日本人特有の陰謀論問題と、それとの向き合い方について書きます。
日本人特有の陰謀論とは、天皇陰謀論、安倍保守をめぐるものです。
しかしこの記事は、それらに関して(個人的な推論ぐらいは述べますが)「正しい」とか「正しくない」という結論を出すためのものではありません。
そうではなく、それらとの向き合い方をめぐって執筆したものなので、結論について知りたいという方のご期待に沿うことはできないませんので、その点はご了承ください。
結論からいえばこの記事は、日本的保守で陰謀論を受容した方は、いずれショッキングな真実を聞く可能性がある、それについて心の準備だけはしておくように、という内容です。
日本人特有の陰謀論問題|天皇陰謀論や安倍保守について
安倍保守について
以前、Twitterで最新の情報を収集していたところ、このようなツイートを見たことがあります。
トランプと安倍晋三が笑顔で映っているツーショットをアップし、「この笑顔が好き!」と…。
いやいや‥大丈夫かな?と私は思います。
特にQアノン関係を入口として陰謀論を受容すると、ほとんどの場合はトランプらが善人であり、カバール・DSらの悪しき勢力と戦っている、という結論を得ることが多いでしょう。
したがって陰謀論受容者は多くの場合、トランプサポーター・トランプ支持者になるのですが、ところがトランプサポーターの種類というのが非常に多岐に渡るのです。
トランプサポーターと安倍保守の組み合わせについて
大別するとその組み合わせなどはこんな風に分けられます。
- 純トランプサポーター
- トランプ+Qアノン支持者
- トランプ+日本保守主義
ここで問題となるのが3の日本の保守主義との組み合わせであり、特にそれがいわゆる「安倍保守」である場合です。
安倍について、陰謀論Twitterでは「既に死んだ可能性がある」という噂すら出たほどです。
これは元国務大臣だった桜田義孝氏が安倍辞任後にテレビ出演時に「安倍さんがいなくなった」という言葉を述べたことで、それをとらえた陰謀論Twitterが「安倍が死んだ!?」と騒ぐ者があらわれ、そのはしゃぎ様は非常に醜悪なものだったので私には印象深いものです。
何か違和感を感じないでしょうか?
同じトランプサポーターなのに、一方は安倍とトランプが盟友で深い信頼関係があったかのようなツイートをする者がおり、一方でそれとは真逆な立場に立って安倍は悪人で新しい世界に移行する上で罰を与えられる者の一人であると信じているのです(※)。
そして両者とも、まったく矛盾する立場に立つにも関わらず、トランプが自分の希望に沿った動きをしていると信じているわけです。
これは世界の裏側で起こっていることに関心を持つ「陰謀論」というジャンル特有の、現状に関する正確な認識を持つことが極端に難しいという性質から起こった滑稽かつ悲劇的な現象です。
というのも、陰謀論は基本的には、実際に起こったことや起こりつつあることは大手メディアなどでは報じらないという立場に立つものであり、そのために情報の見方が極端に主観的になりがちだからです。
そして安倍の死については、陰謀論の立場に立つならば、死んでいるとも生きているとも断定できない状態です。
というのも、陰謀論では「クローン人間説」「マスクによる成りすまし説」「容姿の似た役者説」「ディープフェイク説」という風に、直近でメディアなどに出演した要人ですら実際には別人である、と主張するための論理が常に存在するためです。
したがって究極的にはそれを論破(否定)することはできないのです。
これは「死んでいる派」「生きている派」双方にとってそう言えることで、生きている派は「現にテレビに出てたじゃないか」と主張でき、死んでいる派はディープフェイク・マスク・クローン説などで反論できるので、議論したところで絶対に決着はつきません。
安倍の立ち位置について
ちなみに安倍晋三について彼がホワイトハットである可能性は薄いです。
コブラレジスタンスの情報を基準にするなら、光の側と関係が深いのはプーチンやインドのモディ首相、また日和見主義ながら中国の習近平がいるといいます。
ベンジャミン・フルフォードなどは、安倍は米国の宇宙軍の命令で辞任させられた、と述べているくらいです。
天皇陰謀論について
二つ目に、天皇陰謀論について書いておきます。
日本人の保守にとって、少し受け入れがたいものの一つとして天皇陰謀論があります。
一口に天皇陰謀論といってもその内容は多岐に渡ります。
代表的でよく知られているものが、明治天皇すり替え説(天皇偽物説)でしょう。
そしてそれも含め、私自身がネット上で出会った天皇陰謀論・日本関係の陰謀論を列挙していくと、このようなものがあります。(うろ覚えなものもあり、不正確なものも含む)
ただし信ぴょう性を無視して荒唐無稽なものを含めてすべて列挙するので、あくまで「こういう噂をする人もいる」程度に受け止めて下さい。
- 孝明天皇は暗殺された。暗殺には西郷隆盛らも関与した。
- 明治天皇は偽物で、彼は奇兵隊士・大室寅之祐(南朝の子孫とも、実際には違うともいう)、もしくは秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた朝鮮人の子孫・箕作圭吾(みつくりけいご)である。(偽物の正体については様々なバリエーションあり)
- (前者の南朝の子孫擁立説では)このような画策に西郷隆盛が手を貸したのは、彼が南朝派だったためである。
- 天皇は宇宙人の竜族と関係が深い。
- 天皇・皇族には影武者がおり、だからメディアに出演する際には両者のどちらでもありうる。また、その影武者が暴走して独自の行動をとり始めている。
- 天皇は日本国民に生まれた時から保険をかける。そのため日本人が死ねば死ぬほど天皇にお金が入る仕組みになっている。
- 東京大空襲は天皇もグルになって行われた。
- 広島の原爆は投下されたのではなく、地上で起爆された(いわゆる原爆地上起爆説)。
- ○○○○(自粛)はペドフィリア(小児性愛者)である。
ちょっと目まいがした方もおられるんじゃないでしょうか。
後半に行くにつれて荒唐無稽なものですが、ともかくそれも含めて多岐に渡るわけです。
「日本国民総生命保険説」なんか、私は聞いた瞬間「掛け金が莫大になるからむしろトータルで損するだろ」としか思えませんでしたが。
9のペドフィリア説は、Twitterで如何にも思い込みの激しそうな危ない人が発信していたもので、私はもちろん信じていません(ただこれに関し、日本の闇に葬られた有名ペドフィリア事件であるプチ・エンジェル事件で、有名人が並ぶ顧客名簿の中に皇族の名があったという噂を思い出しました。当然ですが真偽不明です)。
私自身は、リアリティがあるのは明治天皇すり替え説くらいだと思います。
そうだとすれば、その血を受け継ぐ現天皇陛下御一家も、(南朝の子孫であるならともかく)本来の皇統とは異なる偽物であることになります。
それでも、私はTwitterで「偽天皇」と連呼する人には嫌悪を覚えます。
仮に現在の天皇が偽物だったとしても、伝統と慣習には敬意を払うべきであり、彼らの品のなさはそのような「マナー」から逸脱していると思います。
最後に
この記事で何が言いたいかといえば、緊急放送後には日本の保守派にとってはショッキングな真実が明らかになるかもしれない、ということです。
Twitterなどで情報を漁っているうちは、そうした耳に痛い情報を無視して自分のお好みの情報だけを選べるかもしれませんが、最終的には真実であるものをすべて受け入れなければならない日が来るでしょう。
だから一応、安倍の熱烈なファンや、それ以上に、熱烈に皇室を敬愛している人は、それに備えて心の準備だけはしておいてください、というがここで私の言いたかったことのすべてです。
この記事はこれで終わりです。