日清CMで大坂なおみの肌が白すぎる?アニメ動画は?批判への賛否

テニスの大坂なおみ選手と錦織圭選手を題材にした日清のアニメCMに批判が寄せられ、該当の広告動画は公開停止になるという。

詳しく調べてみた。

日清のアニメCM動画

NISSIN CUP NOODLE 日清食品カップヌードル CM 「新テニスの王子様 いざ、グランドスラム」篇 90秒

話を聞いただけだと「過剰反応では?」とも思ったが、実際に見てみるとやはり白すぎるように思った。

錦織選手と肌の色の差がほとんどないように見えてしまうのは、やはり不自然ではなかろうか。

日清のアニメCM動画が公開停止に関するニュース

テニスの大坂なおみ選手(21)をアニメにした日清食品のCMについて、米ニューヨーク・タイムズ紙が「肌が白いと日本で批判されている」と指摘し、同紙の取材に対し、日清食品は配慮が不十分だったと謝罪したと報じた。

白人のように描くことはホワイトウォッシュと海外で呼ばれているが、日清では、「そのような意図はない」とJ-CASTニュースの取材に答えたうえで、騒動を受けてCMの公開を停止することを明らかにした。

「ハーフの人たちは不十分だと言っているのに等しい」
このCMは、テニプリの愛称で呼ばれる人気漫画「テニスの王子様」とコラボし、大坂選手が同じ日清所属の錦織圭選手(29)とともに、テニプリのキャラたちと対戦しながら、4大大会のグランドスラムに挑むというストーリーになっている。

特設サイト上で2019年1月11日、「修行開始篇」の動画がアップされ、続いて14日には、「いざ、グランドスラム篇」が出た。CMを見ると、大坂選手は、錦織選手とほぼ同じような肌の色で描かれ、その多くが白っぽくなっている。

その後、16日になって、ハフィントンポスト日本版の記事で、CMの大坂選手キャラはホワイトウォッシュではないかと批判も出ていると報じられ、「その意図はなく、大坂選手側にも確認済みだ」とする内容の日清のコメントも載せられた。

そして、今度は、ニューヨーク・タイムズが22日、「薄い色の肌で大坂選手を描いた広告への反発が起きて謝罪」のタイトルでサイト上に英文記事をアップした。

記事では、CMが公開されると、大坂選手のファンらから、とても失望したとする声が出ているとし、「ハーフと呼ばれる人たちがその肌のままでは不十分だと言っているのに等しい」などとする日本在住の黒人作家、バイエ・マクニールさんのコメントも紹介された。

引用:ライブドアニュース

ちなみに大坂選手の母は北海道出身の環さん、父はハイチ出身のレオナルドさん。

ハイチ共和国は中央アメリカの西インド諸島西部にある国で、世界初の黒人共和国として知られている。

議論となっていたのは「カップヌードル」の広告動画2本で、日清食品所属の大坂と錦織圭(29)、綿貫陽介(20)がアニメキャラクターとして登場。錦織と大坂が「テニスの王子様」のキャラクターと特訓を積み、4大大会制覇を目指す内容となっている。同社は公式サイトで「錦織は、大坂は、グランドスラムを勝ち抜けるのか。それはテニプリメンバーとの地獄の特訓にかかっている!許斐先生考案のオリジナル技を繰り出して、世界を勝ち抜け!」とストーリーを説明。また、企画意図については「ついに夢のコラボが実現!日清食品所属の3選手、錦織選手、大坂選手、綿貫選手を、テニプリこと『テニスの王子様』作者の許斐先生に描きおろしていただきました。グランドスラムに臨む選手たちへの応援の気持ちを込めて、オリジナルアニメがここに完成しました!」としていた。

引用:Yahoo!ニュース

日清が謝罪

日清はこのようにコメントしたという。

「意図的に白くした事実はない。騒動が起きたことについては申し訳なく、今後は多様性の問題により配慮したい」

引用:スポニチ

「テニスの王子様」の許斐剛は?

「テニスの王子様」作者の許斐剛(このみ・たけし)氏は、23日夜にツイッターでこのような絵をアップしてツイートしている。


あまり本題と関係ないが、些細なことで炎上当事者となってしまうこのSNS時代において、自分のところにまで火の粉が飛ばない対処としては(皮肉ではなく)とてもお上手だと思う。

「アニメCMのキャラクターデザインには関わっていませんよ」と肝心のキャラクターデザインには関わっていないと明言しつつ、それを単独でつぶやいたのなら、如何にも自分だけ安全地帯に逃げた印象を与えてしまうが、最後の「頑張れ日本人選手!!」という言葉でそのような印象を打ち消している。

もっとも、許斐氏はいつもツイッターで日本人選手を応援しているので、特段意識して行ったわけではないのかもしれない。

ネット上の声は?

ネット上での賛否を拾った。

まず批判の声。

緑の人
ありのままを描かない方がむしろ差別だよなぁ。
日清の場合は純粋な悪意ではないとは思うし、ひょっとしたら「そのままの色を表現したら面倒が起こるんじゃ」という懸念があったのかもしれないけれど。
色の濃い肌であることは悪いことでも劣っていることでもない。
青い人
これは見たときちょっとまずいんじゃないかと思った。なんで肌の色を変えちゃったんだろうか。世界的に展開している企業ならこういうことのチェック機能が働いてないといけないのに。
赤い人
不注意?
私も以前社内の広告関係の仕事していたけど、誰も気づかないなんてことはあり得ません。
嘘つくのはやめた方が良い。
緑の人
何故あれにゴーサインが出るのか?

「微妙な問題だ」という声。

青い人
日本のお笑い芸人が黒人に扮して 肌を黒く塗ったらならば それはそれで人種差別だなどと文句言われる
で 今度はアニメ風なのに 肌の色が白すぎて 「ホワイトウオッシュ」?
一体どうしてほしいんだか

緑の人
白くしても怒るし黒くしても怒るよね
青い人
こういうナーバスな話に繋がる可能性があるから、最初からアニメではなく本人出演にすれば良かった。
緑の人
ガキの使いで浜ちゃんがエディマーフィの扮装をしたときに顔を黒く塗ると差別とさわがれたが、今度は白くすると差別となる。デリケートな問題ではあるが、こういうときどうすればよいか、どれが正解かはとても分かりにくい。エディマーフィは白くしとけばよかったのか。それとも浜ちゃんがエディマーフィの扮装をするべきではないってことなのか。大坂なおみもキャラクターにできないってことなのか。
赤い人
最近は過剰に反応されるから敏感になって
るんだと思う。肌の色で差別する気は
全くないけど、やたら黒いと問題かも、とか
表現方法を悩んだのかも。
緑の人
白くても黒くても差別 どうしろと…

最後に

「ホワイトウォッシュ」という批判もあったが、もちろん日清にそのような意図はないだろう。我々は黄色いのに、なぜ「白く洗う」ことがあり得ようか。

たぶん我々日本人の黒人に対する立ち位置に微妙なものがあるのだと思う。

(一般的な黄色人種の)日本人がまったく黒人を差別していないかといえば、そのようなことはないだろう。しかし、戦勝国アメリカは、白人・黒人、そして一番少数派と思われる黄色人種で構成されている。

つまり、古典的な人種の優劣という点でいえば「白人>黄色人種>黒人」という視座だが、一方で戦勝戦敗という視座を加えて見ると「白人>黒人>黄色人種(日本人)」という並びになる。

古典的な人種観でいえば、(黄色人種の)日本人は黒人に優越感を持っていると言えなくはないかもしれないが、戦敗国民としては劣等感、あるいは引け目を持っている。

それが我々日本人に、(欧米の一般的な)白人や黒人の人種差別観を分かりづらくしているのではないかと思う。我々は人種差別主義者の白人が黒人を見下す時ほど、分かりやすく黒人を見下したりはしない。

そうした事情が、このような問題の背景にあるのだと思う(かえってややこしい表現をしてしまったかもしれないが)。

また、この種の表現で、担当者が過剰にバッシングを恐れるような心理は、けっしていい結果を招かないだろうと思う。

以前ダウンタウンの「笑ってはいけない」で黒塗りが批判され、今度は一転、白く表現したことで批判の対象になった。

表現する人は「白くすればいいのか、黒くすればいいのか」という迷いや不安を覚えたかもしれないが、「白ー黒」という軸に捉えられるのではなく、見えたままを素直に(わずかな美化やデフォルメは許容しつつも)表現することが批判を避ける最良の方法ではないかと思う。

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