画家のゴッホが自殺で使用したとされる銃がオークションにかけられることで話題になっています。
このニュースについてまとめました。
ゴッホが自殺に使った銃の画像
ゴッホが自殺に使った銃の画像はこちらです。
既にかなり錆びついて、使用など到底おぼつかないものです。
あくまでもゴッホに関する記念品としての価値だということになります。
発見されたのが70年後で場所も畑の中からだ(後述)というので、見つかった時に既にかなり傷んだ状態だったと考えられます。
ゴッホが自殺に使った銃がオークションに
19世紀のオランダの画家ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)が自殺に使用したとされる拳銃が、仏パリの競売会社ドゥルオ(Drouot)のオークションハウスで公開された。
今月19日に競売に掛けられる拳銃は1960年ごろ、仏パリ(Paris)郊外にあるオーベル・シュル・オワーズ(Auvers-sur-Oise)の畑で、農民によって発見され、現在の所有者の母親の手に渡った。
引用:ライブドアニュース
あのゴッホが自殺に使ったとされる銃がオークションにかけられます。
1890年のゴッホの自殺から70年後に現場で発見された銃です。ゴッホの死を巡っては目撃者もいないことから諸説ありますが、今回、パリで19日に「自殺に使われた銃」としてオークションにかけられることが発表されました。推定落札価格は日本円で約730万円とみられています。
引用:テレ朝日ニュース
「オーベル・シュル・オワーズ」というのはゴッホが最期を迎えた地の村の名前です。
ゴッホ兄弟の墓やゴッホが最期を迎えた宿屋(現在はレストラン)があります。
またシャルル=フランソワ・ドービニー、ポール・セザンヌ、カミーユ・コロー、カミーユ・ピサロらも着想を得るために訪れたと場所でもあります。
銃の値段は、およそ730万円くらいの値がつくだろうと予測されています。
高いと見るか安いと見るか。
しかし1,000万を越えないので、人によっては安く感じるかもしれません。
続報:落札価格は?
6月20日、ゴッホが自殺に用いた銃が落札されたという報道がありました。
19世紀オランダの画家ゴッホが自殺の際に使ったとされるピストルが6月19日、フランス・パリで開かれたオークションで落札された。落札価格は16万2500ユーロ(約2000万円)。【吉川慧 / BuzzFeed Japan】
この7mm口径のピストルは「美術史上最も有名な武器」とされ、個人のコレクターが落札したという。
ただ、このピストルがオークションにかけられたことは論争の的になった。CBSによると、ヴァン・ゴッホ研究所は「この銃とゴッホの死が関連していることを示唆するものは何もない」「悲劇の商品化だ」と非難した。
引用:Yahoo!ニュース(BuzzFeed Japan)
落札価格は約2000万円で、当初の予想よりも3倍も高い価格で落札されたそうです。
しかしヴァン・ゴッホ研究所はこのオークションを非難したというのは興味深いですね。
そしてたしかに、見つかったのが約70年後ということもあり、実際にゴッホが自殺に用いたかどうか証明するのは難しいということです。
ゴッホの自殺説と他殺説
定説ではゴッホは1890年7月に自分で自分を撃ち、29日に死亡したとされます。
しかし現場を目撃した者がいないこと、自らを撃ったにしては銃創や弾の入射角が不自然な位置にあること、凶器とされるピストルがすぐ発見されなかったことから、他殺説もあります。
2011年にゴッホの伝記を刊行したスティーヴン・ネイフとグレゴリー・ホワイト・スミスは、ゴッホと一緒にいた少年達が持っていた銃が暴発し、彼を誤射してしまったため、少年らをかばって自殺に見せかけたとする説を唱えました。
また小林利延は『ゴッホは殺されたのか――伝説の情報操作』の中で、左脇腹から下方向に撃ったとされる銃創の状況、ピストルが見つからなかったことから、経済的な事情で対立した弟テオに撃たれた可能性を示唆しています。(以上はWikipediaを参考)