青井硝子さんという方が麻薬取締法違反のほう助の疑いで逮捕されたことが話題になっています。実際に扱っていたものについて、単なるお茶だという声もありますが、この方はどういう人なんでしょうか。
青井硝子さんは著書もあり、その界隈ではまあまあ知られた人だったようです。
この逮捕のニュースと青井硝子さんについて調べました。
青井硝子がアカシアコンフサのお茶で逮捕
逮捕についてはこのように報道されています。
幻覚成分を含む茶を販売したなどとして、麻薬取締法違反のほう助の疑いで、販売サイト運営者の男(33)が京都府警に逮捕されていたことが20日、分かった。弁護人は「原料の植物は麻薬ではなく、茶にすぎない」として不当逮捕と反発している。
男は農業を営み、青井硝子の名で雑草に関する著書もある。
植物は沖縄県などで自生するアカシアコンフサ。同法上、麻薬とは定義されていないが、政令が規制する幻覚成分ジメチルトリプタミン(DMT)を含有する。
男は昨年7月、粉末を説明書付きで客に販売。その客が煮出してDMT入りの茶を作り、飲用するのをほう助した疑いで今月3日逮捕された。
引用:東京新聞
ニュースサイトによっては該当者が「青井硝子」さんだと報じていないサイトもあるようです。おそらく知名度が微妙で、誰にも知られているというほどでもないことが理由でしょう。
ついでにいえば「硝子」で「子」がつくから女性かと思ってしまう方もいるかもしれませんが、青井硝子さんは男性です。名前の読みはたぶん「あおい・がらす」です。
青井硝子の画像・動画
顔画像
画像:YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=62gtaBiQPOc&t=332s)
動画
青井硝子さんはご本人のYouTubeチャンネルではないですが、YouTube上で研究会の発表を動画で挙がってます。
青井硝子ってどんな人?その経歴
著書に『雑草で酔う』がある
まず青井硝子さんは去年10月25日に『雑草で酔う ~人よりストレスたまりがちな僕が研究した究極のストレス解消法~』という本を出版してます。
おそらくある程度の人に知られているのはこの著書のせいだと思います。
Amazon:雑草で酔う~人よりストレスたまりがちな僕が研究した究極のストレス解消法~
雑草を研究して「現代のシャーマン」を自認するまでに
で、この本を出版したことでネットメディアの「トカナ」に取材されてますが、このインタビュー記事から青井硝子さんの経歴について簡単にまとめます。
- トカナ・青井硝子関連記事1:発禁ギリギリ本『雑草で酔う』の裏側を全暴露! 神秘体験を引き起こす合法幻覚茶「アヤワスカ」伝道師にインタビュー!
- トカナ・青井硝子関連記事2:神とつながるヤバい“お茶会”主催者インタビュー! 神秘、幻覚、次元上昇… 「アヤワスカ・アナログ」徹底解説!
小学校の頃は勉強もでき友達も多く普通に過ごしていた青井さん、中学に入るころから人の気持ちが分からず、入った進学校にもなじめず悩むようになります。
大学で友達はできますが、友達も変り者ばかり。
もういっそのこと就職は諦めて、自分で水質浄化の特許を取って会社を作り、養殖施設を立ち上げちゃいます。(普通にすごいっすね)
でも東日本大震災でおじゃんになり、しかも1000万の借金もできます。
生来の人に対する苦手意識が悪化、人と話すと頭痛がするという症状にも見舞われ、田舎に帰って農業をしますが、「パートのおばちゃんにいじめられてクビになりま」す。
そこから軽トラの中に寝泊まりして放浪生活を数年続けますが、2チャンネルで「雑草を吸う」スレを見つけたのがきっかけで雑草研究を始めます。
雑草をタバコのように吸うんですが、色々吸ううちに「アヤワスカ」という、もともと南米の幻覚茶だったものに目をつけます。
消化酵素を止める錠剤と一緒に煎じて飲んでみると手ごたえを感じたので、南米のオリジナルのアヤワスカの代替品(アナログ)という意味で「アヤワスカ・アナログ」と名付けました。
そのアヤワスカ・アナログには色々な種類があり、アカシア茶を使ったものが値段・薬効・健康への影響という点でバランスがいいのでこれが中心になります。
お茶会と通販による販売で2000人分のデータを取ったということです。
青井さんはこうした研究や経験を経て、現在では「現代のシャーマン」を自認している、と「トカナ」の記事では書かれています。
薬草協会の代表者
青井さんは薬草協会というホームページで、薬草の知識を普及もかねてお茶の販売をしているようです。
薬草協会:https://aoi-do.com/
「各種素材の仕入れ方」の項目ではやはりアカシア・コンフサを推奨しています。
というわけで協会ではまず、法規制がまったくないアカシアコンフサの根を推奨しています。
同じマメ科のミモザよりも視覚に来やすいため酔ったかどうかがわかりやすく、暴れたり被害妄想に入ったりがまだ少ないという理由で選びました。引用:各種素材の仕入れ方
また「基金」という項目で、アカシア・コンフサの茶を販売しています。
今回の逮捕もこのルートでの販売に関係するのかもしれません。
擁護の声:担当編集者の言い分
この逮捕について『雑草で酔う』の担当編集者はこんなツイートをしてます。
2020年3月3日に『雑草で酔う』の著者である青井硝子さんが、麻薬及び向精神薬取締法違反幇助容疑で京都府警に逮捕されました。この事件について同書籍の担当編集者である私の見解を述べます。文書の内容は青井さんの弁護人のチェックを受けています pic.twitter.com/GrKTr9EiuS
— 草下シンヤ/作家&編集者 (@kusakashinya) March 20, 2020
まとめるとこんなことを書いてます。
- 青井さんはインターネットを通じてアカシア・コンフサの茶の原料を販売したことで、製造・施用を容易にしたとして逮捕されました。(麻薬及び向精神薬取締法違反幇助の容疑)
- 青井さん、弁護人、私はアカシア・コンフサの茶は麻薬に該当しないと考える。
- 麻薬を定義した法令を子細に読む限り、アカシア・コンフサは麻薬と定義されるものから除外されていると考えざる得ない。
- アカシア・コンフサは天然に存在する植物で、麻薬成分DMTを含むものの、麻薬ではない。DMT自体は人の血液や尿の中にも存在する。
- アカシア・コンフサは「想思樹」ともいい、街路樹にも用いられている。
- 今後、警察は全国的に規制するつもりかもしれないので、青井さんからも「アカシア・コンフサをお茶にして飲むことは一旦控えた方がいい」と聞いた。
- 『雑草で酔う』を読んだだけではアカシア・コンフサのお茶を飲むことはできない書き方をしている。しかしながら今後の流れ次第で『雑草で酔う』の絶版もありうる。
- 今後の状況は不透明。3月13日、京都地方裁判所では、青井さんは毅然としてお茶を販売するようになった理由や考えを説明した。いずれ本人から説明がある。
というわけです。
警察にも警察の考えはあるでしょうが、これを読む限りやや強引に逮捕したかな、という感じもします。
印象論ですが、例えて言えば、規制前の「脱法ドラッグ」(ご本人はインタビューでドラッグと思わないと語っていますが)がそうだったように、合法的なものだと思って扱っていたら、警察から「いや、それはアウトだよ」って唐突に宣告された感じですかね。
最後に
青井硝子さんはツイッターもやってます。フォロワー数も5000人ほどと結構多いです。
Twitter:青井硝子
本も絶版になるのが心配な人は今のうちに入手した方がいいかもです。
Amazon:雑草で酔う~人よりストレスたまりがちな僕が研究した究極のストレス解消法~
この記事は以上になります。