ブラジルのボルソナロ大統領が、日本人に関するジョークで、日本人は「ちっこい」と揶揄するような発言をしたことで物議をかもしています。
この日本人に「ちっこい」発言をしたボルソナロ大統領自身の身長は?
またボルソナロ大統領とはどんな人物なんでしょうか?
こういったことを調査してみました。
ボルソナロ大統領の身長は185cm
ボルソナロ自身はどの程度身長があるのか気になりますが、Google検索ですぐに「185cm」と出てきます。
たしかに日本人と比べれば高いですね。
日本人・ブラジル人の身長
ついでに日本とブラジルの平均身長を調べたところ…
データ①日本人男性172cm ブラジル人男性171cm
データ②日本人男性・ブラジル人男性 同率170,7cm
データ③日本人男性170,7cm ブラジル人男性173cm
あれ? ほとんど変わらないですね?
ついでにいえば、一番大きいのはオランダで「183cm」くらいでした。
ブラジルの有名人の身長
今度はブラジルの有名人も調べてみると、
アイルトン・セナ(F1レーサー):176cm
ジーコ(サッカー選手・監督):172cm
ペレ(サッカー選手):173cm
ロナウジーニョ(サッカー選手):181cm
ロナウド(サッカー選手):183cm
やや高いですが、突出してる感じはしませんね。
それに身長の情報なのでスポーツ選手中心のデータしか出てきませんでした。
でもブラジルがそこまで大きいという印象は受けないですかね。
ボルソナロ大統領の日本人「ちっこい」発言
ブラジルのボルソナロ大統領は24日、北東部ペトロリナで行った記者会見で、「ペキニニーニョ(ちっこい)」という意味で「日本人」という言葉を使用した。
欧米では人種差別的ジョークの中で、日本人は小ささの例えとして登場するが、国家指導者が公の場で使うのは極めて異例。
ボルソナロ氏は、上程した年金改革法案が骨抜きにされて改革が小幅にとどまれば、辞任する考えを示唆したゲジス経済相に言及。地元紙によると、「もし『日本人の改革』となるなら、彼は出て行くと言っているのだろう?」と述べた上で、「日本人の改革」の意味は「ペキニニーニョ(な改革)」だと解説。「あそこ(日本)では何もかもがミニチュアだ」と続けた。
ボルソナロ氏は今月半ば、国内空港で日本人男性との記念撮影を快諾。その際、狭めた人さし指と親指を使って短さを表現しつつ、「全部ペキニニーニョなんだろう?」と卑わいなジョークを飛ばし、一部メディアから「人種差別的だ」と批判された。
引用:日本人は「ちっこい」=ブラジル大統領、侮蔑的に言及
ボルソナロ大統領の顔画像
こちらがボルソナロ大統領の画像です。
ボルソナロ大統領とは?
ボルソナロ大統領は、フルネームではジャイール・メシアス・ボルソナーロ。
1955年生まれで当年64歳。
今年2019年の1月から大統領になりました。
3回結婚し、子供は5人います。
1960年代の軍事独裁政権を支持するような保守的な政治スタンスで有名であり、拷問の法的正当化、LGBTの権利に対する反対などなどから、約30件近い告訴と3件の判決をうけたそうです。
思想的に極右傾向があり、「ブラジルのトランプ」、あるいは「ブラジルのドゥテルテ」「トロピカル・トランプ(熱帯のトランプ)」なんていうあだ名がつけられています。
そのためポピュリズム・保守傾向を同じくするトランプ大統領とは気が合うようで、2019年3月12日にホワイトハウスで会談し、トランプは「わたしたちがブラジルと持っている関係はかつてないほど良くなった」 と述べ、二人は互いに称賛し合いました。
政治的立場や過激な言動から反対派も多く、2018年9月30日、ブラジル各地および世界の都市で数十万人規模の「反=ジャイール・ボルソナーロ」デモが行われたことも。
ボルソナロの過去の問題発言
すぐ分かるように、ボルソナロ大統領が今回のような過激な言動で耳目を集めるのは初めてではありません。
過去の発言を見てみましょう。
軍事政権や拷問について
1998年12月2日の雑誌のインタビューの中で、3,000人以上の国民・20万人の亡命者を殺したチリのピノチェト政権について、「もっと多く殺すべきだった」と発言。
1999年にはテレビでこのような発言も。
「ご存じのとおり、私は拷問賛成派です。国民も拷問賛成派です。この国では投票で何かを変えることなどできません。投票では何一つ変えられません。変えられるとしたら残念ながら内戦が始まってからです。
軍事政権がやらなかったことをやらなければなりません。3万人くらい殺してね。手始めにフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ大統領(当時)からです。無実の人が死ぬこともあるでしょうが、それはやむをえません」
女性蔑視
2014年にブラジル下院で女性議員と議論して、「彼女はレイプされるに値しない。なぜなら彼女は醜いからだ。私のタイプじゃない」「(私が)強姦魔だったとしても彼女をレイプしない。それに値しないからだ」と言って罰金刑に。
女性蔑視的な発言としては他に「わたしには5人の子供がいるが、 最初の4人は男ができ、最後に力が弱まって女の子になった」というものも。
2014年にはインタビューでこのような発言。
「ブラジルの起業家の世界を見ると悲しくなります。労働関連の法律が多すぎるこの国では、会社経営者になると災難なのです。起業家が若い女性従業員を見て、何を思うか知っていますか。『なんてことだ。この女性は指輪をしているぞ。どうせ妊娠して6ヵ月の産休だ』と思うわけです。産休の費用を払うのは誰ですか。雇用者ですよね。
最終的には社会保障から出ますが、それでも仕事のリズムが崩れてしまうわけです。その女性がようやく職場に復帰したと思ったら、またすぐに1ヵ月のバカンスをとるわけです。結局、その年は5ヵ月しか働かないのです」
同性愛について
2011年のインタビューで、ゲイと幼児愛者との関係について聞かれ、 「ゲイのカップルに養子にされた子どもたちの多くは虐待されるだろう」
「もし男性同士が路上でキスしているのを見つけたら、ぶん殴ってやる」
また次のものは2011年の『プレイボーイ』誌でのインタビュー発言。
「同性愛の子供を愛するなんて無理です。偽善者にはなりたくありません。自分の息子が口髭をたくわえたムキムキの男と一緒に現れるくらいなら息子に事故死してほしいです。どちらの場合でも私にとって息子が死ぬことに変わりありませんからね」
黒人
また2017年には「黒人は繁殖する役割ではない」という発言もしています。
同年、リオデジャネイロのイベントでの発言。
「この前、キロンボ(アフリカ系逃亡奴隷が作ったコミュニティ)に行ってきました。そこに住むアフリカ系の子孫たちは、体重がいちばん軽い人でも7アローバ(約100㎏)ありました。そんな人たちが、何もせずにダラダラしているんです。子孫を残す役にも立たないと思ってしまいました。
そんな人たちに年間10億レアルを超える額が使われているんです。(私に権限があったら)先住民やキロンボのための土地は1センチも与えません」
最後に
こうしてみると、今回の日本人に対する「ちっこい」発言も単に今までの問題発言のレパートリーに新しい一個が加わっただけという気がしますね。
以上、日本人に「ちっこい」発言をしたボルソナロ大統領の情報でした。