巨人の岩隈久志選手がインスタで長男がいじめられている女の子を助けたところ、壁に押しつけられたり、背中に乗られて殴られるという暴力被害を受けたことを発信したことで話題になっています。
この話題についてまとめました。
岩隈久志の長男が暴行被害
ネット記事では次のように伝えています。
巨人の岩隈久志投手が30日、インスタグラムで「息子がクラスの女の子が暴力を受けているのを助けて、自分が殴られてしまいました」と腫れ上がった長男の背中の写真を公開した。有名人である岩隈投手がSNSを使って告発することに疑問の声もあがっているが、次の更新で「皆さんが本気で捉えて下さり、有り難いです!!」と感謝の意を伝えている。
岩隈久志の長男・大志(とわ)くん
岩隈久志さんには一男二女の子供がいます。
女・男・女の順みたいです。
そして長男(一人息子)が今回話題になっている大志(とわ)くんです。
こちらのインスタ画像に写ってるのが大志くんで、こちらのインスタのコメントでは長男はとても優しいとよく言われると自慢しています。
大志くんの背中のインスタ画像
岩隈選手がインスタにアップした背中の写真がこちら。
出典:ツイッター
ちなみに現在は削除されています。
これには次のようなコメントがつけられていました。
出典:ツイッター
大志くんが女の子へのイジメを止めたところ殴られた、息子は優しい子なのでショックを受けているといったことが書かれています。
この発信に対して肯定的なものと批判的なものと、両方の大きな反響がありました。
フォロワーからは「息子さんの勇気ある行動に感動しました」「立派な息子さんですね!!」「息子さんの行動、素晴らしいです」と称賛の声があがる一方で、「基本的には、学校、家庭でしっかりと話し合うことだと思う。腹が立つのはわかりますが、SNSで息子の怪我をさらして発信すべきでしょうか」「岩隈さんのような有名人がSNSでこのような投稿をするのは、少し疑問に感じました」といった意見も少なくない。また「岩隈さんのような有名人だからこそ、発信力があるから良いのです」との声もあり、コメント欄では意見が分かれている。
岩隈久志の返答
岩隈久志選手は大きな反響があったことについて次のように答えています。
岩隈選手は大志くんの勇気を称賛されたことに関して感謝し、また「子供のイジメには大人が介入すべき」ということを専門家の意見として紹介しています。
『BE A HERO プロジェクト』
岩隈選手がこの一件に強い反応を示したのは、息子さんのことであったのと同時に、岩隈選手がイジメのない社会を作る『BE A HERO プロジェクト』を主宰しているからでもあります。
『BE A HERO プロジェクト』の目的はイジメのない社会を作ることですが、今までのイジメ撲滅運動と違う点は、科学的なアプローチに注目するというところです。
またHEROの頭文字にも、
- HELP 友達を助ける勇気・助ける気持ち
- EMPATHY 弱者の気持への共感
- RESPECT どんな相手でも尊重する
- OPEN-MIND 心を開き、みんなを受け入れる
といった意味が込められています。
女の子をいじめた子供は?
岩隈選手がSNSで大々的に発信したのはやや早まったかもしれません。
SNS全盛のこの時代ですから、もし女の子をいじめた子を特定しようとする人が出てきたら、今度は一転していじめっ子がネット世論にいじめられることになってしまうでしょう。
もちろん、岩隈選手のような正義心の強い人のファンはそのようなことはしないだろうと思うものの、まったくの杞憂というのは難しいでしょう。
このSNSの時代には、発信した当人がそこまでのつもりはなくとも、それを見た人が懲罰的な動きをしようとする可能性があります。
大きな影響力を持つ人、インフルエンサーのような人は、それも加味し計算した上で情報を発信しなければならないのだろうと思います。
また『BE A HERO プロジェクト』がイジメに対して科学的なアプローチをとるということは、本来いじめっ子に対しても単なる「悪」としてでなく、いったいなぜイジメをするようになるのか、という観点から迫るべきということだと思います。
しかしそのようなプロジェクトの当事者である岩隈選手でさえ、自分の子供が巻き込まれ、自分が当事者となってしまうと、そのような観点が働きづらくなり、いじめに対してやや条件反射的に反応してしまうということは、岩隈選手だけでなくすべての人にとっていい教訓となったのではないでしょうか。
以上です。