元極道の異色作家・沖田臥竜さんは、その著書の『生野が生んだスーパースター文政』などで、破天荒な兄弟分「生野の文政(ぶんまさ)」の存在を伝えています。
一部では「生野のブンマサ」は存在しないのでは、モデルがいるだけなのではと疑われたこともあったようですが、実在の人物です。
しかし実は大阪の「ブンマサ」という名の有名人は複数いるそうで、それが「モデル」説などで存在を疑われる根拠となったのかもしれません。
ここでは生野の文政さんの名前、年齢などを調べてみました。
生野の文政(ぶんまさ)は文山弘政|「平野のブンマサ」文正博は別人
「平野のブンマサ」文正博
Googleの検索ワードなどを見る限り、この方は生野の文政と混同されたことがあったようです。
それは生野の文政(ぶんまさ)さんと同じく在日韓国人で、法廷で暴れるなどして有名になった「文正博」です。
2006年04月19日の記事にこんなものがあったそうです。
大阪地裁の法廷で検察官にけがをさせて傷害罪に問われ、その公判でも刑務官を殴る騒ぎを起こした無職文正博被告(43)の判決が18日、同地裁であった。この日は大柄な刑務官9人が特別に配置され、被告席に座った文被告を取り囲むようにして開廷。和田真裁判官は「検察官を恨みに思うのは論外で、犯行は危険だ」として、懲役2年4カ月(求刑懲役2年6カ月)の実刑を言い渡した。
判決などによると、文被告は1月13日、同地裁法廷で別の傷害事件などで懲役4年の実刑判決(控訴中)を受けた直後、男性検察官を足げりしようとして体をぶつけ、顔に軽傷を負わせた。この事件で改めて傷害罪などに問われ、3月28日の初公判ではそばにいた刑務官の顔を殴った。
この日は、文被告からは刑務官と刑務官の間から裁判官の顔が見えるという異例の「厳戒法廷」。和田裁判官は文被告に「動かないようにね」と念を押してから判決文を読み上げた。「もう少し考えて行動するようにした方がいい」と諭したが、文被告はうつむいたままだった。
この「ブンマサ」は、在日韓国人であること、また法廷で暴れるなど破天荒なキャラクターのせいで、如何にも沖田臥竜さんが紹介した例の「生野のブンマサ」と同一人物のように思えます。
しかし紛らわしいですが、これは沖田臥竜さんが取り上げている「生野のブンマサ」とは別人らしく、ネットユーザーの間では「平野のブンマサ」と呼ばれて「生野のブンマサ」と区別されているようです。
【画像】生野の文政(ぶんまさ)の名前は文山弘政
実は兄弟分の沖田臥竜さんはTwitterで文政(ぶんまさ)さんから送られてきた花輪を公開しており、それにははっきりとブンマサさんの名前が出ています。
それがこちら。
文まさのブラザーと狂犬Nことノブオ氏からのお祝い。生野のひさし氏が贈ってくれる😁 pic.twitter.com/8kEWOHCQzA
— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) October 29, 2019
下は読み取りづらいですが、こちらの手紙にも同じ名前が見えます。
スーパースター文政から手紙が届く。無事に「生野が生んだスーパースター」が刑務官の検閲をパスし、読むことができたらしく、とても喜んでくれていて本当に良かった。先日、ストリートファイターKの事を聞きに、大阪府警がやってきたようだが、その際に「なんてったって生野が生んだスーパースター」 pic.twitter.com/ojqYdZiDpV
— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) October 21, 2016
というわけで、生野の文政(ブンマサ)の名前は「文山弘政」のようです。
その最初の「文」と最後の「政」の文字を取ったのが「文政(ブンマサ)」というあだ名の由来だというのが分かります。
ついでに著書にも登場する「狂犬N」は垣矢信夫(のぶお)という名前であるようです。
生野の文政(ぶんまさ)の年齢
次に生野の文政(ブンマサ)、文山弘政さんの年齢について調べてみました。
沖田臥竜さんはこのように書いてます。
大阪市生野区。通称生野。
私には、この生野という街に兄弟分がいる。兄弟の名前は文政(ブンマサ)。年は私より2つ年上の41歳。
これはおそらく2016年ごろでのことだと思われます。
はっきり分かるのは沖田臥竜氏より「2歳年上」だということ。
そして沖田臥竜さんの年齢を調べると、1976年2月生まれで沖田臥竜さんは44歳、その2つ上なのでおそらくブンマサは1974年ごろの生まれ、年齢は(2020年)現在46歳くらいのはずです。
だからその点でも、2006年の時点で既に43歳だった「平野のブンマサ」文正博はまったくの別人であることが分かります。(計算すると「平野のブンマサ」文正博はもう57歳ぐらいになります)
生野の文政(ぶんまさ)の本名?
ところで、 2014年9月26日の産経新聞大阪版にはこんな事件が報じられたといいます。
大阪や和歌山、福岡など8府県で車上狙いや自動車盗を繰り返したとして府警捜査3課は25日、窃盗容疑でともに住所不定の無職、文弘正(40)韓国籍と角倉好美(35)の両容疑者を逮捕し、計287件(約2080万円)の犯行を裏付けて最終送検したと発表した。
引用:Twitter
2014年の時点で40歳であれば、2020年時点で46歳となり、ちょうど「ブンマサ」の年齢と一致し、また「車上荒らし」といえば、沖田臥竜さんが伝えるブンマサの主要な「シノギ」の一つであり、その点でも合致しています。
もしこの事件で鳥取刑務所に収監されたのであれば、「生野のブンマサ」の収容期間とも一致しそうです。
そしてこれが例の「生野のブンマサ」なのであれば、文山弘政は通名、文弘正が本名ということになりそうです。
もっとも「平野のブンマサ」の紛らわしい例もあるので、これも偶然の一致かもしれませんが。
この記事は以上になります。