拳月がアウトセブン・アビス・軍団立石・米谷グループについて語った

2019年7月27日にNHKで放送された『半グレ特集』で、「拳月(けんむん)」こと相良正幸(さがらまさゆき)が登場したことで話題になりました。

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実はそれ以前に拳月は、『実話ナックルズ』2019年3月号に登場、アビスグループの一斉摘発に触発された記事で、半グレの各グループ、アビス、アウトセブン、軍団立石、米谷グループについて語っていました。

拳月は半グレに関する世間の風評を「そんなん、リアルを知らないネットの住人が嘘ばっかり書いてるだけやろ。俺はネットは嫌いなんよ。せやからずっとガラケー使こうとる」と話します。

また拳月は一般に半グレ「アウトセブンのリーダー」として認知されていますが、驚くべきことに彼は「アウトセブンなんてチームは存在しない」と断言します。

その他、アビスや軍団立石や米谷グループについて拳月は何と語ったか?

こういったことをまとめました。

記事では、拳月の他に、拳月が信頼する相棒の「X」と先輩格の「Z」が登場します。

「X」はテポドンこと吉満勇介ではないかと思いましたが、NHKスペシャル出演時と口調が違うようなので、別人かもしれません。

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拳月は半グレ各グループについて何を語った?

大阪の半グレグループといえば、「アウトセブン」以外には「アビス」「軍団立石」「米谷グループ」という3つが知られています。

拳月は『ナックルズ』の記事で各グループについて何と語ったのでしょうか?

軍団立石・米谷グループについて

記事はアビスグループ55人の逮捕を受けたものなので、この2つのグループについては控えめに触れられているだけですが、まず「軍団立石」と「米谷グループ」について。

「さっき言ってた『軍団立石』なんて聞いたことないわ。『米谷グループ』は神戸で名前売れてたスーパースターやけど」

拳月は「米谷グループ」は知ってるが、「軍団立石」は聞いたこともないとしています。

アビスについて

解散したアビスグループについては色々なことを語っています。

拳月は「俺らがあいつらをミナミに入れてやったって話」「そもそもアイツらはぼったくり集団やねん。ガキやから」と話します。

Z「『アビス』は16~20歳くらいでホンマに子供やから」

拳「京橋でぼったくりやっとったのができななって、最終的にミナミの俺らのところに『勉強したい』と頭下げに来た。内容は知らんかったから『まあええんちゃうん。頑張れよ』いうたったけどな。でも金稼ぎ出した途端に先輩への義理を忘れてもうた。それも”大人”にいいように使われてな。結局、贅沢を覚えたから人を騙してでも稼ごうとする悪いグループに入ってしもうた。何人いるかとかは、さっぱりわからんわ。挨拶に来たのも上の連中だけやしな」

たぶん「大人」とされているのは「ヤクザ」のことでしょう。

Z「まあいうても、やってることは東京の坊主と一緒やねん。薬局やるか詐欺やるかAVか芸能か……ちょっと地方色出すとしたら、コピーやな」

拳「東京の先輩たちはエロで権力のある奴を囲う手法。本当に頭いいと思うで」

X「にしても、『アビス』の下のメンバーはやめたがってたな。でも地元のしがらみでやめられへん。”大人”の空気も入ってたしな。喧嘩の手打ちをしたくてもできん。喧嘩の時だってアイツら、自分から警察行ってん。悲惨な状態やな」

拳月が「強者」「アウトセブン」について語ったこと

「強者」について

拳月の「アウトセブン」は格闘技団体「強者」(2013年2月解散)に所属していたメンバーで構成されているとされていますが、「強者」についても簡単に触れています。

「ミナミの不良といえば、元々は『強者』やろな、やっぱり。様々な事情で離れてしもうたけどな。徒党を組むとかはないけど、今も交流はちょいちょいしとるよ。俺も試合に勝ち続けて『強者』に名前売ってもらったしな」

拳月=「強者」というイメージですが、拳月はあくまで所属選手の一人に過ぎず、名前を売ってもらった感謝はあるものの、「強者」と一心同体というわけではないようです。

拳月「アウトセブンなんて存在しない」

一番驚いたのは、拳月が自分の半グレチームとして世間に認知されている「O7(アウトセブン)」について「存在しない」と断言したことです。

俺は『アウトセブン』のメンバーていわれてるらしいけど、そんなチームは存在しない。『アウトセブン』は、元々自分らがミナミで仲間を作ろうとした時にたまっとったバーの名前やったってだけやねん。実際その店ではそうそうたるメンツがよう飲んどったから。それをガキらが見て『アウトセブンのメンバー』って言ってただけ。警察が俺らのことをそう呼んどるのは、肩書がないとチームにできへんからやろ

何と、自分たちがたまっていたバーの名前から「アウトセブンのメンバー」と呼ばれ、それがいつの間にか「アウトセブン」というチームが存在すると思われただけのようです。

気性の荒い彼らが繁華街でトラブルを起こすことはあったでしょうが、「アウトセブン」という独立した半グレ集団は存在しない、「拳月を中心に集まったメンバー」はいても、「アウトセブン」は存在しないというのが真相のようです。

こうした真相を知ると、警察の発表がいわゆる「大本営発表」であるということの意味がよく分かります。

(ただ、警察が仰々しい名前を付けるのは取り調べの便宜上の理由もあるでしょうが、現場の士気高揚のためとも聞いたことがあります。例えば、よくスリで「中抜きのマサ」なんていう風なあだ名がつけられているのは、そのためだといいます)

そしてNHKもそれに追随する形で報じ、こうした当人への取材で簡単に明らかになることに触れずに番組を作ったということでしょう。

一言でいえば「不誠実」ということに尽きますが、結局、「大した問題はない」といったところで話題性もないし視聴者も喜ばないから、最終的に如何にもおどろおどろしく報じることで視聴者を喜ばせる方向に向かうということになったのだと思えます。

要するに、メディアのレベルは視聴者のレベルとちょうど釣り合うようになっているということでしょう。

拳月の死んだ兄貴分や「奄美の自然」について

記事では終盤に、拳月の死んだ兄貴分や自分の故郷の奄美について語っています。

拳「世の中が、また1本になったらアンダーグラウンド業界は絶対に落ち着く。でもオレは、この上のステージに行くつもりはない。それは去年、淀川の花火の日に散ってしまったカッコイイ兄貴分との約束やから。自分は優しさが残ってるから人殺しはできない。オレに自信があるのはステゴロだけ。でも、オレより喧嘩が強い先輩は世の中ナンボでもおる。奄美でアフターライフを送ってる親戚が『ヤンチャな生活は、どこまで突き進んでも先がない。人間は自然とともに生きるのが一番幸せ。こういう生活もあるってことを頭の何処かに置いておけ』って言うんや。兄貴が死んでから、そんなことを考えるようになった。半グレって言われるのも嫌やし。もちろん、目の前で名指しで上等こかれたら話は別やけど。人間いつ死ぬかわからんから胸張って生きないとな」

兄貴分については、(記事の中の字は小さくて読みづらいですが)拳月は「Dear my brother 恭平クン。アンタが好きだった歌はオレたちが歌いつづけるぜ」というタトゥーを彫っているといいます。

以上になります。