神王リョウが潜在意識を解説したYouTube動画「ゲンさんシリーズ」

少し前から自己啓発や潜在意識に興味を持ち勉強しているが、神王リョウのYouTube動画「ゲンさんシリーズ」を見つけ、「ああ、これかもしれない」と思い、見始めている。

神王リョウのYouTube動画「ゲンさんシリーズ」

神王さんのYouTube動画は、女性のゲストが登場することもあるが、基本的にはいつも、羊の被り物を頭につけた男性の「ナナフシさん」が聞き役を務めている。

見始めると、とても面白かった。

その手法は多くの自己啓発であるようなもの、つまり潜在意識内のセルフイメージに対する働きかけである。そしてその説明がとても合理的で分かりやすく感じた。

潜在意識の現状維持機能

その理屈をざっくり説明するなら、神王さんによると、潜在意識内のセルフイメージにのっとって個人の人生は進行する。

例えば、年収300万のセルフイメージを持っている人は、年収1000万や1億になろうとしても、自分の潜在意識内の「年収300万」というセルフイメージに引きずられて、仮に一時的に努力したり、あるいは成功を収めたりしても、年収300万の状態に引き戻されてしまう。

動画内でも分かりやすい実例として紹介されたものでいえば、宝くじで億という大金を当てた人の多くが(たしか動画内では『90%の人が』と言っていた記憶がある)、ほとんどの場合自己破産してしまうということである。

これを潜在意識の現状維持機能、神王さんがつけたニックネームで言えば、通称「ゲンさん」である。この現状維持機能は本来、長い間危険な自然の中で生活していた人間が、新しい環境を求めて無暗と冒険しないためにつけられた安全装置のようなものである(しかしそのことを率直に『証明することはできないが』と言っていたのもいいことだと思った)。

ところが本来人間を守るためにつけられているこの現状維持機能「ゲンさん」が、向上しよう、成長しようという人間の邪魔をしてしまう。

クリエイティブ・アボイダンス

例えば、勉強しようとしている時や新しいことを始めようという時、必ず邪魔が入ったり言い訳を思い浮かべて辞めてしまう。

非常に面白いのが、その時の言い訳に神王さんがつけている名前で、その名も「クリエイティブ・アボイダンス」という。直訳すれば「創造的逃避」、やや意訳するなら「創造的怠惰」ということもできる。

つまり潜在意識のセルフイメージが現状維持されるために、変化しないための言い訳に非常に多彩でクリエイティブ(創造的な)言い訳を無限に思いつくということなのである。

以前、寺山修司の『ポケットに名言を』という名言集のような本を読んでいた時に発見した言葉で笑ってしまったものを私は思い出した。それはジュール・ルナールの『博物誌』にある言葉だ。

彼が自分自身になまける権利をあたえるためには、その白紙の原稿紙の上に、蠅が一匹とまるだけで十分だった。そうすると彼は書くのをやめた――。
蠅の邪魔をしてはいけない、と思って。

これはあからさまに滑稽な言い訳だが、我々は気づかない内に、こうした無理矢理な言い訳を無数に繰り出し、創造しながら現状維持している。このことは例えば、禁煙を試みて失敗した経験のある人には、特に分かりやすいのではないかと思う。

セルフイメージの書き換え

そこでこのような潜在意識の現状維持機能を振り切って、セルフイメージを書き換える方法が重要になるが、まず第一段階は自分が一歩を踏み出そうとする時に現れる「自分のゲンさんに気づく」というそのこと自体である。

そしてここで「では現実の自分の身の回りにおける複雑な状況の内で、いったいそれがゲンさんであるか・そうでないかがどうやって見分けるのか?」という疑問が沸くが、これがまだ面白いのは、それについて「疑わしきは罰する」方式で対応するということだ。

つまり、何か新しいことを始めようとする時、それを遮ったり中断させたりするために、何であれ思い付いたこと・気付いたことについて、すべてゲンさんだと仮定して対応する。

例えば、本を読んでいる時に小便に行きたくなる。しかしこれを「ゲンさん(=潜在意識の現状維持機能の発動)」だと仮定して対応する。そこで物理的には今すぐ行くこともできるが、完全に読み終わるまで行かないか、少なくとも、もう少しだけ読んでから小便に行く。

神王さんが特に重要視しているのは、読み終わる前に行く場合には、「切りのいいところ」ではなく、「切りのいいところからもう少し先」まで読んで小便に行く、ということである。

というのも「ここまでなら切りがいい」と考えて中断することがゲンさんである可能性があり、なおかつ中途で止めた方が続きが気になってモチベーションが維持されるからである。

ともかく「これがゲンさん」というのを確定することができない以上(潜在意識的心が不可視である以上)、疑わしいものはすべてゲンさん(=潜在意識の現状維持機能の発動)であると仮定し、それとの小さな戦いにおいて小さな勝利を得てから次に進む。

このような方法で顕在意識から潜在意識に働きかける。つまり、こうしてゲンさんに対して小さな勝利を積み重ねて行けば、最終的に潜在意識のセルフイメージは書き換えられ、大きな勝利を手にすることができる、という理屈であるらしい。

もっとも、セルフイメージの書き換えにも色々な手段があるのだろうが、「ゲンさんシリーズ」で伝えられている方法は、それぐらいのものである。

「ゲンさんシリーズ」最終回

ゲンさんシリーズを全部見終わった。

最終回で「ゲンさんのために必ず重要な部分を見落としているはずだから、最低4回は見て」と神王さんが言っていたが、私は思わずこう思った。

「視聴回数増やそうとしてねえ?」

しかしこの猜疑心を私自身のゲンさんだと仮定して、一応、4周見てみようと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「ゲンさんシリーズ」第一回動画

下の動画は神王リョウの「ゲンさんシリーズ」第一回である。

あなたが稼げない、潜在意識的な理由とは? ゲンさん・2

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