ついに本部売却を決断した工藤会とは?滞納した固定資産税の金額は?

北九州市小倉北区にある暴力団工藤会(工藤會)の本部事務所が北九州市が差し押さえ手続きに入ったことを受け、工藤会幹部は自発的に本部売却を決断したことが明らかになった。

このヤクザ組織工藤会はどのような組織なのか、また売却理由の詳細について調べてみた。

工藤会とは?

工藤会は正式には「工藤會」。福岡県北九州市に本部を置く暴力団で、2012年より改正暴対法に基づいて「特定危険指定暴力団」に指定されている。

極めて好戦的な傾向を有することが指摘されており、強烈な反警察志向、容易に激昂する、手段としての闘争ではなく闘争行動それ自体に価値を見出す、などの傾向を有することで知られる“九州ヤクザ”の好例である。

初代から当代までの会長、また現在の主だった幹部は下記の如くである。

◆工藤會系譜
初 代 – 工藤玄治(工藤組初代)
二代目 – 草野高明(草野一家初代)
三代目 – 溝下秀男(極政会会長)
四代目 – 野村悟(三代目田中組組長)
五代目 – 田上文雄(四代目田中組組長)

◆五代目工藤會組織図
総 裁 – 野村悟 – 勾留中
会 長 – 田上文雄 – 勾留中
◆執行部
会長代行 – 本田三秀(本田組組長)
理事長 – 菊池啓吾(五代目田中組組長) – 勾留中
理事長代行 – 木村博(二代目津川組組長)- 服役中
総本部長 – 石田正雄(石田組組長)
風紀委員長 – 長谷川泰三(長谷川組組長)
渉外委員長 – 篭縞武志(篭縞組組長)
総務委員長 – 山中政吉(山中(政)組組長) – 勾留中
事務局長 – 田中十四春(田中(十)組組長)- 服役中
理事長補佐 – 瓜田太(瓜田組組長) – 勾留中
理事長補佐 – 木原浩 (木原組組長)
幹事長 – 緒方哲徳 (緒方哲組組長)

出典:YAKUZA Wiki

売却までの詳しい経緯

本部売却は、固定資産税を滞納していることが理由として、市が14日に土地と建物の差し押さえ手続きに入ったことを受けて同会の幹部が決断した。(※2019年1月10日の報道によると、売却は工藤会トップの野村悟の意向という)

事務所はトップの野村悟被告(72)=殺人罪などで起訴=が代表取締役を務める会社が所有するが、本部事務所は2014年から暴力団対策法に基づく使用制限命令が出ており、組員の出入りがもともと禁止されていた。

会内部でも「使わないで税金を払い続けるより、売却した方が良い」との話が出ていた。関係者によると、最初に工藤会幹部が本部事務所を売却したいとの考えを県警側に伝えたのは約1年前であるという。ただし同会の執行部は今年11月に交代しており、売却の決定が意向の継続によるものかどうかは不明である。

今後は市や福岡県警に意向を伝え、滞納分を支払ったうえで、市などとも相談しながら売却先を検討していくとみられる。売却益は、工藤会が関与したとされる事件で請求されている損害賠償の支払いに充てる方針であるようだ。

滞納した固定資産税の金額は?

ところで滞納していたとされる固定資産税の金額について、はっきりしたことは分かっていないが、毎日新聞によれば年間で100万円程度に過ぎず、総額については毎日新聞は約800万円、西日本新聞に至っては2年前からの滞納で200万円程度としている。

これについて西日本新聞は「2014年9月に県警が着手した「壊滅作戦」で資金繰りが悪化しており、同会のシンボルである本部事務所の売却に手を付けざるを得ない状況に陥っていたとみられる」と報じている。

最終的には本部売却を自発的に決断したとはいえ、県警による執拗な追い込みで工藤会がかつてないほどの窮地に立たされていることは間違いないようだ。

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