【工藤会】博新建設会長・内納敏博射殺事件とは?瓜田太や中西正雄の役割は?

工藤会は2011年11月、小倉北区の自宅前で建設会社会長の内納敏博さんを射殺するという事件を起こしています。

この事件の経緯・詳細はどのようなものか、調査しました。

工藤会による建設会社会長・内納敏博の射殺事件

事件は2011年、11月26日午後9時すぎに起きました。

被害者の博新建設会長・内納(うちのう)敏博さんは福岡市で開催されていた大相撲九州場所を観戦、その後、福岡市内から乗用車を用いて高速道路で自宅へ向かいました。

この時既に工藤会幹部らは内納さんの車を追跡していたことが確認されています。

そして小倉北区の自宅前で内納さんが助手席から降りたところ、バイクに乗った2人組の後部座席の男に2回発砲され1発が首に命中、それによって約一時間後に失血死しました。

死亡した内納敏博さん

内納さんの会社は、大手ゼネコンの下請け業者として、ビルの柱などの型枠工事を請け負っていました。2次下請け業者を選定する「名義人」も務め、業界をまとめるリーダー的な存在だったとのことです。


出典:http://urashakai.blogspot.com/2017/01/7212.html

死亡した博新建設会長の内納敏博さんは、もともと建設関係という業界の性質もあり暴力団と親しい関係にあったと見られますが、そうした姿勢を改め、会社をクリーンにする過程でそれをこころよく思わない工藤会に標的にされた、と考えられています。

 博新建設(株)の内納敏博会長が、26日(土)の午後9時頃に銃撃され、約1時間後に死亡した。同社は北九州市小倉北区に本社事務所を構える型枠工事業者で、内納会長は日建大協((社)日本建設大工工事業協会)副理事長・九州支部長や、福岡建団連((社)福岡県建設専門工事業団体連合会)副会長を務めていた。

北九州は関門海峡を臨む港湾地区で、神戸や横浜などと同様、かつては気性の荒い港湾労働者を多く抱えていた。また、重要航路でもある関門海峡や港湾施設の維持整備のための公共工事が数多く発注されていた。それらに従事する労働者を取りまとめる存在として暴力団が活発に動いていたという経緯があり、現在でもその名残は残っている。同地区で建設業に携わる博新建設は、かつて発注元であるゼネコンの意向を受けて、関係各所との調整役を引き受ける立場にあったとされている。

しかし、時は移り、今や業界では暴力団排除が徹底されるようになった。内納会長も業界のまとめ役を任される社団法人の役員に就いた。業界環境の改善のために行政機関との折衝を行なう身では、” かつてのようなスタンス ” は許されなくなった。

同氏は我が身を改めて反社会的勢力から距離を置く姿勢に転じた。それを受けて県警側は同社を「要注意企業」とする見方を改めていた。関係者によると、なにより内納会長自身がそのことを非常に喜んでいたといい、その我が身を正す姿勢と業界に尽くした功績とが相まって、同氏は2011月3日に「旭日双光章」を授与されている。同社の ” 過去の企業体質 ” はすでに改められていた考えるべきであろう。

他方で、同社が距離を置いたことを面白く思わない勢力がいた。今回の事件は、それが遠因になっているのではとの見方もある。上からは警察、下からは暴力団という板挟みになっていたという。

引用:博新建設・内納敏博会長銃撃の余波

他の報道でも内納さんは、もともと工藤会トップの野村悟と親交があったとされています。

工藤会幹部ら12人が逮捕、
大半は工藤会「田中組」組員か

この事件によって2017年1月19日、工藤会幹部の瓜田太(当時53)ら12人が逮捕され、そのうち8人が起訴されました。

 北九州市小倉北区で平成23年、建設会社「博新建設」会長、内納敏博さん=当時(72)=が射殺された事件で、福岡県警は19日、殺人などの疑いで、特定危険指定暴力団「工藤会」幹部、瓜田太容疑者(53)ら12人を逮捕したと発表した。大半は、同会トップの野村悟被告(70)の出身母体の2次団体に所属しており、県警は野村被告の関与の有無を調べる。

12人の逮捕容疑は、11年11月26日午後9時すぎ、共謀し、小倉北区妙見町の内納さん宅前で、内納さんを拳銃で撃って殺害したとしている。

引用:大半がトップ出身母体所属 福岡県警

この記事中にある「野村悟被告の出身母体」とは田中組であることから、逮捕された12人はほとんどが田中組の所属であると考えられます。

工藤会トップの野村悟は三代目田中組の元組長であり、当代は五代目の菊池啓吾です。

工藤会幹部ら8人が起訴

逮捕された12人のうち、起訴されたのは8人でした。

 北九州市小倉北区で2011年11月、建設会社「博新建設」会長内納敏博さん=当時(72)=が射殺された事件で、福岡地検小倉支部は9日、殺人罪などで特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)幹部の瓜田太容疑者(53)=組織犯罪処罰法違反罪で起訴=ら男8人を起訴した。

これまで12人が福岡県警に逮捕され、残る4人は証拠不十分で処分保留とする方針。認否は明らかにしていない。

引用:建設会社会長射殺、工藤会幹部ら8人起訴

事件に関与した8人

事件に関与したとされ起訴された8人について、名前や役割などは次のようだったとされています。

  • 中西正雄(実行犯)
  • 矢沢慶一(追跡・確認役?)
  • 瓜田太(逃走の手助け)
  • 櫻木淳典(逃走の手助け)

中西正雄

福岡県警は実行犯、つまり発砲した者を中西正雄であると断定しています。

起訴した8人のうち幹部の中西正雄被告(51)を実行犯と断定。瓜田被告が中西被告の逃走を手助けしたとみている。

県警は、中西被告らが犯行直後に逃走に使ったとみられる車を既に北九州市内で押収。地検と共に引き続き工藤会上層部の関与を慎重に捜査する。

引用:建設会社会長射殺、工藤会幹部ら8人起訴

矢沢慶一

矢沢慶一(31)の役割は不明ですが、裁判では「目的を知らなかった」と共謀を否定しています。

矢沢慶一は記事で「組幹部の指示で内納さんの行動を確認した」とされているので、相撲観戦後の内納さんを追跡したか、もしくは内納さんの車の出発や自宅到着などを知らせる役割だった可能性があります。

 北九州市で平成23(2011)年、建設会社会長内納敏博さん=当時(72)=が射殺された事件などで、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)の罪などに問われた特定危険指定暴力団工藤会系組員の矢沢慶一被告(31)の公判が10日、福岡地裁(足立勉裁判長)で開かれ、検察側は懲役20年を求刑した。弁護側が改めて無罪を主張し結審。判決は10月9日。

(中略)

被告については、組幹部の指示で内納さんの行動を確認したとした。

弁護側は最終弁論で「目的を知らなかった」とし、共謀を否定。ほかに起訴された元福岡県警警部銃撃や、暴力団員の入店を禁じる「標章」を掲示したスナックの女性経営者らが襲撃された事件も同様に否認した。

起訴状によると、矢沢被告は23年11月26日、工藤会幹部瓜田太被告(55)ら複数の組員と共謀し、北九州市小倉北区の内納さん宅前で、内納さんの首を拳銃で撃って殺害した、などとしている。

引用:工藤会事件、組員に懲役20年求刑 建設会社会長射殺 「細分化した役割分担で極めて計画的に実行」

櫻木淳典

櫻木淳典も起訴内容を一部否認しています。

8年前に北九州市小倉北区で建設会社の会長が射殺された事件について、特定危険指定暴力団・工藤会系組員の男の裁判が始まり、男は「人を撃つとは聞いていなかった」と起訴内容を一部否認しました。

殺人などの罪に問われているのは、工藤会系組員の櫻木淳典被告(40)です。

起訴状などによりますと、櫻木被告は2011年11月、組幹部らと共謀して小倉北区で建設会社会長の内納敏博さんを射殺したとされています。

福岡地裁で開かれた裁判で、櫻木被告は「関与したことは間違いないが、人を撃つとは聞いていなかった」と起訴内容を一部否認しました。

検察側は冒頭陳述で、「被告は実行犯の逃走を助ける役割だった」などと主張しました。

櫻木被告は、9年前に暴排運動に取り組んでいた男性の家に発砲した事件などでも起訴されています。

引用:”会長射殺” 初公判で組員が一部否認

瓜田太

この事件に関与した者のうちで一番の大物は、逃走の手助けをした瓜田太だと考えられます。


出典:http://urashakai.blogspot.com/2017/01/7212.html

瓜田太は工藤会の二次団体・瓜田組の組長であり、2011年2月に清水建設の社員が拳銃で撃たれて負傷した事件にも関わっています。

また瓜田太は五代目工藤会の理事長補佐でもあります。

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