白水社・宮下志朗訳のモンテーニュの『エセー』全巻目次

白水社版のモンテーニュの『エセー』は2005年に配本が始まり、2016年に最終の第7巻が出た。宮下志朗氏による新訳であり、その訳は読みやすいと評判である。私もこの白水社の新訳版で初めて『エセー』に触れ、とても読みやすく、面白く感じた。

『エセー』の魅力は、哲学者が論ずるとは思えないような主題を、実験的にあえて思索するという〈試み(エセー)〉の斬新さ・面白さであり、それを読まずに感じるためには、それぞれの巻の目次を眺めることがもっとも手っ取り早いと私は感じる。

そこで、ここに白水社の『エセー』の章題を知ることのできる目次をそのまま記述することにする。このような形で購入の決心をする人がいるのかどうか分からないが、一応購入できるようにリンクを合わせて貼っておく。

モンテーニュの『エセー』全巻目次
宮下志朗訳・白水社

「第~章」という章の前の数字は翻訳の底本の章数であるらしく、白水社版で新たに巻ごとに設定されたものではない。したがって第二巻からは数字がズレてゆく。

例えば第二巻は最初の章が「第一章」ではなく「(底本の第一巻の)第二六章」であり、第五巻の最初の章も「第一章」ではなく「(底本の第二巻の)第十三章」となっている。

第一巻

第一巻

第一章 人は異なる手段で、同じような目的に到達する
第二章 悲しみについて
第三章 われわれの情念は、われわれの先へと運ばれていく
第四章 本当の目的がないときには、魂はその情念を、いつわりの対象に向かってぶちまけること
第五章 包囲された砦の司令官は、そこから出て交渉すべきなのか
第六章 交渉のときは危険な時間
第七章 われわれの行動は、その意図によって判断される
第八章 暇であることについて
第九章 うそつきについて
第一〇章 口のはやさと口のおそさについて
第一一章 さまざまな予言について
第一二章 揺るぎのないことについて
第一三章 国王たちの階段における礼儀
第一四章 理由なしに砦にしがみついて、罰せられること
第一五章 臆病を罰することについて
第一六章 何人かの使節たちのふるまいについて
第一七章 恐怖について
第一八章 われわれの幸福は、死後でなければ判断してはならない
第一九章 哲学することは、死に方を学ぶこと
第二〇章 想像力について
第二一章 一方の得が、他方の損になる
第二二章 習慣について。容認されている法律を容易に変えないことについて
第二三章 同じ意図から異なる結果になること
第二四章 教師ぶることについて
第二五章 子供たちの教育について
      ――ギュルソン伯爵夫人、ディアーヌ・ド・フォワさまに

第二巻

第一巻(つづき)

第二六章 真偽の判断を、われわれの能力に委ねるのは愚かである
第二七章 友情について
第二八章 エチエンヌ・ド・ラ・ボエシーによる二九篇のソネット
ギッセン伯爵夫人、マダム・ド・グラモンに捧ぐ
第二九章 節度について
第三〇章 人食い人種について
第三一章 神の命令に口出しして判断するのは、慎重にしなくてはいけない
第三二章 命を犠牲にして、快楽から逃れること
第三三章 運命はしばしば、理性とともに歩む
第三四章 われわれの行政の欠点について
第三五章 服の着用という習慣について
第三六章 小カトーについて
第三七章 われわれは、同じことで泣いたり笑ったりする
第三八章 孤独について
第三九章 キケロに関する考察
第四〇章 幸福や不幸の味わいは、大部分、われわれの考え方しだいであること
第四一章 みずからの名声は人に分配しないこと
第四二章 われわれのあいだの個人差について
第四三章 奢侈取締令について
第四四章 睡眠について
第四五章 ドル―の戦いについて
第四六章 名前について
第四七章 われわれの判断の不確実なことについて
第四八章 軍馬について
第四九章 昔の習慣について
第五〇章 デモクリトスとヘラクレイトスについて
第五一章 ことばの空しさについて
第五二章 古代の人々の倹約ぶりについて
第五三章 カエサルの一句について
第五四章 どうでもいいことに凝ったりすることについて
第五五章 匂いについて
第五六章 祈りについて
第五七章 年齢について

第三巻

第二巻

第一章 われわれの行為の移ろいやすさについて
第二章 酔っぱらうことについて
第三章 ケオス島の習慣
第四章 用事は明日に
第五章 良心について
第六章 実地に学ぶことについて
第七章 名誉の報酬について
第八章 父親が子供に寄せる愛情について――デスティサック夫人に
第九章 パルティア人の武器について
第一〇章 書物について
第一一章 残酷さについて

第四巻

第二巻(つづき)

第一二章 レーモン・スボンの弁護

第五巻

第二巻(つづき)

第一三章 他人の死について判断すること
第一四章 われわれの精神は、いかにそれ自体がじゃまになるか
第一五章 われわれの欲望は、困難さによってつのること
第一六章 栄光について
第一七章 うぬぼれについて
第一八章 嘘をつくこと
第一九章 信教の自由について
第二〇章 われわれはなにも純粋には味わわない
第二一章 なまけ者に反対する
第二二章 宿駅について
第二三章 よい目的のために、悪い手段を使うこと
第二四章 ローマの偉大さについて
第二五章 仮病などは使わないこと
第二六章 親指について
第二七章 臆病は残酷の母
第二八章 なにごとにも季節がある
第二九章 徳について
第三〇章 ある奇形児について
第三一章 怒りについて
第三二章 セネカとプルタルコスを弁護する
第三三章 スプリナの物語
第三四章 ユリウス・カエサルの戦い方について考える
第三五章 三人の良妻について
第三六章 もっとも傑出した男たちについて
第三七章 子供が父親と似ることについて

第六巻

第三巻

第一章 役立つことと正しいことについて
第二章 後悔について
第三章 三つの交際について
第四章 気持ちを転ずることについて
第五章 ウェルギリウスの詩句について
第六章 馬車について
第七章 高貴な身分の不便さについて
第八章 話し合いの方法について

第七巻

第三巻(つづき)

第九章 空しさについて
第一〇章 自分の意志を節約することについて
第一一章 足の悪い人について
第一二章 容貌について
第一三章 経験について