【安倍晋三射殺事件】時系列順の検証材料まとめ

政治
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2022年7月8日、安倍晋三元総理が選挙応援の演説中に奈良で射殺されるという事件が起こりました。

この事件は日本人全員を驚嘆させると同時に、陰謀論界隈では一斉に謀殺説・自演自作説などが飛び交う事態になりました。

私が思うに、陰謀論(陰謀説)否定派の悪弊は、特定のキーワードに自動的に反応してそこで考えるのを止めてしまう「思考停止癖」だと思います。

一方で、陰謀論支持者にありがちな悪弊は、自分が導きたい結論に軽はずみに飛びつく「度を越えた軽率さ」です。

この事件は謀殺か個人的なテロかの結論ありきでなく、あらゆる角度から慎重に検証することが必要です。

そこでこの記事では、安倍晋三射殺事件に関する公式的な見解と陰謀説の双方を検証しやすいように、時系列順にそれぞれの検証材料をなるべく網羅的にまとめてました。

したがって、この記事は公式説・陰謀説どちらが正しいか結論を出すものではなく、読者各人が公式説・謀殺説それぞれについて考えやすいようにするためのものです。

また個々の事象について、この記事だけで詳細に検証するのは無理があります。

この記事を読んで特に気になった点については、読者各人が検索・SNS・活字メディアなどを用いて深掘りするようにしてください。

最後に、当記事は個人でまとめているため、誤りや不正確なところ・情報の偏りがあるかもしれませんが、読者ご自身の責任においてご活用下さい。

前置きは以上になります。

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山上徹也容疑者の動機:統一教会への怨恨

山上徹也の生い立ち、家庭の崩壊

射殺犯とされる山上が5歳の時、父が飛び降り自殺しました。

この自殺は、妻(山上の母)が事実上の宗教団体である実践倫理宏正会の「朝起(あさおき)会」という運動にハマっており、ノイローゼになったことが原因という報道もあります。

その後、母親は統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に救いを求め、家庭が崩壊するのも顧みずにお布施を続けます。

山上は成績が良かったようで高校は進学校に通いますが、一部で出回っている同志社大学進学はガセだそうです。

ただし高校は進学校に行っていることから、もともと優秀な頭脳を持っていることは確かです。

また母親の統一教会への献金熱は異常なもので、伯父が彼らのために教団から取り戻した5000万円をまた献金してしまうほどだったといいます。

おそらく母親は統一教会へのお布施が原因で、2002年8月には破産宣告を受けています。

海上自衛官~派遣社員時代

山上は2002年8月から佐世保教育隊(長崎県)に入隊し、2005年まで海上自衛隊に任期制自衛官として勤務します。

この海上自衛官時代に自殺未遂をしたそうですが、この原因を伯父は「困窮する兄妹に自分の死亡保険を渡すため」と説明しています。

さらに子供の頃の怪我の後遺症で障害のあった兄が約7年前(2015年頃)に自殺、山上は衝撃を受けます。

葬儀で山上は「どうして兄ちゃん死んだんや」「あほやんか。生きていれば何とかなるやんか」と涙を流していたそうです。

2020年頃からの山上は派遣社員として働き、当初の仕事ぶりは優秀だったようです。

しかし次第に、仕事現場で同僚らとトラブルを起こす、自宅のマンションで住民とトラブルを起こすなど、精神的な荒廃を窺わせるエピソードが見えます。

決心

いつ頃のことか不明ですが、山上は一緒に食事に行った人に対し、統一教会への怨恨と「統一教会は安倍と関わりが深い。だから警察も捜査ができないんだ」などと、感情を表に出さない彼には珍しく怒気をもって語ったといいます。

2019年10月、愛知県で開催された統一教会の「孝情文化祝福フェスティバル」に、教祖・文鮮明の妻、韓鶴子総裁が来日します。

山上はこのイベントに韓鶴子を殺害するつもりで火炎瓶を持って行ったものの、統一教会の信者しか中に入れず、そのまま帰らざる得なかった旨を供述しています。

そして山上は去年(2021年)9月頃、安倍晋三が統一教会の友好組織「天宙平和連合(UPF)」に寄せたビデオメッセージを見たそうで、その頃に安倍の殺害を決心します。

山上は体調不良を理由に5月15日に仕事をやめ、最終的に銃撃を決意したのは7月頃だといいます。

後の供述では、7月中には所持金が尽きるので死のうと考えていた、死ぬ前にやるべきことをやろうと思った、と述べたそうです。

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事件前の山上の動き

YouTubeで銃の作り方を学ぶ

山上は当初、爆弾を作成しようとしますが、無関係な人を巻き込む可能性があるので気が進まず、銃の作成に切り替えます。

山上はYouTubeで銃の作り方を学び、実際に複数の銃を作成します。

宗教施設に向かって試射

山上は事件前日の早朝に、奈良市の統一教会施設が入ったビルに向かって試射したと自供しています。

近所の人は発砲音を聞いていたものの、早朝だったこともあってか、誰も銃の発砲とは気づかずに通報はされなかった模様です。

奈良県警の調査では、該当の統一教会の施設が入ったビルの外壁からは、実際に弾痕のようなものが見つかっています。

ただし、山上が知ってか知らずか、命中しているのは統一教会が入った2~4階の壁ではなく、1階の一般企業の外壁らしいです。

また、一部でこの自供情報を、「山上は宗教施設で射撃練習をした」と誤解している人がいるようです。

このような誤解は、山上が銃器を用いて安倍元総理を殺害したことと、統一教会の分派であるサンクチュアリ協会に「銃器信仰」のような教えがあることから連想されて広まった噂と思われます。

事件後、サンクチュアリ協会は声明を出し、山上容疑者は協会に所属しておらず、安倍元総理に対するリスペクトはあったが深い繋がりはないと、事件との関係を強く否定しています。

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事件現場に行くまでの経緯

事件前日は岡山県に

事件前日の7日、安倍晋三は岡山で応援演説をし、山上もそこに行っています。

この演説会場の岡山市民会館では、座席数約1700席を上回る約2300人が集まります。

ここでは金属探知機によるボディーチェックはなく、岡山県警の警備要員や警視庁の警護員(SP)らが警戒に当たっていました。

山上は警備をチェックして厳しいと判断したのか、ここで行動を起こすことはありませんでした。

また来場者には名前や住所を書いてもらっていましたが、山上は入場しなかったのか偽名を使ったのか、名簿に「山上徹也」の名前はなかったそうです。

前日に長野から奈良に応援場所が変更された理由

本来、安倍元総理は事件当日に長野県の応援演説に行く予定でした。

しかし長野県で立候補した松山三四六(まつやま・さんしろう)が、不倫相手の女性を妊娠させた上、偽名で中絶同意書に署名していたというスキャンダルが文春によってすっぱ抜かれます。(文春オンラインでは7月6日の記事

これが原因で、前日に応援先が奈良県に変更になったとされています。

山上はこの奈良県への行き先変更をインターネットで知り、行くことにします。

掲示板に書き込み

事件が起こる当日の朝7時20分頃、5ちゃんねるのスレ「NHK内部告白者 立花孝志ひとり放送局(株) Part613」にこのような書き込みがありました。

496名無しさん@3周年2022/07/08(金) 07:19:31.85ID:0eUkVqC4
本日金曜日、某所でまあまあ大きな出来事が起きる
そのことが、特定の党にとって大きな追い風となる
追い風は弱まることなく投開票日に突入するるるる

そんなような夢をみた

これが山上自身によるものなのかどうかは不明です。

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安倍晋三射撃事件の発生

事件に使用された手製の銃の性能

山上は複数の手製の銃を作っていますが、事件現場で使用したのは一回の射撃で6発の弾が出るものでした。

これは通常、散弾銃やショットガンと呼ばれるものです。

事件で山上は2回しか射撃していませんが、軽12発が発射されたことになり、そのうちの数発(2発?)が安倍に命中したことになります。

事件発生

事件が発生し、幾つかの動画・画像がインターネット上でも出回ります。

山上は背後から近づき、2回(計12発)射撃しています。

ただし6発が一度に発射される銃で、計12発が発射されたにも関わらず、周辺の人は無傷で安倍元総理にしか命中していないのは不自然だ、と考える懐疑派もいます。

黒い物体

映像では2回目の銃撃時の直後、安倍の体から黒い物体が飛ぶように見えます。

銃弾だという人もいますが、私には議員バッチのような装飾品に見えました。

【安倍元総理】いわゆる「目視できる弾丸」について
一部で騒いでいる人がいて苛立たしく感じたので指摘しておきます。 やはり弾は別方向から飛んで来ていた。 左上から安倍さんに向けて弾らしきものが飛んで来るのが見えます。 安倍晋三の左上から来る弾丸が目視できるとはしゃいでいる人がいます...

クライシスアクター?

安倍が倒れたので応急処置が始まります。

この応急処置時、男女それぞれのクライシスアクターがいたとする人がいます。

クライシスアクターとは大事件・大災害などの報道時に、演出のために報道や取材の映像に登場する役者のことです。

女性のクライシスアクター(クライシスアクトレス)

女性の有名なクライシスアクター(クライシスアクトレス)だとされているのは下記画像・右側の女性です。

この方はクライシスアクターとして有名な、TBS記者の「宮本春代(みやもとはるよ)」さんだと噂されています。

ただし、彼女ではないとする分析もあるようです。

たとえば宮本春代(左)と現場にいた女性(右)とは耳の形が異なるという指摘。

またこれまでに界隈でクライシスアクター宮本春代とされてきた3人の女性は、まったく別の3人だとする分析もあります。

上の画像では上段の3人が同一のクライシスアクターだとされていますが、実際には宮本春代さん・立山佳奈さん・藤井千幸さんという別の女性だということです。

事件現場にいたことを認めるような宮本春代さん本人のツイートもスクショで拡散されていますが、「取材」としているだけで、「たまたま現場に居合わせて取材できた」とまでするのは拡大解釈かもしれません。

男性のクライシスアクター

一方、京王線刺傷事件の時のクライシスアクター(男性)がいたという指摘もあります。

しかしこちらは女性の方ほど有名ではないようで、あまり拡散されていないようです。

また、この種の話題では常に反証も持ち上がるように「眼鏡が似ているだけでは?」という指摘があります。

血のり?

事件直後に拡散した画像では、倒れている安倍の右腕に管のような棒状のものが見え、これは自演説を支持する人々によって「血のりではないか」とされています。

確かに安倍の右腕についている物体が何なのか、理解しにくいところです。

ドクターヘリ・ベルトのバックル

安倍はドクターヘリによって搬送されます。

この時の安倍元総理のベルトにはバックルが見えるのに、狙撃で倒れた際にはバックルがないという指摘も広く拡散しました。

ただ右側の狙撃時の画像でも、光の加減なのか色が違うので分かりにくいですが、よく見ると上に向いたバックルのようなものが見えます。

また拡散した一人も「別の角度からバックルが見えた」と訂正していました。

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事件の情報をめぐって

検索で事件前に挙げられた記事

さらに検索結果でYahoo!ニュースやオリコンニュースが事件前に記事を挙げた形跡があることも話題になりました。

Wikipedia

Wikipediaでは実際の銃撃の報道が起こる前の時刻に改変された形跡が多数見られます。

しかしWikipediaの時刻は(おそらく編集者自身が変更しない限り)、「協定世界時 UTC」と呼ばれるイギリス・ロンドンの時刻で、+9時間で日本時間になるそうです。

したがって、例えば04:30の編集履歴は日本時間では13:30(午後1時半)の編集ということになり、これはごく普通に説明のつく現象です。

これは当初、私も勘違いして記事を書いていました。
早い段階で記事を読んだ読者にお詫びします。

奈良県警「散弾銃ではなく拳銃」

これは個人的に気になっている点です。

死亡が明らかになる前の段階で、奈良県警により「事件に使われたのは散弾銃ではなく拳銃」というたったそれだけの短い報道がありました。

しかし、山上が用いたのは報道によれば手製の散弾銃(ショットガン)で、拳銃ではありません。

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安倍元総理死亡発表後

そして安倍晋三が死亡したとの報道が出ます。

医師の記者会見

搬送先である奈良県立医大病院が記者会見を開き、それによると安倍の死亡時刻は午後5時3分でした。

安倍元総理の緊急手術に関しては、主に救急科の福島英賢医師が質疑を受けます。

そこで福島医師は、

  • 頸部(首)に2箇所の銃創
  • 心臓および大血管の損傷による心肺停止が死因と思われる
  • 100単位以上に及ぶ輸血を行った。
  • 手術中には弾丸は見つからなかった。
  • 左肩に射出口らしき傷が一つあった。

などと説明しました。

福島医師は、病院に駆け付けた家族の様子や安倍晋三の死に顔など、医療行為と関係のない質問には一切答えず、この態度は賞賛されました。

またこの医師の説明と合致することもあって、懐疑派・陰謀説支持者は、安倍を上から狙撃できるビルがあったことを指摘し、上空から首に当たった銃弾が心臓に命中した、と考えているようです。

司法解剖の結果

翌日、奈良県警が8日午後10時40分から約6時間半にわたって行った司法解剖の結果を発表します。

それによると、首と左上腕部の計2カ所に銃弾が命中した傷があり、死因は「左上腕部射創による左右鎖骨下動脈損傷にもとづく失血死」としました。

つまり、左腕に命中した弾が大きな動脈を傷つけた結果、大量に出血して死に至った、と結論づけます。

また県警は、医師の記者会見で言及された首のもう1カ所の傷については、銃弾によるものかは分からないと説明しました。

この司法解剖の発表は病院の記者会見での情報と幾つか異なる点が見られます。

  • 心臓の損傷についてほぼ触れていない(重視していない)。
  • 首の2箇所の傷について、1箇所は原因不明とした。
  • 記者会見での医師は、左肩は「射出口(銃弾が出た傷痕)ではないか」と推測していたが、これが逆に入射口(銃弾が入った傷痕)ということになっている。

これらの相違が、救急手術時の現場の混乱によるものなのか、あるいは陰謀説の正当性を高めるものなのかは分かりません。

大手6紙の新聞見出しがすべて同一

また翌日の新聞の見出しが一言一句違わずに同じで、見出しの位置まで同じだったことも懐疑派に注目されています。

通常、見出しはそれぞれの新聞社で考えるために、言葉の細部まで一致することはほとんどないからです。

弾痕

事件後、90メートルほど離れた立体駐車場の壁に3発の弾痕が発見されています。

背後の警備について

その後、警察が背後の警備の難しさから、他党の政治家にはその場所での演説を推奨しなかったと報じられました(この記事は現状では軒並み削除されています。以下は孫引き)。

安倍元首相が銃撃され、死亡した事件では、警備の問題も指摘されています。

他の政党が、警備の難しさから事件現場での演説を断念していたことが分かりました。

7月8日、奈良市の大和西大寺駅で演説をしていた安倍元首相は、背後から車道を横切って近付かれ、銃撃されました。

【奈良県警察本部 鬼塚友章本部長】

「警護・警備に関する問題があったことは否定できないと考えており、早急に問題点を把握し適切な対策を講じたい」

奈良県警は事件の前日に安倍元首相が演説することを知ったものの、準備する時間は十分にあり、警備に問題があったと認めています。

大型商業施設があり、人通りが多いため、選挙演説の人気スポットだった大和西大寺駅。

しかし、立憲民主党の関係者によると、ことし4月に泉健太代表が同じ場所で演説したいと申し出ると、警察から「後方の警備が難しい」と指摘され、断念していたことが分かりました。

そのため泉代表は、少し離れた場所で演説。

警察から車の上で演説することや、車を防弾パネルで覆うことなどを要望されたといいます。

自民党や立憲民主党のような警護対象者がいない他の政党も、この場所での演説は注意を払っていたと言います。

日本維新の会は、およそ150メートル離れた場所で演説。緊急時に使える車を用意していました。

共産党は同じ場所を使ったものの、ガードレールをずらして選挙カーを乗り入れ、その上で演説を行っていました。

公明党も自民党とは違う判断をしていました。

【公明党 大国正博県議】

「(ことし4月以降)あの場所でやってない。(選挙カーを置く)スペースがないという判断で」

他の政党が細心の注意を払う場所で、なぜ自民党は演説を行ったのでしょうか。

【自民党の関係者は…】

「ガードレールで囲まれたあの場所は、360度見渡せるし、囲われているので、間近に聴衆が来ることもない。警察から安全上の問題は指摘されなかった

奈良県警は当時の警備体制や詳しい経緯などについては「回答を差し控える」としていて、警察庁が検証を進めています。

元記事:FNNプライムオンライン

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最後に

これで記事は終わります。

時代が狂気の様相を帯び、混迷が深まったとしても、我々は個々の事件を冷静に検証できる落ち着きを見失わないようにしましょう。

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