中国残留孤児で結成された暴走族「怒羅権」初代総長の佐々木秀夫さんがYouTubeチャンネルを開設、そこに現役ヤクザと怒羅権10代目の藤岡剛さんが登場して一部で話題になっているようです。
これについて記事を作成しました。
怒羅権YouTube動画に現役ヤクザ登場|若頭兼組持ちと判明
怒羅権初代の佐々木秀夫(ジャン・ロンシン)
怒羅権初代・佐々木秀夫の現在
怒羅権初代の佐々木秀夫さんの現在がこちらです。
怒羅権初代・佐々木秀夫の過去の画像
過去の逮捕映像と見比べると間違いなく本人だと分かります。
ちなみにこの逮捕映像は2019年4月に葛西駅前路上で肩がぶつかった男性を殴って現行犯逮捕された時のもので、その年の6月10日に不起訴処分になったと報じられました。

怒羅権初代のYouTubeチャンネルは「ロンシンロンシン」
怒羅権初代のYouTubeチャンネルは「ロンシンロンシン」です。(現在2021年4月3日)
なんで「ロンシンロンシン」なのかと思ったんですが、自分の記事見返して分かったのは本名が「ジャン・ロンシン」だからということ。
しかも、怒羅権初代総長がYouTubeやるなんて結構すごいことなのに、登録者が記事執筆時で499人(つい最近見た時は500人突破してたんですが誰か登録解除した様子)で普通に弱小ユーチューバーなのが笑えます。
よければYouTubeチャンネル登録してあげてください。
怒羅権初代総長のインスタグラム
ちなみに怒羅権初代はインスタグラムもしてるようです。(動画8:25~)
フォロワーは2021年4月7日現在で95人、投稿数は42です。
内容はお弁当の写真とか、家族の写真とか、宴会の動画とか、至って普通です。
プロフはこんな感じです。
こちらはインスタのリンクになります。
怒羅権初代YouTube動画の現役ヤクザは若頭兼組持ちと判明
先述の現役ヤクザが出るYouTube動画に登場するのは、怒羅権初代総長の佐々木さん、怒羅権10代目の藤岡剛さん、そのまた後輩らしき本職ヤクザの3人です。
本職ヤクザは4:30ごろから登場し、最初の登場から「反社だから」「組長!」といった言葉が飛び交います。
11:15頃からの、一番分かりやすい会話の部分を文字起こししてみます。
藤岡剛「なんでヤクザやってんの?」
ヤクザ「『何年』ですか?」(『ヤクザ歴を聞いているんですか?』という質問)
藤岡剛「なんでヤクザやってるの?毎日修行して修行してやっと親分になって、組長になるわけじゃない。『継続は力なり』ですよ」
ヤクザ「ああ、そういうことですね(笑)」
佐々木「でも、お前まだ組長になってないかんね」
ヤクザ「いや、一応親父の下でちっちゃいのを持たしてもらって」
佐々木「初耳ですけど!!」
ヤクザ「いや結構(前から)‥‥」
藤岡剛「富士山行った時に『組持ってる』って言ってから、ずっと(組持ちらしいです)」
佐々木「そうなの!?」
ヤクザ「親父の下でですよ」
佐々木「富士山行った時から?」
ヤクザ「10年ぐらい前からですね」
佐々木「ぜんぜん僕聞いてないですけど」
ヤクザ「全然ちっちゃいので、全然そんな(大したことないです)」
佐々木「そうなの?」
ヤクザ「はい」
佐々木「いや俺、『頭、頭』って聞いてるけど、『組長』っていうから」
藤岡剛「あっ、○○組から見たら(若)頭なんですけど、彼は彼でその組織がある」
佐々木「初耳です」
ヤクザ「いやそんな、叔父さんに『こうです』って言うことでもないんで」
藤岡剛「あの佐々木さん、今日反社いますけど大丈夫ですか?(笑)」
佐々木「大丈夫、大丈夫。俺の中では反社だと思ってないから」
(文字起こし終わり)
怒羅権10代目の藤岡剛
グラサンかけている人は怒羅権10代目総長らしく、怒羅権10代目は「藤岡剛」という方のはずです。
藤岡剛さんはネットでは「瓜田純士と兄弟分」と噂されていた方です。
本当かどうか知りませんが、たしかに瓜田純士の処女作である『ドブネズミのバラード』には、父である遠藤吉寿の紹介で中国系の人物を紹介されるというエピソードがあります。
また藤岡剛さんは、同じくネット上の噂で、怒羅権の大物「大偉(ターウェイ。ダーウェイとも)」こと佐藤威夫には「怒羅権はお前らの世代が一番危険だった」と言われたとされています。(大偉についての記事:怒羅権の大偉(ターウェイ)の名前は佐藤威夫|現在は?経歴に人民解放軍?)
「給与ファクタリング」闇金で逮捕?
藤岡剛さんは昨年の2020年10月13日に「給与ファクタリング」という新たな形態の闇金で逮捕されたことが報じられ容疑を否認していたはずですが、本当に冤罪だったのか不起訴になったのか、はたまた同姓同名の別人なのか、よく分かりません。(下は産経新聞の報道)
将来受け取る給与を債権として買い取る形式で現金を貸し付ける「給与ファクタリング」と呼ばれるヤミ金事件で、大阪府警生活経済課は、貸金業法違反(無登録営業)容疑で、東京都江東区豊洲の会社員、藤岡剛容疑者(40)を逮捕した。逮捕は13日付。
同課は、東京・赤坂で「D-ライン」などの屋号で営業していたヤミ金グループを摘発しており、逮捕者は8人目。同課によると、藤岡容疑者は「逮捕された事実については理解しましたが、事実については一切記憶にありません」と容疑を否認している。
引用:産経新聞
「給与ファクタリング」とは、支払われる予定の給与をあらかじめ貸しつけるという貸金業です。
なぜ「給与ファクタリング」で捕まるのかといえば、おそらくそれ自体は違法ではないものの、届け出を出していない業者が問題だということみたいで、そういう業者は結果的に金利を高く設定しており実質的には闇金の違法金利と変わらないことが多い、ということのようです。
YouTubeに関するアドバイス
ところで藤岡剛さんが、先輩だけどド素人ユーチューバーの佐々木さんのためを思ってしているYouTube動画のアドバイスがいちいちもっともで笑えます。
こんな意味のこと言ってました。
- ちゃんと見たい人は20分くらい見てくれるけど忙しい人は5分くらいしか見ない。だからもっと短い尺でもいいかもしれない。
- 難しいのは成功したら成功したでヤッカミから攻撃されるだろうということ。
- もう既に顔出して知られてるんですからちゃんと顔出しましょう。
- ヤンチャについてのYouTubeチャンネルにするなら、視聴者からは犯罪に引っかかることに関心が集まるけど、その扱いがなかなか難しい。
- 佐々木さんは情報源としては一流なのに伝え方が三流になってる。
- YouTubeチャンネル名が「ロンシンロンシン」だと分かりにくいから「怒羅権・元総長」とかをチャンネル名にした方がいい。
特に最後の2つはもっともです。チャンネル名変更は絶対した方がいいでしょう。
人間を変えてしまう3つのもの
あと10代目が語ってる「人間を変えてしまう3つのもの」というのも「確かに」と思います(18:40~)。
- お金
- 権力
- 見栄(虚栄心)
そして3つ目について「どんなに上にいっても上には上がいる」「最初からその天命に生まれた人には叶わない世界がある」と話して、自分たちの境遇などについて話を続けています。
汪楠(わんなん)は偽物?藤岡剛と本職ヤクザの気になる発言
もう一つ気になったのは、21:20頃からしている、府中怒羅権の創設者としてメディアに露出している汪楠(わんなん)氏についての本職と藤岡剛さんの会話です。
その会話の中身は汪楠(わんなん)氏について偽物だとしているような内容です。
話は中国残留孤児としての苦労話がひとしきりされた後、藤岡剛さんの後輩ヤクザに対する「初代の佐々木さんほど歴史を語れる人はいない」という振りで始まります
藤岡剛「こないだ言ったじゃん、その話もさあ」
ヤクザ「だからその、正直自分と先輩(藤岡剛)も一昨日話してたんですけど、いるじゃないですか、本出してる人。叔父さんあの人より再生回数行かないってのが、やっぱ納得いかないっすよね」
藤岡剛「俺言ったじゃん。電話で言ったよね?あれ汪楠(わんなん)は佐々木さんが言わしてんの?って。(後輩ヤクザの返事は)『そりゃないと思いますよ』って。いや、それだったら(佐々木が言わしてるのであれば)理解できるわけよ。(汪楠が)言っても。俺言ったよな?」
ヤクザ「はい、聞きました。オレ叔父さん(佐々木)に確認取らなかったですけど。勝手に俺が『いやないです。ないと思います』って」
藤岡剛「さっき佐々木さんにもそれ言ったの。っていうのは、それだったら佐々木さんの考えがあってってことじゃないですか。考えなくして勝手に偽物が本物を名乗るというか、その、表現するっていうのはこれ、何のためにやってきたんですか?」
佐々木「うん」
藤岡剛「どの(不良)ブランドにも犠牲者ってのは必ずいて、今日の姿、『怒羅権』っていうね、これ消してください」(カメラに両手で『×』マーク。その後、会話が飛んでいる)
(文字起こし、ここまで)
最初に本職ヤクザが言っている『本』とは、今年2021年1月に出た汪楠(わんなん)氏の『怒羅権と私 ~創設期メンバーの怒りと悲しみの半生』を指していると思われます。

乾杯の時に手を添えてる
もう一つ気になったのは乾杯で手を添えているということ。
おそらく「目上の人と乾杯する時は手を添える」というルールがあるみたいです。
藤岡剛さんと後輩のヤクザが乾杯の時に手を添えてます。
逆に佐々木さんと藤岡剛さんが乾杯する時、佐々木さんの方は手を添えていないようなので、目上の人と乾杯する時だけだというのが分かります。
中国の乾杯マナー調べたんですけど、中国にはそんなマナーないはずなんです。
韓国のマナーで「握手の時に空いている手を添える」というのは聞いたことあるんですが、その韓国ですら乾杯の時に空いている手を添えるという情報はググっても出て来なかったです。
怒羅権独特のルールなのか?
必ずしも厳格なルールではないですが、不良が先輩の人の話を聞く時に「手を後ろに組む」所作をする場合があり、それと同じぐらいの感覚なのかもしれません。
最後に
しかし、YouTubeって本当すごいですね。
もうブログの時代じゃないんかな~って思いました。
現役ヤクザはカメラの死角にいると思っていたか、もう少し編集すると思ったのか、それとも事後の話し合いで「別にいいっす」ってなったのか、モザイクなしで出ちゃってるし、10代目の藤岡剛さんも顔出したくないってのに顔出してるし‥‥。
この動画の何がすごいかって、佐々木さん本人は攻めているつもりすらないということ。
こういうのを「天然」と評していいのかどうか?・・(笑)
会話の雰囲気も穏やかで普通なのが逆に面白いですね。
YouTubeチャンネル良ければ登録してあげて下さい。
(おわり)