2019年の上半期は特に、「不適切動画」「バカッター動画」が大きく話題になり、「バイトテロ」という言葉がもう一度注目を浴びることになりました。
またインスタグラムの24時間で消えるストーリーズ機能を使って投稿した動画が、投稿中に複製・スクショされて24時間経過後にも炎上するということから、「バカスタグラム」という新しい用語も誕生することに。
ここでは話題になった不適切動画(バカッター・バカスタグラム)のうち、くら寿司・セブンイレブン・受水槽事件の三つを取り上げて、投稿の動機や、炎上のその後がどうなったかをまとめました。
2019年炎上動画投稿の動機やその後は?
くら寿司
まず2019年2月、くら寿司のアルバイトスタッフが、まな板で魚を包丁で切ってからゴミ箱に投げ捨て、もう一度拾い上げるという動画が炎上しました。
投稿の動機は、不適切な行為をしたアルバイトスタッフと撮影者が仲たがいをして、撮影者の側が「困らせてやろう」と思って投稿したそうです。
この動画は炎上事件後、くら寿司が「一石を投じる」として法的措置に出ることを公表したことでも話題になりました。
不適切行為をした男性は、大阪府警によって偽計業務妨害容疑で書類送検されています。
動機:仲違いしたため、相手を困らせようとした。
結果:書類送検
セブンイレブン
同じ2月に、セブンイレブンの店員がおでんのしらたきを口に入れてから吐き出し、「パンケーキ食べたい、パンケーキ食べたい」と歌って、タバコを放り投げるなどする動画が炎上しました。
「パンケーキ食べたい」は、ぐるナイの『おもしろ荘』などでも話題になった夢屋まさるのネタの物まねです。
結果的に投稿者と撮影された人の両者が解雇になっています。
また不適切動画を投稿した理由は、熱があるにも関わらず出勤を命じられて立腹し、復讐心から行ったということです。
セブン店員がおでんを吐き出すバカッター動画とは?店舗はどこ?
セブンイレブンに関しては以前から24時間営業に無理があって、結果的に人手不足になりがちであり、そのために時短営業を望む店舗もありますが、本部の方がそれを許さないことで問題になっています。
セブンイレブン時短の群馬県店舗はどこ?男性オーナーは永尾潤氏か?
(熱があるのに出勤を命じられたということであれば、おそらく)そのことがここでも絡んでいると思われます。
動機:熱があるのに出勤を命じられたことによる復讐心
結果:撮影者・不適切行為者ともに解雇
受水槽で泳ぐ動画
直近では今年6月(撮影日は昨年)、福岡県のマンションで、生活用水を貯めておく受水槽の中で、パンツ一丁の男性が泳ぐ動画が炎上しました。
撮影者と泳いでいる人物は水道設備の清掃業者で、3次下請け業者と4次下請け業者だったようで、動機については「どうせ水を抜くので泳いで笑わせようと思った」と語ったそうです。
動機:笑わせようと思った。
結果:偽計業務妨害罪で書類送検。損害賠償の可能性も。
最後に
不適切動画は実際に見てみると「良くはないがそこまで騒ぐほどなのか?」と思えることもしばしばです。
しかしSNSという新しい生活必需品との付き合い方をする中で、炎上するリスクは絶対に弁えておくべきではないかと思います。
少なくともこれまで報道された中では、炎上による金銭的なリスクは、ネット界隈で「〇億」などと大げさに騒がれるほど大きくない気がします。
炎上の最大のリスクは、金銭的なものではなく心理的な傷、あるいは経歴に傷がつくというリスクであり、当事者はこれほど動画が拡散してしまっては、普通に街を歩く時ですら「自分に気づくのでは?」と思うのではないでしょうか。
自分自身や、あるいは周囲にお調子乗りの若い子がいる方は、くれぐれも普段から気をつけるようにすべきでしょうし、お子さんにスマホを買い与える場合など、注意すべきことの一つにこの「炎上リスク」の説明があるべきかもしれません。
以上になります。