戦極にも出場したキックボクサーの田中雄士さんは実業家としても活躍しています。
しかし元はアウトサイダーにも出場した内藤裕さんや総合格闘家の高谷裕之さんも所属したチーマー「KGB(キング・オブ・ギャング・ボーイズ)」の2代目リーダーだったということです。
田中雄士さんはいったいどのような過去を持っているのか、現在はどのように過ごしているのか、調べてみました。
KGB2代目リーダー・田中雄士の伝説【キックボクシング】
田中将大の弟も田中雄士
いちおう気をつけてほしいのは田中雄士さんの名で知られているのは複数いるということ。
実は大リーガーの田中将大さんの弟も「田中雄士」といい、こちらの田中雄士さんは幼少の頃から野球をして現在は野球トレーナーをしているといいます。
ごっちゃにすると混乱するので別人だと把握しておいてください。
田中雄士(たなかゆうじ)のプロフィール

画像:Instagram
- 田中雄士(たなかゆうじ)
- 千葉県千葉市出身
- 1977年7月4日生まれ
- 明海大学不動産学部・卒業
- キックボクサー・経営者
KGB2代目リーダーになる
田中雄士さんは幼少のころから空手をして、中学で黒帯をしめました。
田中さんは活発な少年で何でも興味を示し、楽しいことには首を突っ込む性分でした。また実家は海に近く、サーフィンを嗜んでいたそうです。
中学ではバスケットボール部の部長を務めており、wiki では「その時代は後日漫画に取り上げられ、発表されている」という文言がありますが、その漫画については不明です。
高校では進学校の優等生だったものの、元KGB(チーマー)で瓜田純士さんの引退試合の相手も務めた「人刺し裕」こと内藤裕と、同じ日に別々の場所で事件を起こし、逮捕・収監されたといいます。
新聞にも報道され、高校は退学になりますが、この一件で解散状態だったKGBを先輩たちから引き継ぐことになり、KGB(キング・オブ・ギャング・ボーイズ)の2代目リーダーになりました。
ブランディングによってKGBが金を生む
KGBのイベントではたびたび大きなクラブを借りきり、イベントを催し、数百万円単位の利益を上げていました。
チームで過ごす毎日は田舎の不良とは違いきらびやかで楽しかったといいます。
KGBは「武闘派」というイメージをアピールしましたが、あくまで暴力は手段であって目的ではなかったといいます。
田中さんはKGBにとって武力は手段であって目的ではなかったと語ります。
当時、ベントレーやキャデラックのリムジンを乗り回し、電車の一車両を占領し、刃物、催涙ガス、改造スタンガンなどを携行していたKGBは、一般人のみならず不良からも恐れられました。
田中さんは「戦いについては徹底していました」と語り、強い、怖い、ハンパじゃないと思わせなければ商売がなりたたない、「ある種の権力を持つことはスーパー高校生になるためには必要なことだった」と語ります。
いわばこれは「ブランディングの一種」だったそうで、これをメディアが取り上げることでKGBのイメージが膨らみ、結果的に利益を生むことに繋がったようです。
しかし田中さんは、単純な強さを測るのは難しく、それよりもどうやって同世代の中で上を意気、いかに楽しく生きるかを考えていたといいます。
そのために「構成員300人、周辺を含めれば最大1000人もいたKGBの中には、自分より強い者が何人もいたはず。自分が一番だとは思っていなかった」と当然のように語っています。
内藤裕と高谷裕之について
田中さんが2代目リーダーを務めたというKGBですが、元KGBの格闘技関係者というのはなぜか多く、この田中雄士(たなかゆうじ)さんの他、
- 高谷裕之(たかやひろゆき)
- 人刺し裕(ゆたか)こと内藤裕(ないとうゆたか)
がいます。
2人と田中雄士さんとの関りについて、まず内藤裕さんについては、同じ日に違う場所で事件を起こして逮捕・収監されたというのは先述の通りです。
元KGBで仲間だった高谷裕之について、田中さんは「DREAMの世界チャンピオンだから間違いなく強い。世界チャンピオンになったことは本当に嬉しい。仲間として誇らしく思います」と語っています。
インスタ画像
こちらは田中雄士さんのインスタ画像です。
田中雄士は経営者・キックボクサーとしても活躍
ネイルサロン・バー・キックボクシングジムを経営
田中雄士さんは、世間的に知名度が上がったのは戦極での試合でしたが、それ以前から実業家として活躍しており、渋谷や六本木に複数のネイルサロンとバーを経営しています。
高校は中退した田中さんですが、意外にも大学(明海大学不動産学部)に入って卒業もしています。(定時制か大学検定試験を取ったんでしょう)
社会人になってからは不動産会社の勤務を経て、独立して経営者になりました。
そして現在では経営者として成功に加え、自身のキックボクシング経験を生かしてキックボクシングジムを経営しています。
このキックボクシングジムは「レンジャージム」といい、
- 船橋店
- 赤坂店
- 麻布十番店
- 恵比寿店
- 錦糸町店
- 品川店
と都内6店舗を展開しています。
赤坂や麻布十番や恵比寿など、地価の高い高級なイメージのある街ばかりなのが印象的です。
要するに経営者としてかなり成功しているようです。
キックボクサーとして活躍
キックボクシングを始めたのは24歳の時でプロライセンスまで取得しました。
しかし、すぐデビューしたわけではなく、意外にも30代になってから公式の試合でデビュー、それでも「10代より20代より今が一番強い」と語っています。
初戦は2回連続で負けますが、その後もムエタイの本場タイやシンガポールで修業を続けて、35歳で初の王座獲得。
- WBKF(世界雪豹キックボクシング連盟 )初代世界スーパーフェザー級王者
- 第3代GRACHANキックフェザー級王者
- 蹴拳インプレッション初代スーパーフェザー級王者
と3冠を獲得しています。
下は2017年にインスタでチャンピオンベルトと、今話題になってるTKO木下さんと撮影した写真をアップしています。
合ってるか分かりませんが、左の人はペナルティのヒデさんに似てる気がします。
アーティストとして
他にも「断捨離」というラップの楽曲を発表。
人間関係を含め、要らないものやダサい者は捨てる=断捨離するという歌です。
ともかくエネルギッシュに活動しています。
最後に
皆が皆じゃないですが、不良の人で経営者になる人は意外と多いですよね。
元関東連合の工藤明男(柴田大輔)さんもそうですし。
普通の人よりバイタリティーがあるからでしょうか。
この記事は以上になります。