の責任者又は中心的存在であったかのような印象を与える表現が散見されます。

しかしながら、林氏が弊社又はソフトバンク株式会社に在籍中に、Pepperに関して、企画・コンセプト作りやハード又はソフトの技術開発等、いかなる点においても主導的役割を果たしたり、Pepperに関する特許を発明したという事実はございません。また、事実として、当社またはソフトバンク株式会社のロボット事業において「開発リーダー」という役職や役割が存在したことはありません。

引用:プレジデントオンライン

要するにペッパーの開発元であるソフトバンクロボティクスから、「林要をペッパーの開発リーダーと呼ぶのはやめてほしい」という文章である。

これは関係者には深い衝撃を与えたらしい。

まずこれは「事実としてそうだ」(という可能性がある)から、このような文章が送られた、という見方が第一にできる。

つまり実際に林要氏はプロジェクトリーダーではないのに、特に外部から取材した記者などの関係者が林氏をリーダーとして扱い、林氏もそれをあえて否定しなかった、という可能性がある。

しかしそれを一旦置くとして、それ以外にこのような通知文が送られた背景に何かあるとすれば、その理由は主に二つあると分析されている。

一つは、まだ成功していないプロジェクトであるペッパーと、ラボットのコンセプトがあまりに似ているため、ソフトバンク側はケンカを売られたように感じた、ということ。

このまま限られたパイの全てをラボットに奪われる形になってしまえば、先行出発したペッパーはなおさら立つ瀬がなくなるからだ。

もう一つは、広告が行き過ぎたということが指摘されていた。

昨年(2017年)12月にGROOVE Xが資金調達の報告を報道陣向けに行った時、新たに二つの広告展開を発表した。

それはひとつにはあのイーロン・マスクが経営するSPACE Xの社屋前に広告を出すということ、もう一つはソフトバンクの本社がある汐留に広告を出すということだ。

後者について、林氏自身はあくまでも孫正義へのオマージュ・リスペクトの表現のつもりであったらしいが、これがソフトバンクから「Pepperに対する挑戦」と受け止められた可能性がある。

最後に

いずれにしろ、孫正義個人は林要氏を悪く思っていないとしても、ペッパーとLOVOTのコンセプトがやや近い場所にある以上、何かしらの衝突や摩擦は避けられないのかもしれない。

もっとも、LOVOTはまだ走り出したばかりなので、これから徐々にコンセプトの明確な違いがはっきりすれば、うまく棲み分けて共存共栄という展開がゼロではないとは誰にも言えないだろう。

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